3/28(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送された、The All Star League2018 第9節の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
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【1回戦:吉田光太、接戦を制して決勝進出圏内へ】

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ついに最終節、残り4半荘で決勝進出チームが決まる。
現実的には、3~6位のチームから2チームが決勝にいき、2チームが敗退することになりそうである。
決勝進出争いの中心4位と5位の吉田光太と松ヶ瀬が同卓で、おそらくこの日の成績でお互いを上回った方が決勝にいくことになりそうだ。

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吉田が先制したのだが、当然松ヶ瀬も譲らず、オヤ番でこの6,000オールを決めてトップを逆転する。

両者譲らず、接戦で南3局を迎えると、吉田の仕掛けに対し、オヤの足木がリーチで応戦。
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しかし、ここは、1s、南をポンしてテンパイしていた吉田が残り1枚の白をツモって1,300・2,600。
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松ヶ瀬がラスオヤであるため、松ヶ瀬を100点でも上回った状態でオーラスに進むとトップ率がかなり高くなる吉田は、2,000点も辞さずの構えで1sポンから仕掛け始めると、望外の決め手でまずは1勝を決めて決勝圏内に進撃した。
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【2回戦:安達の2連勝で『バリ3』奇跡の決勝進出に望みをつなぐ】

接戦となった2回戦、南1局に抜け出したのは矢島。
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どうしてもトップがほしい矢島は、4,000オールでトップ目に立つ。

しかし、矢島以上にトップがほしいのは本日4連勝条件の安達。
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このマンガンツモで矢島をまくり、2連勝を決めてリーダー石橋にたすきを渡した。

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【3回戦:石橋vs金、一色手で殴り合い】

安達からたすきを受けた『バリ3』石橋。奇跡の逆転決勝に向けて残り2回で2連勝を目指すが、これを阻んだのは『ゼウスが選択』のたろう。
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たろうは、いきなりの6,000オールで大量リードを得る。
しかし、石橋もハネマンツモでたろうにオヤかぶりさせ、肉薄していった。
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すると、石橋が持ち味の「黒いデジタル」を発揮。
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南をポンした石橋は、3pをツモると、これを空切りしていく。
こう打って3sを残しておくと、ピンズのホンイツがぼやけ、例えば中をポンできたときなどにアガりやすさが上がるというわけだ。
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次巡の赤5pもチーせずヤマに手を伸ばした石橋に尋ねた。
― これ、赤5pチーしないの?
石橋「この赤5p、鳴くとしたら6p切るのかなあ?でも、それで4p7pとかチーしてもおかしいよね。チーして3s打った後に中ポンで打5pもおかしい。やっぱりホンイツに見えちゃいそうだよね。そういうパターンをツモるまでの1秒ぐらいで考えたら、鳴かない方がいいと思ったんだよね」
さすがの処理能力である。
この赤5p、マンガンが確定するために鳴きたくなるところだが、ソウズのホンイツを演じている関係上、止まって考えることはできず、石橋の情報処理速度が活きた。
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その後、中ポン3sでテンパイを果たすと、見事に1pを金から打ち取って8,000。

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石橋が、持ち前の情報処理に関する瞬発力を発揮したアガリでたろうを追う。

一方、この仕掛けに、飛び込んだダルマ・・・いや
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決勝へは当確といっていいポジションだが、こんなにド派手なダルマシャツを着てラスを引くわけにはいかない。
その手牌に目を落とすと、2巡目にテンパイが入っていた。
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決勝進出だけを見るなら、これをアガって局消化するだけでよいのだが、それは最強雀王・金のプライドが許さない。
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なんと次巡に中を引くと、あっさりテンパイを外して一色手に向かってしまった。

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そして、7sにチーテンをかけ、3s6s待ちに構えると・・・

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2pをカンしてサンアンコの3s単騎でテンパイしていた石橋が3面張となる絶好の3mを引いてしまい、リーチ宣言牌を金が捉えて12,000。
一色手対決を制した金が、4,000点の利息を付けて石橋に預けた点棒を回収し、2着を決める。
たろうはトップで、最終戦に条件を残した。

【4回戦:河野高志vs吉田光太、2分の1の着順勝負!】

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上位2チームは当確。
焦点は3~5位の3チームに絞られた。
3チームのうち、1チームが振り落とされる戦いである。

『麻布ハチゴンズ』吉田は、『チームMKHY』河野より上の着順であれば文句なしなのだが、その河野がいきなりの6,000オールで抜けてしまう。
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河野との点差を詰められずに南3局のオヤ番を迎えた吉田は、なんとかイーシャンテンにたどり着いた。
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このオヤ番でどうしてもアガっておきたい吉田の選択はいかに。
6pを切って5s周りの伸びに期待する手順もあるが、5p8pの良さから、吉田はテンパイ優先で打5sとする。
しかし・・・
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これが裏目となり、痛恨のノーテンオヤ流れでオーラスへ。
オーラスで河野より上にいく条件は、倍満ツモか6,400以上直撃である。
その条件に向かっていた吉田だったが、ここで意外な出来事が起きた。
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流局しさえすれば決勝確定の『おじまご』園田が、オヤリーチをかけたのである。
園田「道中では決勝進出確率が高まる選択をしてきたけど、オーラスで役満放銃してもOKになったから、普通にトップを取りにいきました。なので、もちろん最後の1巡までアガるよ」
これに対し、困ったのが吉田。
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河野をまくるために手を作っていた吉田だが、園田からリーチがきては話が違う。

ここで、もう1度ポイントを確認しておこう。
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焦点は、別卓の『ゼウスが選択』である。
もし吉田が現状の点数でこの半荘を終えると、トータル180ポイント程度。
『ゼウスが選択』が180を上回るには、同時に進行している最終戦で40,000点持ちの2着かトップという厳しい条件となる。
であれば、この3着をキープすることが最善か。
吉田は、必死にオリて流局で凌ぎ、天命を待った。
その結果は・・・

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なんと、別卓のゼウス・たろうがトップ!

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リーダーたろうが2連勝で逆転を果たし、決勝戦最後の1枠に名乗りを上げた。
長いようで短いオールスターリーグも全9節の予選を終え、決勝戦を残すのみ。
首位通過『きむしもにゃん』
連覇がかかった『おじまご』
最後に競り勝った『チームMKHY』、『ゼウスが選択』
この4チームが、4/7(土)に行われる決勝に駒を進めた。

決勝戦は4/7(土)14:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送予定!
FRESH!→ https://freshlive.tv/threearrows-ch/198291
ニコニコ生放送→http://live.nicovideo.jp/watch/