おはようございます。マクガイヤーです。
毎日暑すぎる日が続いています。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
自分が子供の頃は気温が40℃を越える日なんて年に一度あるかないかというレベルでした。クライシス帝国の人工太陽が原因でなければ、やはり地球の温暖化まったなしですね。
マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。
〇8月17日(日)19時~「『見える子ちゃん』『ドールハウス』『近畿地方のある場所について』、『8番出口』公開記念、Jホラー映画なう」
6/6に『見える子ちゃん』、6/13に『ドールハウス』が公開されました。いずれも日本ホラー映画史に残りそうな傑作ホラー映画です。また、8/8に『近畿地方のある場所について』、8/29に『8番出口』が公開されます。前者はベストセラーとなったホラー小説、後者は大ヒットしたインディーゲームの映画化です。前者はどんな原作も「自分の映画」にしつつ傑作を作る白石晃士、後者は良い意味でも悪い意味でもプロデューサーでありつつ『百花』で新たな面をみせた川村元気が監督することでも話題です。2025年はJホラーにとってパラダイムシフトの年となりそうです。
そこでJホラー映画の歴史を振り返りつつ、最近のJホラー映画のトレンドについて語り合うような放送を行います。
ゲストとして映画ライターの竹島ルイさん(https://x.com/POPMASTER)と編集者のしまさん(https://x.com/shimashima90pun)をお迎えしてお送り致します。
〇8月25日(月)19時~「最近のマクガイヤー 2025年8月号」
・時事ネタ
・『大長編 タローマン 万博大爆発』
・『バレリーナ The World of John Wick』
・『キムズビデオ』
・『ジュラシック・ワールド 復活の大地』
・『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ
・『アンティル・ドーン』
・『星つなぎのエリオ』
・『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』
・『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』
・『ファンタスティック4 ファースト・ステップ』
・『ストレンジ・ダーリン』
・『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』
・『ヴァージン・パンク Clockwork Girl』
・『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』
・『F1 エフワン』
・『28年後... 』
・『メガロポリス』
・『罪人たち』
・『ルノワール』
・『JUNK WORLD』
・『フロントライン』
・『プレデター 最凶頂上決戦』
・『無名の人生』
・『We Live in Time この時を生きて』
その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています
当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。
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また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。
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合わせてお楽しみ下さい。
さて、本日のブロマガですが、先週ご紹介した今年の上半期映画ベスト10に続いて、11~15位について書かせて下さい。
●2025ベスト11~15
11、『異端者の家』
12、『新世紀ロマンティクス』
13、『見える子ちゃん』
14、『28年後... 』
15、『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』
13位と14位の違いは何かと問われても上手く答えられないのですが、少し詳しく書かせて下さい。
●11、『異端者の家』
モルモン教の布教をする二人の若いシスターが怪しいおじさんの家に囚われてしまう……という、誘拐事件が多発するアメリカではかなりリアルなホラー映画です。同時に、『教皇選挙』と対をなすような「信仰」を試す映画でもありました。
ヒュー・グラントが『パディントン』や『D&D』で垣間見せた厄介おじさんを増幅した怪しいおじさん演じているのですが、代表作の一つになりそうです。特にモノポリーのくだりが秀逸で、「『ガンダム』は聖書で、小説版『ガンダム』は旧約聖書で、『SEED』は『モンティパイソン&ホーリーグレイル』なんですよ!」……なんてことをニコ生にてドヤ顔で語っていた自分は顔が真っ赤になりました。でもサイコキラー側にもちょっと感情移入しちゃうのがこの種の映画のいいところですよね。
結局このおじさんは何がしたかったのだ? という問題もあるかもしれませんが、「信仰を試す悪魔」もしくは「厄介おじさん」という解釈で解決しちゃうと思います。
また、主人公であるシスターの一人に「生まれ変わったら蝶になるの」と言わせつつ、『胡蝶の夢』からのシミュレーション仮説に言及するくだりにもシビれました。あの状況でなんとか冷静に議論できるのは、まがりなりにもモルモン教のシスターなので伝道者教育を受けていて、比較宗教学的議論に備えているということなのかもしれません。
●12、『新世紀ロマンティクス』
中国の名匠ジャ・ジャンクーが過去作の本編映像や未使用映像をふんだんに使いまくり、2001年からコロナ禍までの中国の22年間を、一組のカップルを通してリアルタイムに撮影した映像で描く……という恐るべき映画です。リアルタイムなので最初は若い俳優がどんどん齢を重ねてゆく……というのはリチャード・リンクレイターの諸作品で有名ですが、本作はこの22年間で劇的な変化を遂げた中国そのものを描くことをテーマにしているのが特徴です。映画の冒頭ではよくある中国の寂れた田舎町だった大同が、最後にはすっかり開発されて大都会になっているのも凄ければ、主人公である二人が相変わらずうだつの上がらない生活を送っているのも凄かったです。
実際は、お気に入り俳優二人(一人は妻)の過去作映像に新撮加えて一本でっちあげました! ということだと思うのですが、それが22年の歳月をしっかり映し出していたのは、さすがジャ・ジャンクーというほかありません。ほとんど台詞無しで、明らかにアドリブなやりとりがそこかしこにみられる(特に配膳ロボットのシーン)のが秀逸でした。
ジャ・ジャンクーと対となる中国第六世代映画監督もう一人の名匠ロウ・イエの『未完成の映画』は見逃してしまったのですが、配信が始まったら観ておきたいところです。
●13、『見える子ちゃん』
今年2025年はどうもJホラーの当たり年っぽいのですが、ここにきて日本では珍しいホラーコメディの傑作が誕生してしまいました。しかも最近の欧米ホラーコメディによくあるパロディやメタ要素はほとんどありません。
自分だけ幽霊が見える――という面白さと怖さ、サスペンスとコメディの両立は原作漫画と同じですが、一本の映画としての完成度が桁外れです。
更に舞台は高校の文化祭の準備期間という黄金の時間、クラスメイトはキャラが立った良い奴ばかりで、おれもこのクラスの一員になりたいのだけど……という違和感がきっちり回収される伏線。そしてなえなの便所飯。さすがホラーも非ホラーエンタメ映画も撮りまくってきたベテラン中村義洋です。
映画の最後、ホームセンターの駐車場で女子高生二人がパピコ食べてるシーンには感じ入ってしまいました。おっさんだったら酒か煙草なのですが、女子高生なのでパピコです。続編希望。
●14、『28年後... 』
アレックス・ガーランドが囚われている終末世界でのロードムービーと、ダニー・ボイルが妄執してる誰もみたことがないシチュエーションでの少年(もしくは青年)の通過儀礼が奇跡の悪魔合体!……というのが『ザ・ビーチ』であり『28日後…』であったわけですが、三度実現、しかも勢い余って三部作で実現したのが本作です。
イギリスだけゾンビだらけのポストアポカリプス、でもEU諸国は普通に先進国でスマホもある、というブレグジットを連想してくれ設定は『五分後の世界』、『新感染半島 ファイナル・ステージ』、『シビル・ウォー』等々と同様ですが、アレックス・ガーランドはこういうの上手いですね。
ここにきて、父との旅、そして母との旅を通して、「死」を知った少年がオトナになるという正統派ビルドゥングスロマンが心地良いです。病の母を演じるジョディ・カマーが出色(最初、ジョディ・カマーと認識できなかった)で、彼女との旅が、寓話的を通り越して神話的に感じられる撮影も最高でした。レイフ・ファインズは『教皇選挙』の次がこの役ということに恐れ入りました。
ビルドゥングスロマンとしての充実ぶりと引き換えに、ゾンビ(感染者)が単なるゲームの敵キャラのようになってしまいましたが、なぜゾンビなのかは二作目、三作目で示されるはずだと思います。「ジミーズ」を名乗るテレタビーズギャングたちや、出産するゾンビは伏線に違いない!
●15、『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』
自分はレゴが大好きなわけですが、なんとファレル・ウィリアムスの半生をレゴで描く映画が誕生しました。音楽ドキュメンタリーをレゴ(調CG)でやっているわけですが、俺の人生はレゴ=サンプリングという意味以上に素晴らしかったです。「音が色に感じる」、「貧民街だが魔法で溢れていた」等々のありふれた言い回しがレゴで表現されると、確かに「魔法」で溢れているんですね。
特に「音楽」を透明ブロックでレゴ化するというアイデアが最高です透明ブロックはレゴセットの中でも伝統的に貴重なもので、自分も一時期は透明ブロックだけ別に保管していました。
売れた後、酒やドラッグではなくビジネスマンのような業界人からの要請で再生産を余儀なくされたことによりスランプになる……という話には、『インターステラ5555』の「油断してると業界の商業主義に自分らしさを乗っ取られる」というのを連想したりもしました。本作にはダフト・パンクもきっちり出てきて、コラボした『ゲット・ラッキー』が復活の象徴として描かれてもいました。
今年はロビー・ウィリアムズの半生を猿で描く映画『BETTER MAN/ベター・マン』も公開されましたが、どちらも映画でしかやれない傑作です。このムーブメントが続いて欲しいのですが、日本だと知名度が無いので全然観客が入らなかったのが悲しいところです。
宣伝が上手くない……というかやり難いんでしょうね。もっとレゴファンにもアピールした方が良いと思うのですが、大麻吸ってるスヌープ・ドッグのミニフィグをトイザらスで配るわけにもいかないのかもしれません。
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