2/8(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送された、The All Star League 第4節の様子をお届けします。
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
現在の成績はこちら↓
【1回戦:冨本、3万点差をまくる大逆転トップ】
浅見・近藤が早くも2人で抜けた点数状況となったが、ここから冨本が3000・6000でトップ争いに食い込む。
すると、南1局ではこの8000をトップ目の近藤から直撃し、トップ。
すると、南1局ではこの8000をトップ目の近藤から直撃し、トップ。
3万点差をまくる大逆転トップとなった。
【2回戦:朝倉・茅森のトップ争いを制したのは!?】
序盤から朝倉・茅森がトップ争いをする展開となり、両者アガリトップという状況のままオーラスへ。
最後は、南をポンした茅森が、松ヶ瀬から8000をアガり、大接戦を制した。
【3回戦:大崎オリジナル炸裂!】
現在トータル8位の「チーム137歳」大崎としては、2位の「きむきよにゃん」大澤、3位の「おじまご」愛内に勝って上位進出を狙いたいところ。
そんな中、こちらもトップがほしい10位「チーム酒乱」の村上が先制リーチ。
これに対し、大崎はオヤで追いつき、ダマテンに構える。
このドラカンチャンをリーチする打ち手も多そうだが、大崎はすっとダマテンを選択した。リーチはアガれそうな待ちになってから、というのが大崎流。
すると、愛内からもカン8mのリーチがかかった直後、大崎が8mを掴んだ。
7700のテンパイを崩すのは、なかなかに忍耐力の要る選択だが、大崎は何事もなかったかのように安牌の1mを抜く。
愛内より先にリーチしていたら放銃になっていた8mであるし、ダマテンに構えていたとしても放銃する打ち手がいそうな8mである。もし大崎が愛内より先にリーチをしていれば愛内が真っ直ぐ打てずにテンパイしていない可能性はあるが、その場合には大崎の待ち7mがヤマに1枚しかなく、やはりアガリは厳しかった。
この苦しい状況を流局で凌いだ大崎に、東2局でもテンパイが入る。
自身の河に4mがあるカン7m。ドラの9m周りであるため良い待ちではないが、それでも3200なら得点効率でリーチする打ち手が多そうな手牌である。
しかし、大崎はなんとここから打6mでテンパイ外し。
自風の北を活かすかドラ9m引きといった打点、もしくはソウズの両面という好形のいずれかの要素をリーチの最低条件として線引きした。
すると、すぐに8sを引いてリーチ。
北を大澤から打ち取り、6400をアガり切った。
ここまで重く打っていた大崎だが、接戦で迎えた南2局では、中をポンすると、3m3m4mという形から5mチーしてドラ切りでイーシャンテンに構える。
打点がそこそこならと、一転してスピードに比重を置いた。
ここに北、1sと引いて1600・3200をアガり、トップ目でオーラスを迎える。
オーラス、3900は4200をアガれば2着に上がる大澤が3s6sのテンパイ。
そこで、白、8p、8mとポンしていた大崎に3sがやってくる。
4sを切ればトイトイだが、アガリトップであるため、打点は要らない。
3sツモ切りという選択肢しかなさそうだが、大崎はなんと打4sでトイトイに受ける。
すると、すぐに絶好の9mで最速のアガリを決め、トップを奪取した。
大澤に放銃してもトップだったが、素点で差し引き1万点の差は小さくないため、やはり大きなアガリである。
大崎は「この後、2s5sのままだと押したくなってしまうが、シャンポンならオリやすいから」と説明したが、全く理由になっていないように思う。この説明で納得できる者はいないだろう。
おそらくは、2s5sの薄さと出にくさ、シャンポンでのアガリやすさ、その後の展開などを総合的に判断した大崎のバランス感覚がもたらした選択というほうが正しい。そのバランス感覚を無理に言葉にしようとすると、上記のような説明になってしまうのだろう。
大崎がオリジナルなアガリを連発し、大崎だけのトップをさらった。
【4回戦:吉田の大復活祭】
ついに首位に躍り出た「チームファンタジスタ」の石井が登場。
一方、今節首位スタートの「クラッシャーズ」吉田は、4着3着4着と引いて、意気消沈。
こんな男が駅のホームに佇んでいたら、「早まるな」と声をかけるところだろう。
そんな吉田が2枚切れの白を切ると、なんと石井からロンの声。
不運が続く吉田だったが、オヤ番では逆に2枚切れの發単騎で松嶋から12000を取り返す。
すると、ここから吉田の大復活祭。
8s単騎でリーチをかけた松嶋が、終盤に4sをツモ切る。
下家の吉田は、これにチーテンをかけない。チーして安牌の3sを切ってテンパイを取ることができるにもかかわらずである。
すると、5mを引き入れ、ツモりスーアンコのテンパイにこぎつけた。
これに石井が3sで飛び込み、吉田の12000が炸裂。
「打点に不満。まだ間に合う」
吉田の速度感覚がピタリとはまった。
すると、南3局でも吉田らしい手順が飛び出す。
まだ1メンツもないため、チートイツとメンツ手の両天秤で白か發を打ち出す者が多いだろう。
一方の吉田は、なんと打9s。
確かに、仕掛けを前提に考えれば、最もアガリの見込める打牌かもしれないが、この時点でなかなか仕掛けに的を絞れるものではない。
すると、あっという間に2mポンテンのタンヤオドラ3テンパイ。
またもや石井から3sで8000をアガり、吉田大復活祭を成功裏に終えた。
吉田としては、苦しい1日をなんとか凌いだ格好。
逆に、ここで首位に出たのは「チーム若作りと年齢詐称」。第1節に大きくマイナスした新井が、この日は全連帯で一気にチームを押し上げている。
第5節は、2/15(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送予定!
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