MASAの部屋

The Boys Are Back Again '94

2014/07/12 23:27 投稿

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  • ゲイリー・ムーア
  • スコット・ゴーハム

さて、すっかり忘れてたブート紹介です。

THIN LIZZY / The Boys Are Back Again '94


購入場所:御茶ノ水

購入金額:1500円

1994年11月に日本で全7回が行われた再結成THIN LIZZYのフィル・ライノットの
トリビュート・ツアーから11月22日の東京厚生年金会館公演をSBD音源で収録した物です。

83年の解散に続き86年のフィル・ライノットの死という大きな壁を乗り越えて11年越しに
実現した本格的な再結成で、メンバーは解散時の「THUNDER AND LIGHTING」期の編成でVoはジョン・サイクスの兼任、ベースはこのツアー以降「再結成THIN LIZZY」に参加し、
サイクスのソロ活動にも参加しているマルコ メンドゥーサです。

本作の収録内容は以下の通り。赤字はニコニコにUPあり。

Disc1

1. Jailbreak
2. Waitin for An Alibi
3. Don't Believe a Word
4. Cold Sweat
5. Emerald
6. The Sun Goes Down
7. Angel of Death
8. Are You Ready?
9. Bad Reputation
10. Suicide

Disc2

1. Got to Give it Up
2. Still in Love with You
3. Cowboy Song
4. The Boys Are Back in Town
5. Rosalie
6. Black Rose
7. Thunder & Lightning



さて、実はTHIN LIZZYの再結成は実はこれが”2度目で”、最初の再結成はフィル死去の
僅か4か月後の5月に早くもアイルランドの失業者支援コンサート Self Aidにおいて

・ゲイリー・ムーア
・スコット・ゴーハム
・ブライアン・ダウニー
・ボブ・デイズリー

のメンバーで行われています。

その時の動画。VoはLive Aid Live 8の発起人として有名な
ボブ・ゲルドフと多数のゲスト


ブルース路線回帰直前のHR/HM時代最末期のムーアのプレイはある意味貴重です。
しかし、この時は失業者支援コンサートとあるようにボブ・ゲルドフの思惑と
ゲイリー・ムーアなりのフィルの追悼ライブを兼ねた様な形での”再結成”であり
純粋な再結成かどうかはファンの中でも賛否両論な再結成です。

それに対し今回の94年のフィル追悼ツアーでの再結成は余計なゲストもなく
純粋なバンドとしてきちんとした再結成であり、日本をはじめ多くのファンにも
(フィルがいないと言う事を除いて)概ね肯定的な評価でした。
セットリストも「ベスト・オブ・シン・リジィ」に相応しい選曲で、
単なるアイリッシュ・フォークやHR/HMと言う枠にとらわれなかった
フィルの音楽人生の集大成ともいえる内容です。
SBD音源ではあるものの少し音域が狭い所がある等必ずしも手放しで大評価できるとは
言い難いですが、SBDとあって抜群の安定さと観客の声もかなりミックスされている事から
「公式ライブアルバム」級の音質で楽しめます。

どちらの再結成が良いか悪いかはファンが判断する事で私は86年の再結成を
ゲイリーの再結成」、94年以降の再結成を「サイクスの再結成」と分けて考えています。

…とここまでは大方のファンに好意的に行けとめられていたものの、当時WHITESNAKEでの
功績をデビカヴァに独り占めされ、Blue Murderも全然パッとせず燻っていたサイクスと、
長いドラッグ中毒から抜け出したばかりでエイジアへのゲスト参加などの仕事はあるものの
定職がないスコット・ゴーハムはこの94年ツアーの成功により

        『THIN LIZZY』の名前は儲かる

と味を占めたのか96年に本格的に「THIN LIZZY」の恒常的再結成を行います。

これに対して消極的かつ懐疑的であった唯一のオリジナル・メンバーである
ブライアン・ダウニーはサイクスと次第に衝突してしまい96年1月4日に行われた
フィル・ライノット没後10周年ライブの一度だけの参加を最後に脱退してしまい、
後任にトミー・アルドリッジが参加して収録された「One Night Only 」の頃になると
次第にファンもサイクス&ゴーハムファン以外からは「金儲け目当ての再結成」
批判されるようになってしまいました。

その後ダレン・ウォートンの脱退、マルコ&トミーのWHITESNAKE参加などもあって
中断を挟みつつ断続的に活動していましたがなんと2009年にサイクスとゴーハムが
大ゲンカしてしまい、サイクスが脱退…!そしてダレン・ウォートンとブライアン・ダウニーが復帰したものの、
同時にヴィヴィアン・キャンベル、リッキー・ウォリック、
リチャード・フォータス、デイモン・ジョンソンともはやバンドとまるで縁もゆかりもない
メンバーが参加し、すっかり
「昔の名前でやってます」バンドになってしまいました‥
そしてバンドはKISSとモトリー・クルーのジョイントツアーの前座を最後に「THIN LIZZY」
名義での活動を終了、現在はゴーハムとデイモン・ジョンソンが新たなメンバーを加えて
Black Star Riders」名義で活動を続けています。

因みにこの「再結成THIN LIZZY」を批判していた元メンバーのゲイリー・ムーアは2005年にフィルの故郷ダブリンに彼の銅像が建てられた記念に初期~自身在籍時までのメンバー限定で
ゲイリー・ムーア・アンド・フレンズ」名義で一夜限りの再結成ライブを行い、公式DVDで発売しています。こちらにはゴーハム&ダウニーの常連組に加えてオリジナルメンバーであるエリック・ベル、ブライアン・ロバートソンといった初期メンバーが参加しています。



さて、ブート紹介どころかTHIN LIZZYを巡るドロドロ顛末が中心となってしまいましたが、
このブートはTHIN LIZZYファンにとっては必聴の1枚ともいえる作品ですので同じメンバーで
行った96年のライブのブート「Kings Call 96」と合わせてお聴きするのをお勧めします。

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