こんにちは。放送が終わってほっと一息ついてるマクガイヤーです。
まだ『Fallout4』をクリアしてないけど、『ファークライ プライマル』を買うべきかどうか悩んでおります。初回限定特典でマンモスに変身して大暴れできるってなんやねん! 気になりすぎるわ!!
前回のニコ生放送「2時間でわかるアメコミヒーローとアメコミ映画と『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』」は如何だったでしょうか?
用意していたネタはおおよそ喋れたので満足です。
今後の放送予定ですが、以下のようになっております。
○4/29(金)20時~
「最近のマクガイヤー 2016年4月号」
いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
・最近のBBQ
その他諸々について語る予定です。
友人のナオトさんが久しぶりに出演してくれる予定です。
○5/3(火)20時~
「『シビル・ウォー』と『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』」
4月より『コンレボ』こと『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』の第二期放送『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~THE LAST SONG』が始まります。自分はテレビの前でハァハァいいながら第一期の放送を観ていたので、ちょう楽しみです!
ところがこの『コンレボ』、背景を含めてきちんと理解するには昭和史の知識のみならず、昭和のマンガやアニメや特撮の知識が必要です。
さらには、脚本を務める會川昇が公言している通り、発想の原点には『ワイルド・カード』や『マーヴルズ』、『ウォッチメン』、『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』といったアメコミやアメコミ関連作の影響があります。そして、4/29より公開される『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』とその原作で描かれている「様々な正義」(會川昇がこれまで様々な作品でテーマにしてきたものでもあります)のぶつかり合いを描く作品でもあります。
そこで、『シビル・ウォー』を引き合いにだしつつ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』のやろうとしていることやキャラクターのネタ元、作品の魅力などなどについて解説する予定です。
○5/27(金)20時~
「最近のマクガイヤー 2016年5月号」
いつも通り、最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
詳細未定。
以上、ご期待ください。
ヒロポンマグカップをはじめとする番組オリジナルグッズも引き続き販売中です。
マクガイヤーチャンネル物販部 : https://clubt.jp/shop/S0000051529.html
さて、今回のブロマガですが、前回のニコ生の補講っぽいことを書かせて下さい。
放送でしっかりと言うのを忘れてしまったのですが、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は実に「なう」が詰まっている――「いま」という時代を反映している――映画です。
本作は『マン・オブ・スティール』の続編なのですが、『ダークナイト・リターンズ』でブルース・ウェイン少年がバットマンとして覚醒する有名なシーンをそのまま映像化した後、前作のクライマックスに続きます。スーパーマンとゾッド将軍がニューヨークで高層ビルをなぎ倒しつつドツき合うシーンです。
あれだけビルが壊されたにも関わらず、『マン・オブ・スティール』では、まるで被害者など一人もいなかったような描写でした。しかし、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』では、やっぱり死人はいたのです。それもバットマンの知人――会社の部下が死んでいたのです……というシーンとして語りなおされます。今にも倒壊せんとするビルから沢山の人が逃げ出す中、部下を助けようと、人波に逆らって一人ビルに向かって走りだすシーンは、911にて倒壊せんとするWTCビルに向かって走り出す消防士たちの再現です。貧富の差を解消しようとテロを起こしてニューヨーク市民を殺したテロリストが悪なのか、長年中東の石油利権を握り続けてきたアメリカ政府が悪なのか、何が正義で何が悪なのか分からない世の中で、彼ら消防士たちは唯一「911に立ち向かったヒーロー」と呼ばれました。
そんなヒーローが「1%も敵になる可能性があるなら、それは敵だ」という、まるきりドナルド・トランプのテロに対する主張みたいな台詞を口にして、スーパーマンを殺そうとするわけです。それも、クリプトナイトを盗んだり、と、全力で殺そうとします。
廃墟となった町をうろつくブルースが、主人を失って彷徨う馬(ニューヨーク市警にはアメリカの都市の中でも最大級の騎馬部隊があります)をみつけるのもいい描写です。映画において馬というものは「高貴さ」、「自由」、「美」……そして「アメリカ」の象徴です。それらが失われてしまった――という意味なわけです。『ジャーヘッド』でも同じようなシーンがありましたね。
そして、スーパーマンの彼女であるロイス・レーンが中東のテロ組織らしき人たちに囚われているシーンに続きます。ここで、ロイスの同僚のカメラマンがCIAのスパイであることが判明し、殺されます。
なんとこのカメラマン、ジミー・オルセンらしいのです。
原作コミックでのジミー・オルセンは、職場の気のいいお調子者というかコメディリリーフでありつつ、その扱いの良さから、時に「DC世界最強の常人」とされるキャラクターです。
スーパーマンを殴り倒すジミー・オルセン
正体がクラーク・ケントであることを暴露し、スーパーマンを「売る」ジミーオルセン
未来を予言するジミー・オルセン
そんなジミー・オルセンが登場数分で殺害される! なんてひどい世界なんだ! ……という意味を持つシーンなのですが、誰も分かりません。何故なら、誰にも名前を呼ばれないので、映画を観てる間、彼がジミー・オルセンだということにまったく気づかないからです。
これは極端な例ですが、本作には他にもアメコミファン(というかDCユニバースのファン)に対するくすぐりや、ファンじゃないと気づかない伏線がそこここに仕込まれています。
「ルーサーがジョーカーみたい」
「いや、あのルーサーは脚本家マックス・ランディスのパロディなんだ」
「バットマンが夢みすぎ」
「いや、あのバットマンは50代なので大分『ダークナイト・リターンズ』のキチガイバットマンに近づいているんだ」
……等々、『バットマン vs スーパーマン 面倒くさいファンの誕生』などと揶揄されるのも分かります。
このような現状批判と、くすぐりの多さが本作の魅力です。これらが無かったら、味気ないアクションシーンの羅列のような映画になってしまっていたでしょう。……というか、本作は現状でも味気が足りないというか真面目すぎるので、原作のジミー・オルセンのようなコメディ・リリーフが何人か欲しかったところです。笑えるギャグが「マントがあるから友達だと分かったわ」と「お前の彼女だろ?」以外にもっと欲しい!
……そんなことを考えていたら、放送中にしまさんが「ダサい」と一刀両断していた「服を着たまま風呂場でのセックス」にも、隠された意味があるのではないかという考えが頭に浮かんできました。
これまた放送でも言及しましたが、スーパーマンには「地球でどのように子孫を残せば良いのか」という問題があるわけですよ。
クリプトン星人であるスーパーマンは「鋼鉄の男」という別名があるくらい、人間よりも強い身体を持っています。空を飛べるし、弾丸を跳ね返せるし、高速で移動できるほど身体が強い――ということは、全身の細胞すべてが人間よりも強いということです。
それは、精子も例外ではありません。
そんなスーパーマンが普通の人間とセックスしたらどうなるでしょうか?
(この続きは有料でお楽しみください)
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