しゅいその「140文字だけじゃ伝えられない思い」

初音ミクオリジナル曲『雪の国からのプリンセス』の裏側と、雪ミクへの想いについて

2019/02/02 19:00 投稿

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雪ミクとは?

これを読んでいる方には説明不要かもしれませんが、雪ミクとはさっぽろ雪まつりで初音ミクの雪像が作られたことをきっかけに誕生したキャラクターです。毎年異なる衣装の雪ミクが登場し、さっぽろ雪まつりに合わせて開催される「Snow Miku」というイベントとともに冬を盛り上げています。
今回の楽曲は雪ミクの存在なくしては完成しなかったので、制作の裏側と合わせて、私の雪ミクへの想いも書いていきたいと思います。

しゅいそから見た雪ミクの魅力

私が雪ミクさんのことを好きになったのは割と最近のことですが、「雪ミク」の存在を知ったのは2010年頃、ねんどろいど雪ミクのフィギュアが人気となり話題になったことがきっかけでした。
前にも書いたとおりこの頃はVOCALOIDへの興味も薄れていた頃で、当時は「雪ミクって、ただの初音ミクのカラーバリエーションでしょ」なんて思ったりもしていました。

・・・違うんです。昔の私に言い聞かせてやりたいです。


(参考)雪ミク2011

確かに2010年や2011年の雪ミクさんなんかは「初音ミク」のデザインそのものなのですが、彼女の活動は初音ミクのそれとは大きく異なっているのです。初音ミクも雪ミクも北海道生まれですが、誤解を恐れずに言えば前者は全世界で育ったキャラクター、後者は北海道で育ったキャラクターなのです。初音ミクは全国的なイベントや海外のイベントなどでも活躍していますが、雪ミクはさっぽろ雪まつりを始めとして北海道内各地のイベントで活躍したり、北海道内の企業とコラボしたりとあくまで北海道を拠点に活動しているのです。

話を戻しますが、VOCALOIDに興味が薄かった私がなぜ雪ミクさんのことが好きになったのかというと、以前の記事に書いたように、「初音ミクV4X」の発売をきっかけにボカロPとして本格的に活動を再開しまして、VOCALOIDへ興味が沸いてきたのもこの頃でした。
興味本位だったのですが、その次のさっぽろ雪まつりで展示されていた2017年の雪ミク雪像を見に行きました。そのとき大勢の人が見に来ていて、雪ミクさんはこんなにも人気があるんだなと、肌で直接感じることが出来ました。そして雪ミクさんのことを調べるうち、彼女の活動が北海道を拠点にしていることも知ったのです。

「北海道民は道外に比べ地元愛が強い」なんてよく聞きますが、生まれも育ちも北海道な私もその一人で、北海道のことが大好きです。そんな私ですから、北海道を応援してくれている「雪ミク」のことを応援したくならないはずはありませんでした。北海道に住んでいると、「雪ミク」を見かける機会が多いということもあるかもしれません。

その雪ミクさんも今年で十周年を迎えるとのことで、「私には何でお祝いが出来るだろう」と考えたとき、やっぱりボカロPはボカロPらしくお祝いしたい、ということで今回の曲を制作しようと思ったわけです。以降はその制作の裏側を書いていきます。

歌詞

動画説明文にも書きましたが、今回は「Snow Miku」がテーマになっています。
「Snow Miku 2019」のプリンセスな雪ミクさんを連想させるワード、さらに過去の雪ミクさんを連想させるワードを散りばめていて、いわゆる雪ミクさんのキャラクターソングのようなイメージで書きました。
しかし彼女自身だけではなく、冬を盛り上げる「雪の芸術と音楽」「十年目の誕生日」「冬にしか会えない」など、「Snow Miku」のイベントそのものも歌詞のテーマとして盛り込んでいます。
悪く言えば単語を並べただけの歌詞ですが、あまり深いことを考えずに楽しめる、分かりやすい曲が出来たのかなと、私自身は満足していたりします。

タイトルについて、「雪の国の」ではなく「雪の国からの」としたのは、「雪の国から冬の訪れと共に雪ミクがやってくる」といったおとぎ話的な要素が伝わりやすい、ということでつけました。もちろん、今年の雪ミクさんをイメージした曲ということで「プリンセス」という単語はタイトルから外せませんでした。このタイトルにはそういった経緯があります。

これは余談になりますが、先月に投稿した『スノージュエリー』という曲、こちらも「冬にしか会えない」という設定の物語でして、かすかに共通したものがあるのかなと思っていたりもします。(私自身は繋がりのある話として描いたつもりはないので、あくまで偶然です)

音楽

「プリンセス」というワードから私が真っ先に浮かんだ音が「バロック音楽」でした。
そこで、バロック音楽に良く用いられた弦楽器(第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)やチェンバロ(ハープシコード)の音を取り入れることは最初のほうから決めていました。
ただ単にバロック音楽を作っても面白味がないので、バンドサウンドにそれらを取り入れてみることにしました。さらにそこにシンセサウンドを加え、お互いが上手く馴染むように工夫してみました。(映画音楽では、生のストリングスにあえてシンセなどの電子音を足して、厚みや迫力を増す手法などがよく用いられたりします)
珍しく音数が多いアレンジとなりましたが、結果的に音で「お祭り感」を演出できたのではないかと思っています。

ポップなメロディーは相変わらずですが、私が普段使わないコード進行を取り入れたりもしています。他にも(特にドラムあたりの)ミキシングにこだわってみたりと、今回の曲は自分の殻を一つ破ることができた、意欲作でもあるのです。

調声

ミクさんの調声にも私なりにこだわりがあります。

私が過去に作った冬ソング『白い雪のおくりもの』『スノージュエリー』ではSoftの歌声を選択していますが、これはSoftのどこか儚く可愛らしい声を聞いたとき、私の中での雪ミクさんのイメージにぴったり当てはまったということがきっかけでした。
以来、冬の曲を歌うのはSoftミクさんに担当してもらってますが(もちろん冬の曲以外を歌ってもらうこともあります)、今回の曲も彼女が担当しています。
こういった軽快なサウンドでは私自身もOriginalを選択することが多いのですが、雪ミクさんをイメージした曲ということもありあえてSoftを選択しました。
というのも、冬の祭典をお祝いする明るい内容なのにどこか儚げな雰囲気がある物語を、サウンド面でも演出したかったのです。明るいポップサウンドの中にミスマッチなSoftミクさんの歌声が不思議と溶け込んで、独特の雰囲気を作り出しているんじゃないかと思っています。

初の試みとしては、英語っぽい発音にもチャレンジしてみました。普段は英単語を歌わせるときはいわゆるカタカナ英語で、例えば「プリンセス」と歌う場合は「プ-リ-ン-セ-ス」と5音節となるところを、「prin-cess」と2音節に分けて発音してもらっています。歌詞に含まれる英単語がアルファベット表記となっているのはただのカッコつけではなく、英語の発音を意識したという背景があるからなのです。

今回もミクさんの歌唱ファイル(VSQX形式)を配布するので、皆さんのところのミクさんに歌わせてみたり、私の歌わせ方を研究してみたりしてください!(ダウンロード先は動画説明文から)

オマケについて

今回はいつものカラオケ、歌唱ファイルに加え、試しにMIDI(スタンダードMIDIファイル)も公開してみました!
私の普段の打ち込みを参考にしてみるなり、これを元にご自分で別のアレンジを作ってみるなり、ご自由にお使いください!なお、ギター音源を再現するのが困難だったため、ギターパートは新たに打ち込み直しています。ご了承ください。

結局、曲のことより雪ミクさんのことばかり書いてしまった気がしますが、これから「初音ミク」のことだけでなく「雪ミク」のことも追いかけていきたいと思います。雪ミクさんがまた次の十年、輝き続けられるように!


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