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井出洋介のぶっちゃけ?イデマガ①

2014/09/10 18:00 投稿

  • タグ:
  • 麻雀
  • 井出洋介
  • 日刊スポーツ杯争奪スリアロトーナメント
こんにちは、井出洋介です。

スリアロチャンネルでは、「日刊スポーツ杯スリアロトーナメント」のほか、
「井出洋介のぶっちゃけ!ギリトーク」や「土田浩翔の稼ぐ?競馬塾」など、
色々出演させていただいています。


今月から始まったこのブロマガでは、
出演した番組に関するネタを中心に、よもやま話をさせていただくつもりです。

さて、今回はスリアロトーナメント(※)について、
ちょっと語らせていただきましょう。
※現在放送中の「2014後期」ではなく2014年7月まで放送していたスリアロトーナメントです。


麻雀は4人のゲームですが、イメージとしては勝者はトップで、あとは負け。
「四神降臨」がまさにそれで、トップ者以外は負け動画の対象になってしまうわけです。

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↑四神降臨2013クライマックスSPより(左:三原孝博プロ、右:小林剛プロ)


しかしトーナメント戦だと、少なくとも予選段階では
4人のうちの2人が“勝ち上がり”となるので、確率は2分の1です。

これならば、戦い方次第でかなり勝ちやすいものになると思っています。


ちなみに、私がかつて5回優勝している名人戦も、
3回優勝しているBIG1カップも、予選はすべてトーナメント方式でした。
(あ、王座戦もそうでした。)

つまり、私にとっては最も得意なシステムと言えるのかもしれません。


今回、スリアロトーナメントにお招きいただいたとき、
同じメンツの半荘3回戦でトーナメント方式ならば、
さすがにちょっと負けられないなと思ったものでした。


予選の相手は中野浩一さん、片山まさゆきさん、阿部孝則さん。


片山さんも名人戦で複数回の決勝進出経験がある、
トーナメントの得意な打ち手で、彼が1回戦トップ、私が2位というスタート。

しかし、他の2人もマイナスが小さかったので、本当の勝負は2回戦以降となります。


実際、半荘2回以上のトーナメントでは、
1回戦たとえラスでも小さく抑えれば、2回戦(以降)で盛り返せるのです。

特に、この戦いは3回戦でしたから、最終戦を迎えたときに
普通にトップを取れば2位以上で残れる位置につけていることが大事なのです。



2回戦は私がトップ、中野さんが2位、片山さんが3位、阿部さんがラス。

着順だけみると、私が2、1で片山さんが1、3。
中野さんが4、2で阿部さんが3、4。

トータルでも、私、片山さん、中野さん、阿部さんの順で、
ちょっと苦しいのは阿部さんくらいで、
中野さんはトップならかなり勝ち残れそうなポイントでした。

井出 +38.1 片山 +23.4 中野 ▲20.1 阿部 ▲41.4

トータル首位の私は、2人に抜かれなければいいのです。

25000点持ち、30000点返しで順位点が5-15のこのシステムだと、
トップを取れば2位と30000点、3位と40000点、ラスと50000点差が無条件でつきますが、
2位以下は着順差が1つだと10000点、2つだと20000点しかつきません。


私と片山さんは14700点差ですから、片山さんがトップでない場合は、
たとえ片山さんより順位が1つ下でも、4700点差以内なら私のほうが上。

中野さんとは58200点差ですから、
たとえ中野さんがトップで私がラスでも8200点差以内なら私のほうが上。

片山さんがトップの場合は、中野さんが2位で
私がラスでも38200点以上差をつけられなければ私が上という有利な立場だったのです。



これを踏まえての最終戦、
中野さんが小さなトップ目で3人が横並びで迎えたオーラス、親番は私。

中野 +0.2 阿部 ▲6.0 井出 ▲6.2 片山 ▲8.0

このままで終われば私がトータル首位。
そして、私が2人に抜かれる条件はというと、現実的には、

①私が中野さんにマンガン以上を放銃
②私が片山さんに2600以上を放銃
③流局して中野さんと片山さんの2人テンパイの場合

くらいしかなかったのです。

それに対し、中野さんはとにかくアガればオーケー、
アガれなくてもこのままトップならオーケーという立場。

また片山さんは2着になればよかったので、
阿部さんとの2000点差を逆転すれば良しでした。

さて、オーラス、親番の私の手牌は、

五萬六萬八筒九筒九筒二索三索四索六索七索東東東  ドラ八筒


まだ動きがなく、誰のテンパイ気配もなかった9巡目に、
上家の片山さんから出た七萬をチーしてドラの八筒を切ってテンパイに取りました。

すると、このドラを片山さんがポン。
片山さんは、これでテンパイ。

三萬四萬五萬四筒四筒五筒六筒七筒四索五索 (ポン)八筒八筒八筒

直後に私が六索をツモってきたので、実況席は大騒ぎになったのですが、
実はこのドラポンで一番うれしかったのは私だったのかもしれません。


片山さんの手がほぼ食いタンヤオとわかり、もう片山さんに放銃しない限り大丈夫。

トップを守らなければならない中野さんは、片山さんの上家。
放銃したら負けという状況で、テンパイするのは難しい立場です。

ロン牌をつかんだ私ですが、通っていない牌を切る気は毛頭ありません。


あとは、片山さんからの直撃しか大逆転の条件がない阿部さんからリーチがかかり、
2人のチャンスが残りましたが、いずれにせよトータル首位の私が2人に抜かれることは
片山さんに放銃しない限りないという条件は同じ。

そのまま流局して、私と中野さんが勝ち残りました。

結果はトータル首位通過でしたが、これまでの経験を生かし、
2番手での通過でもいいことを常に計算していたので、焦らずに済んだのです。

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