3/15(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送された、
The All Star League 第8節の様子をお届けします。



レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
現在の成績はこちら↓
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今節終了時に下位4チームが敗退となる。
しかし、次節の予選最終節でさらに下位4チームが敗退となるため、今節の敗退を逃れるだけでは
次節が厳しい戦いとなってしまう。

【1回戦:麻雀エンジョイ勢、覚悟のラス】

1回戦に登場したのは、現在最下位の「麻雀エンジョイ勢」朝倉。
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もう後がない朝倉は、東1局にオヤ石井のリーチに対してドラ単騎で追いかけるも、
赤5sを掴んでしまう。

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これが石井に12000放銃で万事休す。
その後も覚悟を決めて前に出る朝倉だったが、この失点を取り返せずラス。
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「麻雀エンジョイ勢」は、これで大トップ3連勝という厳しい条件となってしまった。
逆に、トップの石井が属する「チームファンタジスタ」は、これで全員が個人成績をプラスとし、
チーム成績も400近くまで持ってきている。

【2回戦:チームリーダー坂本、決意のフリテンリーチ!】

「麻雀エンジョイ勢」より条件は軽いものの、やはり生き残りには3連勝が必要な
「つけMEN☆ファイターズ」。
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リーダーの坂本にパワーを注入し、送り出す。

その坂本が東2局で2巡目に早くもテンパイ。
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当然リーチにはいかない。

すると、アガリ牌の3mを持ってくる。
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坂本は、ノータイムで1p切りのフリテンリーチにいった。

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結果はなんと高目一発ツモ!
4000・8000で一気にトップ目まで突き抜けた。

坂本に食らいついてきたのは新井。
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高打点が信条の新井だが、ここでは間に合わせるべく、8pにチーテンをかけた。
すると、坂本からのリーチをかわして園田から3900。
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非常にバランスの良い攻めを見せた新井だったが、このあと坂本追走の1番手となったのは新津。
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オヤでこのチーテンを取ると、直後、今のうちと新井が切った8mを捕らえて18000。
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新津が坂本に競りかけるも、反撃はここまで。
坂本が、南3局のハイテイでフリテンのハネマンを引いて3000・6000。
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チームの想いを背負った坂本が、最高位戦対決を制し、望みをつないだ。
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【3回戦:水巻vs松ヶ瀬、1枠の挑戦権を賭けた戦い】

「チーム酒乱」水巻と「大平内閣」松ヶ瀬は、この半荘でトップを取らなければ、最終半荘でトップを取っても敗退という状況に追い込まれてしまう。
そんな中、この2者がトップ争いを演じ、わずか4000点差でオーラス残り1巡を迎えていた。
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三原からリーチが入った局面。
ダマテンならば、テンパイ・ノーテンで同点トップの可能性もあるのだが、トータルを考えると、同点トップには意味がない状況だ。
ここで、松ヶ瀬がしばし手を止める。
そして、1m切りリーチを宣言。2枚切れの北に賭けた。
チームの願いを乗せてツモる手にも気合が入る。
松ヶ瀬がツモった最後の牌が北なら望みがつながるが・・・
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8sを置いて流局。
「大平内閣」の大会がここでほぼ終了となった。
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逆に生き残ったのが「チーム酒乱」。
できれば大きなトップを取って結果待ちという条件を作って最終戦を迎える。

【4回戦:松ヶ瀬の矜持と村上の猛追】

敗退圏内の下位4チームで、生き残りの可能性があるのは現実的に「チーム酒乱」のみ。
しかし、ここで奮起したのは、10万点のような特大トップ条件となった「大平内閣」松ヶ瀬だった。
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連荘必須となる最後のオヤ番で、まずは、渋川のリーチに追いかけると、渋川から12000。
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続いて、2600オール。
とにかくアガって連荘するしかない松ヶ瀬は、続く2本場でもドラの發をポンしてこのテンパイ。
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ここに、上家の三原から1mが切られる。
1巡前に自分で切っている1mである。すでに1mを1枚切っていたため、1m4m7mはフリテンになるが、この1mチーならフリテンではない4m7mに受けることができる。
松ヶ瀬は、6p単騎でのツモアガリを1回スルーしてでも、4m7mとの心中を選択した。
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しかし、6pもさることながら4m7mもヤマにはなく、最後のツモは空を切って、松ヶ瀬の今大会は幕を閉じた。
「最後までちゃんと足掻く」
そんな、松ヶ瀬の競技選手としての矜持が、ハイテイ牌とともに置かれた。

さて、残るは村上のオヤ番だったが、ここは三原が松ヶ瀬から發で6400をアガってあっさり終了。
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もうダメかと思われたが、次局に村上が渾身の反撃。
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絶好に見える8m単騎でリーチにいった。
ここに、渋川も追いかけリーチ。
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すると、その後に5mが通った直後の三原。
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2人ともに通りそうな8mを切ってテンパイを組むと、これが村上に放銃。
ウラが乗れば一気にトップ目に立てる村上だったが・・・
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乗らず。
それでも、オーラス1300・2600条件だったが、三原が渋川から12000をアガり、あっさり突き放して投了。
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「チーム酒乱」もここで敗退となった。
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次節の9節目が予選最終節。ついに、決勝進出の4チームが出そろう。

鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)

第9節(予選最終節)は、3/22(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送予定!