*** のコメント

有料会員の者です。
「俺には祖父の心が手に取るようにありありとわかる」等々、好き勝手に人の心を類推し過ぎに思えました。人の心が簡単にわかれば苦労はしません。新聞記者が政治家なんかを相手に行う取材でもよくあることですが、朝日新聞にしろ産経新聞にしろ、記者の中で予め決められた「書きたいストーリー」があり、そこに都合のいいパーツを嵌め込むために〝取材〟なるものをしている、といったことは日常茶飯事で、これは本当によくあります。思い込んでいるのでそのことに気づいてさえいない記者もいますが。そして、このブログの書き手も、取材対象者も、なんだか一部の悪意に満ちたネット民によって作られたイメージを前提に世界を色付けし、物事を語っているような違和感を覚えます。恐竜の化石を肉付けし色付けしたものの、実際の恐竜の姿からはかけ離れている、といったような。
このブログをどうにかあの世に転送して祖父に尋ねてみないと永遠に未完のままだし、フェアではありませんね。

それから前回、前々回の分に関して言えば、(一見)科学的な知見を並べて置き、それを他人を見下したり馬鹿にしたりするための材料として多様しているところが気にかかりました。お察しのとおり、本来科学とはそういうものではありません。(科学的知見が優生思想などを鼓舞する材料として使用される、といったような残念な歴史もありますが。)
また、私は過去に二件ほどとある社長の自伝のゴーストライターをやったことがあります。『「村上春樹の翻訳調の文体」で私の語った内容を文章にして欲しい』という依頼でした。しかし、自分は文章を書くのが苦手だというその二名の社長にとくに「発達障害」があるとは思えませんでした。また万が一そう感じても口にはしないでしょう。
ソクラテスの語った内容を文章化したのはプラトンですが、もしかしたら、それが昨今のネット時代だったならば「発達障害」などのレッテルを貼られるかも知れません。
私個人としては、語った思想が本になる、というシステムには関心があります。


HN ゲンロンカフェの人

No.4 108ヶ月前

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