おはようございます。マクガイヤーです。
例年、やりたくなさすぎてもんどり打っていた確定申告ですが、今年は早めに終わらせることに成功しました。
アサイチでやるのが良いようです。
マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。
〇2月28日(月)19時~「最近のマクガイヤー 2022年2月号」
お題
・時事ネタ
・『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』
・『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
〇3月13日(日)19時~「最近のマクガイヤー 2022年3月号」(日曜日の放送になります。ご注意下さい)
お題
・時事ネタ
・2022年アカデミー賞
・『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021』
その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
〇3月27日(日)19時~「『ザ・バットマン』公開記念:バットマンとは何者か」(日曜日の放送になります。ご注意下さい)
3月11日より映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』が公開されます。『猿の惑星:新世紀』と『聖戦記』で名を上げたマット・リーヴスが監督を務める、何度目かのバットマン映画のリブート作です。
ヒーロー活動を始めて2年目のバットマンを描くストーリーになるそうですが、2019年に公開された『ジョーカー』と同じく、『ザ・スーサイド・スクワッド』や『アクアマン』、『ワンダーウーマン』といったDCEUとは世界観を共有しない独立作になる予定だそうです。また、ダーウィン・クックによる人格が分裂したバットマン/ブルース・ウェインを描いたコミック『バットマン:エゴ』をインスピレーション元とし、バットマンことブルース・ウェインの個人的な物語について描く話になるそうです。これまでの『バットマン』映画によくあったような、バットマンよりもヴィランが目立つ話ではなく、バットマンの本質に迫るような話になることは間違いありません。
そこで、バットマンというキャラクターの成り立ちから映画『ザ・バットマン』に至るまでを解説すると共に、バットマンとは何者かに迫るようなニコ生を行います。
〇4月前半(日時未定)「最近のマクガイヤー 2022年4月号」
詳細未定
いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
〇4月後半(日時未定)「新ワクチンvsニッポン」
2016年末に放送したワクチン解説回「ニッポン対ワクチン」から約5年、新型コロナウイルスのパンデミックが世界を襲うと共に、mRNAワクチンが人類史上初めて実用化されました。他にもDNAワクチンやウイルスベクターワクチンといった新しいワクチンが続々と実用化されつつあり、人類はパンデミックによる絶滅を乗り越える科学技術を手に入れたといって良いでしょう。
3回目のワクチン接種も始まりました。HPVワクチン接種に行政がおよび腰だった数年前とはえらい違いです。一方で反ワクチン運動やワクチンやパンデミックそのものに対する陰謀論といった、古くて新しいムーブメントも盛り上がっています。また、先進国を優先するワクチン供給体制のままでは、近い将来に新型コロナウイルスの新しい変異株が途上国のどこかで永続的に生まれる可能性があることが示唆されています。人類はパンデミックを乗り越える科学技術を持ちながら、人類が人類であるが故にその技術を上手く使えないことで、パンデミックに苦しんでいるわけです。
そこで、改めてワクチンについて解説すると共に、最近のトピックを紹介するようなニコ生をお送りします。「ニッポン対ワクチン」の続編としてお楽しみ下さい。
〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています
当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。
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また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。
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合わせてお楽しみ下さい。
さて、本日のブロマガですが、引き続きキャプテン・ジャパンの妄想話について書かせて下さい。
●天皇ごっこ その5
「さて、<さくら苑>、<N医大>、<バチカン>と、培養条件の異なる三種の<血清>が揃ったわけです。
これらがオリジナルの<超人血清>と同じ効果があるのか? 異なるとして、どのくらい異なるのかを知りたいわけですが、我々は731部隊ではないので人体実験を行うわけにはいきません。
そこで、代替となる培養細胞を使ったバイオアッセイ系を組むことにしました。問題は、どのような効果をみるためにどのようにアッセイ系を組むかです。
ここでみたいのは<血清>にどれくらいの免疫賦活効果があるかです。免疫応答は自然免疫と獲得免疫の二種類に分けられますが、培養細胞を使ったアッセイで獲得免疫の賦活効果をみるのは難儀なので、ひとまず自然免疫のアッセイ系を用意しました。<血清>で免疫賦活されるのは自然免疫だけでなく、獲得免疫も賦活されるでしょうが、一つの目安にはなるでしょう。
ヒトのマクロファージ細胞株を<血清>で数時間刺激した後、培養上清を回収しました。そこからRNAを抽出し、各種サイトカインの遺伝子発現量をPCRで調べました。また、蛋白質としての分泌量をELISAにて調べました。
どんな実験でも然るべきコントロール――対照を置くのが重要ですが、ポジティブコントロールとして<超人血清>、ネガティブコントロールとして私の血清を使用しました。また、どんな実験でも実験回数(n)と統計的な有意差がつくかどうかが重要ですが、全ての実験は3nで行って平均値と標準偏差をグラフに記載し、ノン・パラメトリックな検定を行い有意差を確認しました。ま、基本ですな。
ご覧のように、<超人血清>では各種サイトカインのかなりの上昇がみられました。あ、「*」とついているのは、有意差があることを示しています。一方で、ワタシの血清では何も添加していないのとほぼ同じ状態です。これでアッセイ系がきちんと機能しているかどうかが確認できたわけですね。
で、肝心の培養条件の異なる三種の<血清>ですが、<さくら苑>は<超人血清>の約1/2、<N医大>は約1/5、<バチカン>は約1/10の効果が認められました。各種サイトカインのパターンが相似していたのが、「らしい」ところです。
予想通りといってしまえばそれまでですが、やはり驚くべきは、<N医大>のそれでも約1/5、<バチカン>のそれでも約1/10の効果があったところでしょう。つまり、この実験結果からは<神>……<現人神>の成立と効果に、家系も人種も関係ない、ホモ・サピエンスであるかどうかすら関係ない、という仮説が導き出されます。この仮説を検証するには、実験条件を変えても仮説が成り立つかどうかを確認する必要があります。
通常、この種の実験ではマウスのマクロファージ細胞株が使用されるのですが、この場合は効果がありませんでした。しかし、豚のマクロファージならどうなるのか、気になるところです。違う発想で、ワタシのマクロファージならどうなるかも気になります。
また、<血清>の産生に用いたのはワタシの――昭和天皇と遺伝子的に同一なiPS細胞由来の造血幹細胞ですが、他のヒト由来の造血幹細胞も試してみたいところです。
そもそも、このアッセイはあくまで培養細胞を使った、試験管内(In vitoro)のアッセイでしかありません。この実験結果がそのまま生体(In vivo)や人間で成り立つことが確認できたわけではありません。マウスで確認できたことがゾウで成り立つのか……というわけですな。また、準備に時間が必要ですが、獲得免疫をみるアッセイ系も気になるところです。
論文を書くなら、そういった指摘に対して一つ一つ反論していくような派生実験が必要でしょうな」
そこまで一気に畳みかけるように話すと、ヒロシは一呼吸おいて、ニヤリとしながら続けました。
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