(タダイマ)
お空を担いだタナ輩が地霊殿に戻る。岐路の途中に合流したお燐も一緒だ。館の奥から足音が聞こえる。こちらに走ってきているようだ。
「お空!大丈夫?」
(気絶シテイタ。大事ニハイタラナカッタヨ)
「そうなんですか……、よかった」
さとりが安堵していると玄関の扉が開かれた。なにやら、小さな木の板?を持った女性と、大鎌を持った女性だ。
「こんにちは、さとりさん。そちらの方ははじめましてですね。四季映姫・ヤマザナドゥと申します。こちらは部下の小野塚小町です」
「よろしく」
(アア、ヨロシク)
「何故黙っているのですか?」
「四季さん、そちらの方は発声ができないのです」
「ああ、新しいペットですか」
「いえ、どうやら幻想入りしたそうです」
「はあ……、どうせ紫の仕業でしょう。まあいいです。本題に入りましょう」
「旧都で暴れていた妖怪のことですね」
「ええ、見てきました。あの妖怪は絵に描いたような牛鬼ですね。正直言ってはじめて見ました。私の前の閻魔の管轄かもしれません」
「四季さんの前の閻魔……、十王ですか」
「いえ、十王と私の間にもう一名いました。魔界の地獄と兼任していたのですが、さすがに忙しすぎたのか何年もやっていなかったそうです。後、ほかの世界の神、それも主神に歯向かったとかで10万年ほど封印されていたとか」
「そんな閻魔がいたのですか……」
10万年というワードにタナ輩が反応する。
(10万年?ナンカ聞イタコトアルナ)
「タナカさんは知っているんですか?」
反応するさとり。そのさとりの言動に反応する四季映姫と小町。
(間違イガナケレバナ)
「そうですか、差し支えなければ教えてもらえますか?」
(アア、カマワナイ。トイウカ、心当タリガ1ツシカナイガナ)
「1つ?」
「そちらの妖怪は、心当たりがあるのですね」
(聖飢魔Ⅱダロウ?)
「せいきまつ?」
「ええ、当たりです。もっと言うと、その中でかつて閻魔を勤めていたのが、ゾッド星嶋という方です」
「ゾッド、ほしじま?」
「はい、私がまだ地蔵だったころ、若しくはそれより前に、一時的に務めていたものです」
「あたいの記憶にもないんで、多分あたいが生まれる前っすかね」
「おそらくそうでしょうね」
「あの、因みにそちらの方と確認は……」
「してません。というか個人的に苦手なのでしたくありません」
やけにきっぱりと断る映姫。何故?とさとりや小町に尋ねられ、いやな顔をしている。
「ゾッドさん喧嘩っ早いし乱暴なんですよ。しかも繊細だし」
ああ、と納得する小町。
「あと地獄耳ですよね、こういう話をしてるときに限って向こうから連絡来ません?」
「ええ、来ますよ。まあそれはいいのです。向こうから連絡が来るといっても極稀になので、それより一番あせったのは、十王相手に真っ向から喧嘩吹っかけたことですよ」
「十王に喧嘩売ったんですか……」
「何ですかそれ……、初耳っスよ」
唖然、呆然とする小町とさとり。そんな中、唐突に地霊殿のドアが開け放たれる。
「ゾッドだあ! 顔見せに来たぜ! 映姫ちゃん!」
頭を抱えため息をつく英姫、もしかしたら、親分はストレスの原因かもしれない。
to be NEXT MISSION!!
お空を担いだタナ輩が地霊殿に戻る。岐路の途中に合流したお燐も一緒だ。館の奥から足音が聞こえる。こちらに走ってきているようだ。
「お空!大丈夫?」
(気絶シテイタ。大事ニハイタラナカッタヨ)
「そうなんですか……、よかった」
さとりが安堵していると玄関の扉が開かれた。なにやら、小さな木の板?を持った女性と、大鎌を持った女性だ。
「こんにちは、さとりさん。そちらの方ははじめましてですね。四季映姫・ヤマザナドゥと申します。こちらは部下の小野塚小町です」
「よろしく」
(アア、ヨロシク)
「何故黙っているのですか?」
「四季さん、そちらの方は発声ができないのです」
「ああ、新しいペットですか」
「いえ、どうやら幻想入りしたそうです」
「はあ……、どうせ紫の仕業でしょう。まあいいです。本題に入りましょう」
「旧都で暴れていた妖怪のことですね」
「ええ、見てきました。あの妖怪は絵に描いたような牛鬼ですね。正直言ってはじめて見ました。私の前の閻魔の管轄かもしれません」
「四季さんの前の閻魔……、十王ですか」
「いえ、十王と私の間にもう一名いました。魔界の地獄と兼任していたのですが、さすがに忙しすぎたのか何年もやっていなかったそうです。後、ほかの世界の神、それも主神に歯向かったとかで10万年ほど封印されていたとか」
「そんな閻魔がいたのですか……」
10万年というワードにタナ輩が反応する。
(10万年?ナンカ聞イタコトアルナ)
「タナカさんは知っているんですか?」
反応するさとり。そのさとりの言動に反応する四季映姫と小町。
(間違イガナケレバナ)
「そうですか、差し支えなければ教えてもらえますか?」
(アア、カマワナイ。トイウカ、心当タリガ1ツシカナイガナ)
「1つ?」
「そちらの妖怪は、心当たりがあるのですね」
(聖飢魔Ⅱダロウ?)
「せいきまつ?」
「ええ、当たりです。もっと言うと、その中でかつて閻魔を勤めていたのが、ゾッド星嶋という方です」
「ゾッド、ほしじま?」
「はい、私がまだ地蔵だったころ、若しくはそれより前に、一時的に務めていたものです」
「あたいの記憶にもないんで、多分あたいが生まれる前っすかね」
「おそらくそうでしょうね」
「あの、因みにそちらの方と確認は……」
「してません。というか個人的に苦手なのでしたくありません」
やけにきっぱりと断る映姫。何故?とさとりや小町に尋ねられ、いやな顔をしている。
「ゾッドさん喧嘩っ早いし乱暴なんですよ。しかも繊細だし」
ああ、と納得する小町。
「あと地獄耳ですよね、こういう話をしてるときに限って向こうから連絡来ません?」
「ええ、来ますよ。まあそれはいいのです。向こうから連絡が来るといっても極稀になので、それより一番あせったのは、十王相手に真っ向から喧嘩吹っかけたことですよ」
「十王に喧嘩売ったんですか……」
「何ですかそれ……、初耳っスよ」
唖然、呆然とする小町とさとり。そんな中、唐突に地霊殿のドアが開け放たれる。
「ゾッドだあ! 顔見せに来たぜ! 映姫ちゃん!」
頭を抱えため息をつく英姫、もしかしたら、親分はストレスの原因かもしれない。
to be NEXT MISSION!!
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東方WITH A MISSION ~狼たちが幻想入り~ MISSION27地底で宴会ドンジャラホイ
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