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【漫画】3月のライオン昭和異聞 #灼熱の時代 10巻 発売 【最終巻】

2020/06/06 16:57 投稿

  • タグ:
  • 三月のライオン
  • 灼熱の時代
  • 西川秀明
  • 漫画
とうとう最終巻がでました

羽海野チカ先生の作品『三月のライオン』の
アンソロジーとして、スタートした作品でし
たので、自分としては、あのほんわかした雰
囲気の中でたまに入る勝負の世界……という
のを期待して手にとったのですが、その上を
はるか上をいく作品でした

サブタイトルの通り昭和初期を世界設定とし
た『三月のライオン』の登場人物を照らして
いくという展開なのですが、主人公の神宮寺
は、最初は絶望からはじまります。戦後直後
の特殊な環境ではあるのですが、名人田中に
破れた神宮寺は、そこから抜け出すために、
様々な出会いをして、そして戦い、なんとか
名人田中と戦うところまで戻っていく――こ
れが主なストーリーなのですが……重く、重
く、切ない……将棋は普通に差すくらいの知
識しかなく、ニュースで今の情報を追ってい
るわけではありません。でも、この作品を通
じてどんな『勝負』というものの重さを感じ
させてくれました。動きの少ない漫画で疑似
表現というのは気になりすぎるところも出て
くると思うのですが、苦心の中で神宮寺が生
み出した『泥沼流居飛車』など、対戦相手の
特徴などもうまく、将棋のルールがわからな
くても読みごたえのある戦いが描かれていま


画力はいうまでもないのですが、自分がこの
作品で1番すごいな、と思ったのは原作への
リスペクト、オマージュです。人気タイトル
の別編となるのでハードルはかなり高かった
と思うのですが、西川先生は原作に出ている
キャラ、立ち位置が似ているキャラ、デフォ
ルメ化など、細心の注意もって描かれた感じ
がします。ストーリーもそうです。原作もど
ちらかといえば絵柄のわりにダーティなとこ
もある作品なのですが、西川先生は旧作でそ
ういうところも得意だと思うのですが、走り
すぎないように羽海野先生の作品を壊さない
ような意識を感じました。原作ありきの作品
は多々でてますが、その中でも屈指の内容だ
ったと個人的には思います

1巻だけみると名人田中がかなり鬼畜に見え
るのですが、最終巻での神宮寺との兼ね合い
をみると、伏線の取り方が絶妙でした。ここ
まで、敵味方の描き方を考えた作品と出会え
たのは久しぶりです

お暇な方は、是非手に取って読んで欲しいです
西川先生の新作を期待してます!

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