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サバイバルマンガ オススメ12選 ~漂流教室からDr.STONEまで~

2019/09/22 19:10 投稿

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2019年の夏、今期のアニメは『ソウナンですか?』『Dr.Stone』『7SEEDS』『彼方のアストラ』でまさかのサバイバル作品4つ被りでしたね…
せっかくなのでそれらも含めて、今まで読んできたサバイバル漫画でオススメご紹介します。
ちなみにストーリーのネタバレ有りでいきます。

あとこれ完全に持論なんですけど、野外系サバイバル作品には4つの要素が含まれていると勝手に思っています。自給自足・仲間との絆・外敵(野生動物)との戦い・人間同士の争いです。

少年たちが無人島でサバイバル生活するジュール・ヴェルヌの名著小説『十五少年漂流記』で例えるとこんな感じ。

      『十五少年漂流記』
       自給自足:★★★★
      仲間との絆:★★★★★
外敵(野生動物)との戦い:★★
    人間同士の争い:★★★

島での食糧・物資調達シーンが長期的に展開され、物語のテーマとしては特に少年たちの友情結束が重要視され、終盤には悪党集団との戦いも有ります。

そういや十五少年漂流記って船ごと漂流するので備蓄食料がだいぶ余裕あるし、寝る場所に困らないし、大工道具や猟銃まで持ってるでサバイバルものとしてはだいぶイージーモードで開始してますね…


サバイバル 1976年

       自給自足:★★★★★
      仲間との絆:★★
外敵(野生動物)との戦い:★★★★
    人間同士の争い:★★★★

洞窟を探検していた鈴木サトルとその友人たちは、突然の全世界規模の大地震に襲われる。サトルだけは何とか洞窟から抜け出して助かったが、外は信じられない光景と化していた。陸続きだったはずの土地は地殻変動により周囲を全て海に囲まれた島になっていた。サトルは1人きりのサバイバルを余儀なくされる。

自給自足系サバイバル漫画の起源にして頂点(かもしれない)その名はそのまんま『サバイバル』です。
40年以上までの作品ですが巨匠さいとうたかを先生の高い画力もあって古さを感じさせずに読み込ませる往年の名作です。
何の知識も技術もない普通の中学生のマサルがたった1人手探りで食料を得る、住居を作る、猛獣と戦う、ガチンコのサバイバルをすることになります。

そして『サバイバル』といえばネズミとの戦いです!備蓄食料を荒らし伝染病を媒介するネズミがいかに恐ろしい生き物であるか最もよくわかる作品といって良いでしょう。人類最大の敵がネズミであることが理解できます。ネズミを殺せ!


島での生活は約20話程度でその後は家族を探すために街中、樹海、山の中など各地を旅することになります。途中で出会う頼りになる大人たちは良い人だったり悪い人だったり色々いますが、マサルは家族を探すという目的のために1つ所に留まらないで移動するので、基本的に少年1人の力で狩猟採集生活です。

ちなみに1人ぼっちだったマサルが最初に出会う人がアキコさんです。


アキコさんはマサルが速攻で恋してしまうほど色香のあるお姉さんなんですが、
原始生活に馴染めず、ワガママばっかり言って食べ物好き嫌いするし、生ゴミをそのへんに捨ててネズミを呼び寄せてしまったり、そうこういう間に病気にかかって動けなくなってしまったりと、美人だけどだいぶやっかいなお姉さんで、読んでるともうこいつマサルと一発ヤってから死なねえかなと思ってしまうんですけど本当にそんな感じに死にます





漂流教室 1972年


       自給自足:★
      仲間との絆:★★★★★
外敵(野生動物)との戦い:★★★★★
    人間同士の争い:★★★★★

高松翔は、大和小学校の6年生。ある日教室で授業中に激しい地震に襲われる。揺れはすぐに収まったが、学校の外は唐突に見たことのない風景になっていた。学校ごと岩と砂漠だけの荒れ果てた大地に"漂流"してしまった。

題名からして『十五少年漂流記』から着想を得た少年少女たちの作品なのでしょうが、
鬼才楳図かずお先生によるとこうも凄まじい作品になってしまうのでしょうか…
作品としてはどっちかというとSF作品としての性質が強いです。


ただ楳図かずお先生は登場人物に容赦というものがまったくありません。

学校がワープした先は見渡す限り全て砂漠で食料を得られそうな場所一切ナシ。
頼りの大人は速攻で全員気が狂う。
正体不明の獰猛な異形生物がどんどん襲ってくる。
危機的状況でも一致団結できず何度も殺し合いの仲間割れが起こる。
学校の生徒たちは下級生の子ども達からバンバン死んでいく!
最低最悪の状況がこれでもかと襲いかかってきます。

しかもこれらに立ち向かうのは小学6年生。
モチーフにした十五少年より1000倍くらい状況がキツイ。普通ならキャラクターが可哀想になっていくらか手心を加えそうなものですけど…

これほどの苦難を容赦なく小学生たちに与えるとは楳図かずお先生流石只者ではありません。
47年前の作品ですけど数あるサバイバルマンガの中でも一番シビアだと思います
この絶望的状況でも、主人公たちは小学校で習ったなけなしの科学や生物の知識を振り絞って懸命に前向きに生き抜いていく凄まじい作品。





ブレイクダウン 1995年

       自給自足:★★★
      仲間との絆:★★
外敵(野生動物)との戦い:★
    人間同士の争い:★★★★★

テレビ局に勤める主人公の大友海里は、地球に接近している直径300mの小惑星「ウィルビー」の取材のために信州の山奥にあるアマチュア研究者鳩山の天体観測小屋へと向かう。
しかし某国が余計な実験して隕石にミサイルを打ち込んだところ、隕石内部のガスが吹き出して地球に衝突するコースに急変化。300mの巨大隕石が地球に降り注ぎ、大地震を引き起こす。

作者はさいとうたかを先生で、かつての名作『サバイバル』の青年マンガ版ともいえる作品になります。今度の主人公「大友海里」は25歳のテレビ局の記者の大人の男性であり野外活動の知識も豊富な頼もしい男性。ただ掲載誌リイドコミックが年齢高め向けということもあってか前作よりもキッツイ状況が延々と続きます。

前作『サバイバル』が野原や森の中での生活描写が多かったのに対して、こちらは大地震で荒れ切った都市部での移動が多いので、水や食料が得るのが難しく飢えと乾きに長時間苦しむ。出会う大人たちは嫌な奴9割良い人1割で、仲間との内輪揉めや食料狙いの襲撃も頻繁に発生。雰囲気暗くて厳しい現実描写が続く。全5巻でけっこう短めに終わり。


      
Ex 少年漂流
 1999年

       自給自足:★★
      仲間との絆:★★★★
外敵(野生動物)との戦い:★
    人間同士の争い:★★★★★

主人公の聡たち仲良しグループは中学生最後の夏休みの思い出作りに雉島旅行へ出発。突然、空が血のように赤く染まり、直後発生した大津波に船が飲まれてしまう。なんとか近くの島の集落にたどり着くが、そこで隕石による大津波で東京は既に崩壊してしまったこと、隕石により大気中の成分が変化し、大人が凶暴化しつつあることに気づく。

こちらも題名が十五少年漂流っぽいのでやっぱり子供たちが頑張る話になります。頼りの大人たちはだんだん狂っていく。子供たちで団結して、凶暴化した大人グループとの必死の攻防が物語の大部分になります。食糧難で農作したりの自給自足もしてはいるんですけどそちらはシーン飛ばされてあんまりマンガ内で描写されない…

また健全なる伝統の少年マンガ誌『週刊少年マガジン』で連載していたためかちょっとえっちなシーンもしばしば入る。全5巻で連載終了。




エデンの檻 2008年

       自給自足:★★
      仲間との絆:★★★★
外敵(野生動物)との戦い:★★★★★
    人間同士の争い:★★★★

グアムでの修学旅行の帰路、主人公アキラたちが乗る旅客機に突然の飛行機事故が発生。 気を失って目覚めたのは、見たこともない動物が生息しているジャングル。その島は絶滅したはずの大型動物が闊歩し、しかも島自体が地図に存在しないはずの島だった。

EX少年漂流と同じ作者山田恵庸先生の作品。
大きいものから小さいものまでとにかく様々な絶滅動物・絶滅昆虫が登場してきます。人間も襲うような獰猛な動物たちとの戦いが主軸であり、さらに人間グループ同士での争いも発生して…というストーリー。

連載中アンケート人気のためか、前作からさらに強化して毎週のようにHなサービスシーンを入れるといういっそ清々しい方策を採っていました。山田恵庸先生の画力もさらに高くなっているので正直ちょっと嬉しい。


何がクニだよ クンニしろオラァァァ」というネットで流行った名言を生み出した作品でもあります。
エロ描写にしろバイオレンス描写にしろクンニ発言にしろ少年マンガのラインから一段回上にぶっ飛んでるのがこの作品の良いところなのかも。




7SEEDS 2001年

       自給自足:★★★
      仲間との絆:★★★★
外敵(野生動物)との戦い:★★★★
    人間同士の争い:★★★★

少女ナツが目を覚ますと辺りは海。荒れ狂う波から逃れ、なんとか近くの島へと辿り着くがその島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や昆虫に、人間を襲う凶暴な動物が多数存在した。そんな中「ガイド」と名乗る人物から衝撃的な事実を知らされる。隕石による大天災から人類絶滅を回避するため、若く健康な人間を冷凍保存し世界に人類の種を残そうという壮大な計画「7SEEDS計画」に自分たちは選ばれたという話だった。

また地球に隕石が落ちた…意外と多いですね。
7SEEDS計画では春・夏A・夏B・秋・冬の全5チームが用意されており、全40人だけしか人類が残っていないのではないか、という状況。

7SEEDSではその時々によって焦点を当てる人を変えるので、全ての登場人物が主人公と言っていい物語です。複数の場面、複数の視点からストーリーを組み合わせそれぞれのチームごとのドラマを緻密に描写していく群像劇。

過去の生物に似ているようでどこか違う、奇妙な動植物たちは多種多様な方法で人間に襲いかかってきますがその討伐がメインテーマというわけでもなく、人類がほとんど死滅した世界において、数少ない生き残りの人間たちは、それぞれの想いの上でいかにして生きるべきだろうかを描いている作品だと思います。



自殺島 2008年

       自給自足:★★★★★
      仲間との絆:★★★★★
外敵(野生動物)との戦い:★★
    人間同士の争い:★★★★★

幾度めかの自殺を試みて病院のベッドの上で意識を失ったセイは、目が覚めた時無人島にいた。そして自分と同じように同じ自殺未遂者達が周囲に何人もいることに気付く。この島は自殺常習者たちが送り込まれる「自殺島」だった…

現代、夏の季節南の島で自給自足サバイバルと基本を抑えた状況ですが、この作品の特殊なスパイスは登場人物が皆、自分の命を手放そうとした自殺未遂者であるということ。
生きるか死ぬかのサバイバルでは絶対に生き抜いてやるという強い意志がフォーカスされるところでしょうが自殺島の登場人物たちは『なぜ生きなければならないのか』と常に自問自答しながら行動しなければなりません。

目覚めて即座に命を絶った者や、ヤケを起こして自分の命すら粗雑に扱い暴れ出す者もいる中で「この場所では死ねない」と感じた主人公セイは含めたグループはサバイバル生活をすることになりますが「なぜ必死になって生きなければならない」「あんなに美しい動物を狩って殺してまで生きる価値が自分にあるか」とセイの心の中に浮かんでしまう。





創世のタイガ 2018年

       自給自足:★★★★★
      仲間との絆:★★★★
外敵(野生動物)との戦い:★★★
    人間同士の争い:★★★★★

大学の文化人類学のゼミ仲間とオーストラリアへ卒業旅行に出かけた彼は偶然入った洞窟で
巨大哺乳類が存在する遥か太古の世界へ飛ばされたタイガたち7人。 サバイバルを続け、どうにかこの世界に馴染み始めた矢先、タイガたちは我々人類の祖先ホモ・サピエンスがネアンデルタール人が殺し合っている場面に遭遇する。

自殺島と同じく森恒二先生の作品。今度は太古の時代へタイムスリップ。
自殺島よりも危険な猛獣がそこらへんにいるところで住まいを作り、狩猟採集で毎日の食料を得なければならない、がっつりサバイバル。

さらにネアンデルタール人との対立も起こり殺し合いも始まってしまうハードな状況なのですが今回は主人公の初期ステータスがかなり強くゼミ仲間も活動的でだいぶ頼りになるので困難な状況もなんとか乗り越えていける作品。

彼方のアストラ
 2016年

       自給自足:★★★★
      仲間との絆:★★★★★
外敵(野生動物)との戦い:★★★
    人間同士の争い:★★

宇宙旅行が当たり前になった近未来で、9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。目的地の惑星マクパに到着した直後、謎の球体に取り込まれ5000光年先の宇宙空間に飛ばされてしまう。水と食料が補給できる惑星を経由して少しずつ進んでいく計画を立て、ギリギリの可能性を信じて故郷の星を目指す。

貴重な宇宙サバイバル作品。恒星間移動で様々なトラブルに遭いながらもさらに「集められた9人に共通点がある」「9人の中に1人刺客がいる」といったミステリー要素まで絡んでくるエンターテインメント。

複数の惑星での、食糧調達や危険な動植物とかの部分では危機的状況もそれなり有るんですけど、全部の困難に対していちいち長々とやってたら尺も足りないだろうし、王道の少年マンガらしく友情、努力、勝利!というノリで良い感じにサクサク乗り越えていきます。
少年ジャンプの人気作家だった篠原健太先生らしく、ワクワクする少年少女冒険譚といった作品。



山賊ダイアリー 2011年

       自給自足:★★★★
      仲間との絆:★★★
外敵(野生動物)との戦い:★★
    人間同士の争い:★

架空世界が舞台じゃなくて実録マンガですし、生きるか死ぬかとかの作品ではないですけど、こちらも紹介。
岡山県田舎に住み、狩猟免許・わな猟免許を持っている現役猟師兼マンガ家の岡本健太郎先生によるノンフィクション実録生活マンガ。エアライフルまたは罠によって狩猟した鳥獣を自分で解体して自分で食べる「山賊」の生活をしている。
山に入っての狩猟描写や自然から食料を得る豆知識が多めなので自然と戦うサバイバル描写はそのへんの作品よりも多いです。

食べてみたいからというので外来ネズミのヌートリアを捕獲して食べようとする、捕まえたヌートリアを友人が逃がしやがった。とかで面白いのはこのマンガくらいでしょう。特異な面白さがある日常系マンガ。




ソウなんですか 2017年

       自給自足:★★★★★
      仲間との絆:★★★★★
外敵(野生動物)との戦い:★
    人間同士の争い:★
飛行機事故のせいで無人島に漂着した、鬼島ほまれ、鈴森明日香、天谷睦、九条紫音の女子高校生4人組は、無人島でサバイバル生活を行いなんとか救助が来るまで生き抜いていくことにした。主人公ほまれは父親の影響で異常なまでにサバイバルに習熟しており、彼女の力を頼りに生活を続けていく。

無人島で遭難して自給自足生活、だいたいは食料を探すだけで1日が終わる、サバイバルものの基本と言えるような状況ですが1つ特徴的なのは全員女子高生ということ。(対岸におまけキャラもいるけど)


『山賊ダイアリー』の岡本健太郎先生が原作担当であり最新のサバイバル知識でも魅せてくれる作品。主人公の鬼島ほまれは頼りになりすぎるくらいに強く、仲間同士のギスギスする不和も起こらずだいぶストレスフリーな感じです。

サバイバルマンガにおいては、だいたいは長いアウトドア生活の中できったない顔したヒゲ顔のうす汚れた主人公が泥まみれ血まみれになったりの姿を見続けることになるんですけど、

こちらは登場人物が見目麗しい女子高生のみで、女の子同士がイチャイチャする画面を見ているだけで楽しいというのは、ある意味サバイバルマンガのパラダイムシフトかもしれません。



Dr STONE 2017年

       自給自足:★★★★
      仲間との絆:★★★★★
外敵(野生動物)との戦い:★
    人間同士の争い:★★★★

ある日地球全体を謎の光の波が覆いつくし、全人類が石化した。その数千年後、超人的な頭脳を持つ根っからの科学少年・千空が目覚めた。文明が滅んだ石の世界を前に、千空は、科学の力で世界を取り戻すことを決意する。

文明崩壊後のサバイバルで、さらに流行りの科学知識無双の要素もある作品
ただしその科学描写が恐ろしいほどの緻密さで描写されます。
科学監修を付けた上に超実力派の原作&作画で、文明ゼロの状態からあらゆるものを作り上げる様を本気で詳細に描く科学マンガ。

学校の授業で習ったことは役に立たないなというセリフが『サバイバル』や『ソウナンですか』で出てくるんですが、学校で習う科学知識こんなに役に立つぞオラ!と見せつけてきます。千空の使う知識や技術は高校生レベルを遥かに超えてはいますが…

サバイバル状況下ながら、王道少年マンガらしい明るい雰囲気と前向きさを持ち、まさしくアニメOPの歌詞にあるような「一歩ずつ石を穿つ様なこの歩みで」ストーリーを進めていく傑作です。




総括
さいとうたかを先生による本格サバイバル劇画から始まった流れから、最近ではカワイイ絵柄や超高校級のカッコイイ主人公がサバイバルする新世代のサバイバルマンガが出てきました。

ともすれば絶望的状況や残酷描写で読者の心にプレッシャーを与えるのがサバイバル作品というものですが、気軽に読める安心安全なサバイバルマンガが新しい流れなのではなかろうか。




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