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石原裕次郎特集① 告白の記 逢いたい

2015/09/26 11:48 投稿

  • タグ:
  • 石原裕次郎
  • 石原まき子
この前の北海道旅行で小樽を訪れた際に
折角だしと入った石原裕次郎記念館を見て以降、
石原裕次郎の人となりが非常に気になるようになりました。
私の生まれる前に亡くなった人だけに彼の往年の活躍は
映像等でしか分かりませんが昭和を代表する大スターだった
だけに多くの関係者が書いた本が残されています。
そんな中でも故人と一番関係の深かった2人の著書を
これから2回に渡って紹介したいと思います。
まずは未亡人の石原まき子氏が書いた本です。

石原まき子 / 告白の記 逢いたい



購入場所:地元の図書館(貸出)

購入金額:貸出なので0円

石原裕次郎夫人の石原まき子が1993年に出版した本です。
主に裕次郎の死後の近況や雑感と裕次郎の幼少期から
舌癌で入院する前までの写真や手記を中心に構成されています。

丁度舌癌から肝臓癌による死去までの日々をまき子夫人の日記を本にした
「死をみるとき-裕さんが書き遺したもの」と対になる形になっており
後者が裕次郎の健康状態の悪化と共に夫人の焦りとも絶望とも抵抗とも
言えない必死な看病ぶりが続く重たい内容に対してこの本は裕次郎の死後
から6年しか経ってない事を意識してか思い出話や裕次郎との馴れ初め
など明るい内容が多めとなっています。

一方で結婚直後から仕事に追われて自分を構わない裕次郎への不満や
彼の愛人問題、無精子症により子供に恵まれなかった事
更にこの本を刊行直前に裕次郎の母、石原光子が亡くなった為か
遠慮なく義母に当たる彼女との関係なども綴っており、
良くも悪くも「今だからこそ書ける」内容が多く含まれています。
(なお、子供についてはまき子夫人は後年の闘病生活を考えると
子供がいない事が良かったと割り切ってますが兄、慎太郎の本では
慎太郎の三男を養子に迎えたいと言い出したり、芸能界に入った
次男良純を可愛がるなど実の子供を欲しがってた裕次郎との温度差が
分かり非常に興味深いです。)

最も私がこの本で一番面白いと感じたのはまき子夫人の回想よりも
裕次郎の所有していた写真や日記などです。
兄の慎太郎も

   「父は要するに大変な子煩悩で、フィルムが貴重品になるまでの
    年月二人の映像を完結で気の利いた添え書き付きで残していてくれた。」

と述懐する様に兄弟の様々な遊んでいる姿を撮影した数多くの写真に
父の添え書きと裕次郎が後で加筆したイラストやセリフ(?)も付いていて
見ていて微笑ましくなる様な子煩悩な父と自由爛漫に青春を謳歌する裕次郎が伺え
昨今の芸能人にありがちな「賤しさや卑屈さ、傲慢さ」が裕次郎に皆無だったのは
他ならぬこの父からの教育や愛情を精一杯受けた賜物であるのが分かります。

総括するとこの本はあくまで「石原まき子から見た裕次郎」であって
それは即ち「映画スター、歌手そして夫」としての裕次郎であり、
この手の本に期待しがちな「裕次郎の私生活」を伺えるような内容はあまりありません。
(最も裕次郎は解離性大動脈瘤で倒れるまで愛人がいた為か家庭生活は破綻しており
そもそも描写しようがないと言ってしまえば身も蓋もないのですが)
それさえ目を瞑れば写真等を含めてとても面白い本であると思います。

因みにまき子夫人はこの本以外にも1992年に「裕さん、抱きしめたい」、
1999年に当時の日記をまとめた「妻の日記―夫・石原裕次郎の覚悟」、
更にそれに石原裕次郎本人が記した簡単なメモや雑感を入れて再編集した
「死をみるとき-裕さんが書き遺したもの」を2013年に出すなど
少々食うためというか故人を商売の出汁に使ってる気が少々否めない
所が見え隠れしますが、写真や資料的観点からすると幼少期~舌癌直前までの
写真を収録したこの本と解離性大動脈瘤以降から死の直前までの様子を撮影した
2013年の新刊を揃えれば大丈夫な気がしますのでファンの方にとっては
大スター石原裕次郎の側面が伺える貴重な1冊ではないかと思います。

次回の本紹介は裕次郎の実兄にして元東京都知事、元衆議院議員である
石原慎太郎氏が唯一裕次郎について記した「弟」を紹介したいと思います。

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