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東方WITH A MISSION~狼達が幻想入り~ MISSION24 天狗と天狗と狼

2017/01/04 01:47 投稿

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サンちゃんが迷子になる少し前、哨戒天狗の犬走椛は、山の異変を千里先まで見通すことが出来る能力で注視していた。そばには、三日程前にサンちゃんを守谷神社まで案内した射名丸文の姿もある。

「椛、あれは何ですかね?」
「チョット待ってください、土埃が舞ってよく見えないです」

 山の麓の森では木々が揺れ、揺れた先では土煙が舞い、様々な小動物が八方に逃げて行く様が見て取れる。

「見えました。先日文さんが送り届けた狼と……熊? が戦っていますね」
「ほうほう、サンタさんと熊さんですか。 二面記事か三面記事ぐらいには使えそうですね」
「珍しいですね、文さんがこの騒動を一面記事にしないなんて」
「一面はもう決まっていますからねぇ、今はそれ以外を探しているところです」
「そうですか」
「あれ? 興味無さげですね」
「はい興味無いです」
「かぶせるように返事してきましたね……、そんなに興味無いですか」
「ええないです」
「興味持って下さいよー」
「尻尾をモフらないで下さい、ブラッシング面倒くさいんですから」
「ああー気持ちい」
「ほら、そんなことより終わったみたいですよ、行きましょうサンタさんも無事みたいですし」
「ほう、終わりましたか、では早速」

 椛が異変の終息を伝えるや否や、文は目にもとまらぬ速さで終息場所へ飛んで行った。

「ちょ、待って下さいよ! 文さん、速いですって! ……あ、黒のTバックだ。私と色違い」

 時は戻って迷子の迷子の狼さん。

(晩御飯捕レタノハイイケド、持ッテ行クノ面倒クサイナ)
「……ンタさーん、サンタさーーん!!」
(ア、文チャンダ、Heyyyyy.)
「ま、待ってくださーい!」

 文の声が聞こえ、視界に入り手を振るサンちゃん、少し息を切らしながら、遅れて椛も文に追いつく。視線がサンちゃんではなく、文の腰辺りに向いているのがいささか気になるが、まあ、いいだろう。

(ア、黒ノTバックダ、椛チャンノ方ハ白ノTバックカ)

 二人ともサンちゃんのほぼ真上にいるおかげか、下着がもろに見えていたのだ。

(ジャンケンダッタラ興奮シマクッテイタダロウナ、絶景ダ)

 下りてくる二人。周囲を見回し、熊とサンちゃんを見る。

「これだけ暴れて怪我一つしていないとは、丈夫なんですねえ」
「数発思いっきりくらってましたからねえ」
(椛チャンハナンデ文チャンノケツヲ真顔デガン見シテルノカナ)

 地面に降りても一向に視線をずらさない椛を他所に、文とサンタはそのまま状況説明と取材を始めた。

「サンタさんは何故この熊と争っていたのですか? しかも事切れさせてまで」
(コイツヲ目ニシタ時カラ熊鍋ガ食イタクナッテネ)

 食べることを身振り手振りで伝え、四苦八苦しながら伝えるサンタ、文が理解した直後に筆談にしましょうと提案したのは言うまでもない。そして文がサンタに質問したい内容をメモ帳に書いて渡した途端、文が驚いたように後ろを振り向いた。

「あひゃあ! な、何するのよ椛!」
「え? 何するも何も、文さんのスカートをめくってこの絶景を目に焼き付けているんですが、何か問題でも? あ、安心して下さい。私の今晩のおかずにするだけで周りに言いふらしたりはしないので」
「そういう問題じゃありません! こら! 揉みしだくな! 人前でやらない!」

 真剣に文の桃源郷を揉みしだく椛だが、文の鉄拳が椛の頭にタンコブを作るまでその手が休まることは無かった。

「文さん、頭が痛いです」
「自業自得です」

 凛々しい顔で頭をさすりながら、熊に近づき観察する椛。特に詳しく見るまでも無くサンタの淡い期待を根本から折る。

「この熊殆んど妖怪化していますね。食べれないことは無いですけど、食べたら体に毒どころじゃなくなりますよ?」
「ああ、やっぱり妖怪化していたんですか。したいから妖気を感じたのでうすうす気が付いていましたが、やっぱりそうだったんですね」
(エ!? 食ベレナイノ?)

 驚くサンタに対し、椛は特に気にすることも無く続けた。

「まあ、妖怪化したいのなら話は別ですが、というかあなた妖怪じゃないんですか?」
(妖怪? 違ウヨ?)

 違うと首を横に振るサンタ。

「外の世界にも不思議な生き物はいるもんですねえ」
「文さん私達もそのカテゴリに入ってます」

 文の言葉を切り捨て熊の調査を続ける椛だが、熊の爪で手を切ってしまった。

「痛ッ」
「大丈夫? 椛?」
「ええ、チョット切っただけです。完全に不注意でした」

 傷口を拭う為スカートのポケットから手ぬぐいを出す椛。その手ぬぐいはひらがなの「の」がびっしりと書き込まれていた。

(スゲエ)
「えっ、なんですか椛そのハンカチは……」
「ののハンカチですか? そんなに驚くものですかね?」
「普通驚くよ?」
「そうですかね?」
「今のは見なかったことにします……。まあそれはさておき、何時までもこんなところにいるのも危ないので、人里にでも行きますか。案内しますよサンタさん」
「では私は持ち場に戻りますね、ではまた」
「ありがとう椛」

 三人は熊を埋めて簡易的な墓をつくると、椛は本来の持ち場に、文はサンタを抱えて一路人里へと飛んで行った。


to be NEXT MISSION!!

コメント

デコイ二等兵 (著者)
No.1 (2017/01/04 02:02)
あけましておめでとうございます。今年も東方WITH A MISSIONをよろしくお願いします。
早速ですがTwitter始めました。
アカウント:@foolboyDECOI
それと今月末ライブをすることになりました。情報はTwitterで後ほどアップするのでそちらを確認してください。
こんなキャラだといいなーって理由で椛はマジメ系変態キャラになってもらいました、さらにひらがなの「の」をこよなく愛する「の」の伝道師にもなってもらいました。嫌いな平仮名は「ね」だそうです。どこぞのところてんと仲良くなれそうですね。多分勝負下着は「の」のTバック。
その時のノリや思いつきで書いているので、ぶっちゃけ作ったプロットは半分くらい機能してないです。なるべく原作通りの性格や人間関係を尊重したいですが、前述の通りノリと思いつきで書いてるので、初登場時と2回目以降で大幅にキャラが変わって崩壊していることもあると思いますが、そこは我慢して下さい。
そして次回、ようやくおリブとサンちゃんが再開します。お楽しみに。
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