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マクガイヤーチャンネル 第382号 2023/5/17
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おはようございます。マクガイヤーです。

ゴールデンウィーク中にできなかった部屋掃除をしようと思っていたのですが、全然できていません。

週末の休みでは全く進まなかったので、有休でもとらないと一生できないのではないかと思います。



マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。



〇5月22日(月)19時~「新しいハリウッド映画としての『ワイルド・スピード』」

5月19日より映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』が公開されます。『ワイルド・スピードシリーズ』の第10作目であり、シリーズはあと1作(第11作)で完結するそうです。

2001年に第1作が公開された『ワイルド・スピードシリーズ』ですが、続編が作られるごとに白人男性主人公が良きアメリカ市民の価値観に基づいて活躍するハリウッド映画の類型的パターンから離れ、多様な人種が「ファミリー」として活躍する、新しいハリウッド映画を象徴するようなシリーズとなりました。

そこで、新作『ファイヤーブースト』を含めた『ワイルド・スピードシリーズ』全体を解説するような放送を行います。

ゲストとして編集者のしまさん(https://twitter.com/shimashima90pun)をお迎えしてお送り致します。



〇6月4日(日)19時~「最近のマクガイヤー 2023年6月号」

詳細未定

いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。



〇6月25日(日)19時~「『水星の魔女』は「ガンダム」なのか?」

Season2が放送中の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が佳境を迎えています。

テレビの『ガンダム』シリーズ初となる女性主人公、更に学園が舞台ということで、いったいどんなアニメになるのか放送前から話題を呼んでいた本作ですが、ほぼ『少女革命ウテナ』な第一話を経て、ここにきて「ガンダム」としかいえない展開を迎えています。一方で、Season2になっても「学園もの」であることは放棄していなかったりもします。

そこで、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を「ガンダム」や「学園もの」の観点から解説するような放送を行います。

ゲストとしてアニメ監督の安藤正臣さん(https://twitter.com/miozin35)と虹野ういろうさん(https://twitter.com/Willow2nd)をお迎えしてお送り致します。



〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています

当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。

https://macgyer.base.shop/items/19751109


また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。

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合わせてお楽しみ下さい。





さて、本日のブロマガですが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』と動物福祉について書かせて下さい。


●『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の素晴らしさ

前回のニコ生でも町山さんと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』についてのトークが盛り上がりましたが、メチャメチャ面白い映画だったわけですよ。


・一作目からやってきた「虐待する父を乗り越える」をロケットでやりつつ、「負け犬たちのワンスアゲイン(セカンドチャンス)」に一つの区切りがつく。

・全てのキャラクターアークというか、全てのキャラクターに一つの落しどころがつく。「何かを喪失したキャラクターが自分自身を救済する」が全員に用意される。

・「いま」のスペースオペラとしての独創的・ポップなビジュアルと音楽の素晴らしさはマシマシ。


……と、堂々たる完結編でした。

『VOLUME 3』と銘打ちつつ、実質的に『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』『ホリデー・スペシャル』に続く六作目であること、フェイズ3の真の完結編というかフェイズ4のどの作品からも独立しているようにみえるところ、なども面白いところです。



●ジェームズ・ガンの総決算

特に、「虐待する父を乗り越える」というテーマとも関連するのですが、ジェームズ・ガンの総決算のように思えるところが素晴らしいです。

ジェームズ・ガンはアメリカのほぼ真ん中にあるミズーリ州で生まれ育ちました。ミズーリ州はどちらかというと保守的で、カトリック教徒が多い州です。ガンの家庭もカトリックで、『VOLUME 3』では『アダムの創造』『ノアの箱舟』『放蕩息子の帰還』といったカトリックの宗教画やミケランジェロのピエタなどがビジュアルイメージとして多数引用されていました。

自伝的小説『トイコレクター』によれば、ジェームズ・ガンの父親は、酒を飲んで妻や子供に家庭内暴力を奮い、奮った後に二週間くらい反省して信じられないくらい優しくなる――家族を暴力と愛で支配しているような人間だったそうです。このことは、先日のニコ生や『町山智浩のアメリカスーパーヒーロー映画 徹底解剖』で町山さんが紹介してくれましたね。