どうもこんばんは!スリアロ弐号機です。
僕は最近は主にプロ団体の対局放送の運営を担当しております。
今後はブロマガで各団体のタイトル戦情報なんかを上げていきたいと思っております。
というわけで!先日行われた
『飯田正人杯 第11期最高位戦Classic』
のハイライトをスクショつきで書いてみたいと思います。
どんなタイトル戦でも記憶に残るシーンはたくさんありますが、
今回の最高位戦クラシックは最終戦の展開が本当にすごかった!
その最終戦の名場面を写真付きでご紹介します。
ちなみに決勝2日目は9/4(日)までタイムシフト視聴可能ですので見逃した方はぜひご覧ください!
※注:以下ネタバレとなりますので、ネタバレされたくない方は回避してください。
まず、最終戦が始まる前のポイントが
飯沼雅由プロ 64.5
石橋伸洋プロ 25.2
と39.3ポイント差となっていました。
(※愛内プロ、堀川プロのポイントは割愛いたします)
この最高位戦クラシックは順位点が
12 - 4 - ▲4 - ▲12
と、1順位あたり8ポイント(点数換算で8000点)しかありません。
同ポイントの場合は予選順位が上の飯沼プロが優勝となるため、石橋プロが逆転する条件は
3順位差(石橋トップ飯沼ラス)なら15400点差以上
2順位差(石橋トップ飯沼3着、同2着4着)なら23400点差以上
1順位差(トップ2着、2着3着など)なら31400点差以上
でした。
普通のルールならまあいける点差じゃない?と思うかもしれませんが、
なんとこの最高位戦クラシック、一発と裏ドラ、カンドラがありません。
しかもアガリ連チャン。テンパっていてもアガらないと親が流れてしまいます。
さらにさらにノーテン罰符なし。アガリ点を上げるためにリーチしても、アガれなければ無収入どころか失点になってしまいます。
要は飯沼プロが圧倒的優位な位置なわけです。
さて、最終戦が始まり、東場は飯沼、石橋ともにあまり加点できませんでした。
迎えた南1局
優勝へ一縷の望みをかけた親の堀川のリーチに、石橋が追っかけリーチ!
そして
高めの1ピンを一発ツモ!!!(※一発はありません)
リーチ・ツモ・ピンフ・イッツー・ドラ2の3000/6000!
しかも2本場で供託リーチ棒が4本貯まっていたので一気に16600点の収入。
飯沼は3200点支払ったので、ここで20000点、つまり20ポイント近く稼いだことになります。
そして石橋の親番。ここで大きな手をアガれば、奇跡の大逆転優勝となるため、運命の一局となります。
そして運命の時はやってきました。
是が非でも石橋の親番を落としたい飯沼がテンパイ。待ちはカン7マン。
対する石橋の手牌はこう。場合によっては7マンが出そうな形でした。
しかし次巡飯沼は4マンを持ってきてドラ待ちとなるカン5マンに待ち替え
数巡後、ついに石橋もテンパイ。勝負のリーチ!待ちはなんと5マン単騎!!
リーチ宣言牌が7マンだっただけに、待ち替えをした飯沼の心中はいかばかりか。
さて、奇しくも2人がドラ待ちとなりました。
いやー、ドラマチックですね!ドラ待ちだけに!!
・・・
大変失礼いたしました。
さて、このドラマチックな展開ですが、先述のとおりアガリ連荘であるため、石橋はアガらないとちょっと、いや、かなり厳しい。しかしアガれたらトータルトップに躍り出る。
飯沼はアガれなくてもまあよし。アガれたらほぼ勝負あり。
さあ5マンを引き当てるのは石橋か飯沼か。
はたまたスリアロ名物王さん(※王牌のこと)が握りつぶしているのか。
数巡後―――
運命の牌を引き当てたのは、飯沼だあああああああああああ
視聴者の皆様も悲喜こもごも。熱狂の渦に包まれました。
これで飯沼は圧倒的優位に立ちました。
しかし、このままでは終わりませんでした。
南3局、石橋がこの1300/2600をアガって差をつめます。
これでこの半荘での点差は19800。
飯沼が2着目なので、31400差つけなければなりません
つまり、石橋は残り11600差を逆転するアガリが必要となります。
飯沼が親なのでツモなら2000/3900でピッタリ。直撃なら5800以上。
まあ90符2ハンは現実的ではないので直撃の条件は実質6400や7700でしょうか。
対する飯沼は流局すれば優勝だが、石橋にアガリを決められると逆転されるためひとまずはアガれるようにしておきたいところ。
そして運命のオーラス。
親の飯沼の配牌が
えっ何これは(困惑
まさかの配牌メンホンチートイツ1シャンテンwww
これが流れか・・・
さらに2巡目にあっさりテンパイwwwww
もう運営してても笑いがこみ上げてくるすごさでしたね。
しかし、そんなことになってるとはわかる由もない石橋。
そんな石橋もドラ2で十分戦える形。
しかし、そんな石橋プロの希望を打ち砕くかのように
わずか5巡目で飯沼プロが12000のアガリ
石橋プロも呆然。
こんなんズルいやろーと思うかもしれません。
まあものすごいツイてるアガリなことは間違いないでしょう。
ただですね。これは飯沼プロもうまくてですね。
4巡目に發待ちから8ソー待ちに変えてるんですね。
普通チートイツというと字牌や1・9牌で待った方がアガリ易いものですが、この状況に限りそうでもないんですね。
どういうことかといいますと、
・堀川、愛内は優勝可能性がない
・つまり2人は放銃しないように後々危険そうな牌を先に切る
・つまり序盤に関しては字牌よりも真ん中の牌を切ってくる可能性が高い
というわけで、早いテンパイだからこそ、誰からでも出てくる可能性のある8ソーで待ったということなんですね。
優勝がかかった運命の一局でこういった冷静な判断ができるというのは本当にすごいですね。
僕なら緊張のあまり頭が固まって普通に發で待ち続けそうです。
もちろんそれでも勝った可能性が高いでしょうが、より期待度の高い選択をし、見事アガリに結び付けた飯沼プロの冷静な判断が光った一局でした。
というわけで、なかなかここまでドラマチックな展開はないだろうというほどの展開だった最終戦を経て、飯沼プロの優勝となりました。本当におめでとうございます!
10月からはいよいよ各団体のタイトル戦ラッシュです!みなさまぜひこちらもお楽しみに!
それではまた~
僕は最近は主にプロ団体の対局放送の運営を担当しております。
今後はブロマガで各団体のタイトル戦情報なんかを上げていきたいと思っております。
というわけで!先日行われた
『飯田正人杯 第11期最高位戦Classic』
のハイライトをスクショつきで書いてみたいと思います。
どんなタイトル戦でも記憶に残るシーンはたくさんありますが、
今回の最高位戦クラシックは最終戦の展開が本当にすごかった!
その最終戦の名場面を写真付きでご紹介します。
ちなみに決勝2日目は9/4(日)までタイムシフト視聴可能ですので見逃した方はぜひご覧ください!
※注:以下ネタバレとなりますので、ネタバレされたくない方は回避してください。
まず、最終戦が始まる前のポイントが
飯沼雅由プロ 64.5
石橋伸洋プロ 25.2
と39.3ポイント差となっていました。
(※愛内プロ、堀川プロのポイントは割愛いたします)
この最高位戦クラシックは順位点が
12 - 4 - ▲4 - ▲12
と、1順位あたり8ポイント(点数換算で8000点)しかありません。
同ポイントの場合は予選順位が上の飯沼プロが優勝となるため、石橋プロが逆転する条件は
3順位差(石橋トップ飯沼ラス)なら15400点差以上
2順位差(石橋トップ飯沼3着、同2着4着)なら23400点差以上
1順位差(トップ2着、2着3着など)なら31400点差以上
でした。
普通のルールならまあいける点差じゃない?と思うかもしれませんが、
なんとこの最高位戦クラシック、一発と裏ドラ、カンドラがありません。
しかもアガリ連チャン。テンパっていてもアガらないと親が流れてしまいます。
さらにさらにノーテン罰符なし。アガリ点を上げるためにリーチしても、アガれなければ無収入どころか失点になってしまいます。
要は飯沼プロが圧倒的優位な位置なわけです。
さて、最終戦が始まり、東場は飯沼、石橋ともにあまり加点できませんでした。
迎えた南1局
優勝へ一縷の望みをかけた親の堀川のリーチに、石橋が追っかけリーチ!
そして
高めの1ピンを一発ツモ!!!(※一発はありません)
リーチ・ツモ・ピンフ・イッツー・ドラ2の3000/6000!
しかも2本場で供託リーチ棒が4本貯まっていたので一気に16600点の収入。
飯沼は3200点支払ったので、ここで20000点、つまり20ポイント近く稼いだことになります。
そして石橋の親番。ここで大きな手をアガれば、奇跡の大逆転優勝となるため、運命の一局となります。
そして運命の時はやってきました。
是が非でも石橋の親番を落としたい飯沼がテンパイ。待ちはカン7マン。
対する石橋の手牌はこう。場合によっては7マンが出そうな形でした。
しかし次巡飯沼は4マンを持ってきてドラ待ちとなるカン5マンに待ち替え
数巡後、ついに石橋もテンパイ。勝負のリーチ!待ちはなんと5マン単騎!!
リーチ宣言牌が7マンだっただけに、待ち替えをした飯沼の心中はいかばかりか。
さて、奇しくも2人がドラ待ちとなりました。
いやー、ドラマチックですね!ドラ待ちだけに!!
・・・
大変失礼いたしました。
さて、このドラマチックな展開ですが、先述のとおりアガリ連荘であるため、石橋はアガらないとちょっと、いや、かなり厳しい。しかしアガれたらトータルトップに躍り出る。
飯沼はアガれなくてもまあよし。アガれたらほぼ勝負あり。
さあ5マンを引き当てるのは石橋か飯沼か。
はたまたスリアロ名物王さん(※王牌のこと)が握りつぶしているのか。
数巡後―――
運命の牌を引き当てたのは、飯沼だあああああああああああ
視聴者の皆様も悲喜こもごも。熱狂の渦に包まれました。
これで飯沼は圧倒的優位に立ちました。
しかし、このままでは終わりませんでした。
南3局、石橋がこの1300/2600をアガって差をつめます。
これでこの半荘での点差は19800。
飯沼が2着目なので、31400差つけなければなりません
つまり、石橋は残り11600差を逆転するアガリが必要となります。
飯沼が親なのでツモなら2000/3900でピッタリ。直撃なら5800以上。
まあ90符2ハンは現実的ではないので直撃の条件は実質6400や7700でしょうか。
対する飯沼は流局すれば優勝だが、石橋にアガリを決められると逆転されるためひとまずはアガれるようにしておきたいところ。
そして運命のオーラス。
親の飯沼の配牌が
えっ何これは(困惑
まさかの配牌メンホンチートイツ1シャンテンwww
これが流れか・・・
さらに2巡目にあっさりテンパイwwwww
もう運営してても笑いがこみ上げてくるすごさでしたね。
しかし、そんなことになってるとはわかる由もない石橋。
そんな石橋もドラ2で十分戦える形。
しかし、そんな石橋プロの希望を打ち砕くかのように
わずか5巡目で飯沼プロが12000のアガリ
石橋プロも呆然。
こんなんズルいやろーと思うかもしれません。
まあものすごいツイてるアガリなことは間違いないでしょう。
ただですね。これは飯沼プロもうまくてですね。
4巡目に發待ちから8ソー待ちに変えてるんですね。
普通チートイツというと字牌や1・9牌で待った方がアガリ易いものですが、この状況に限りそうでもないんですね。
どういうことかといいますと、
・堀川、愛内は優勝可能性がない
・つまり2人は放銃しないように後々危険そうな牌を先に切る
・つまり序盤に関しては字牌よりも真ん中の牌を切ってくる可能性が高い
というわけで、早いテンパイだからこそ、誰からでも出てくる可能性のある8ソーで待ったということなんですね。
優勝がかかった運命の一局でこういった冷静な判断ができるというのは本当にすごいですね。
僕なら緊張のあまり頭が固まって普通に發で待ち続けそうです。
もちろんそれでも勝った可能性が高いでしょうが、より期待度の高い選択をし、見事アガリに結び付けた飯沼プロの冷静な判断が光った一局でした。
というわけで、なかなかここまでドラマチックな展開はないだろうというほどの展開だった最終戦を経て、飯沼プロの優勝となりました。本当におめでとうございます!
10月からはいよいよ各団体のタイトル戦ラッシュです!みなさまぜひこちらもお楽しみに!
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