みどリポートは山手線を一駅ごと丁寧に歩く企画でもう山手線の半分にさしかかろうとしていますが、東京は広く山手線沿線以外にもスポットがあります。私は特に放送に携わっていない1リスナーですが、多少気が早いものの山手線一周後にここにも行ってほしいというスポットを挙げてみることとしました。

※文中の『黒マスク』について、最近の傾向に則り適宜白い毛糸帽もしくは某テーマパークキャラクター的な耳と合わせてご想像いただければ幸いです。


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浅草(台東区)

下町の象徴、浅草寺が有名。関東大震災で銀座に繁華街の座を譲ったが、近代化の波に乗り遅れたがゆえに古き良き東京・江戸が多く残っている場所。
(リポート想像例)浅草寺の仲見世で外国人観光客と陽気にコミュニケーションを取る黒マスク・・・ネット発世界的スター誕生に期待である。


お台場(港区ほか)

埋立地に立つ臨海副都心。世界的建築家である故・丹下健三設計のフジテレビ本社ビルをはじめ、レインボーブリッジ、東京ビッグサイト、ヴィーナスフォート等大きい区画を活かした建物がある。未開発地が多く、周辺の風景や歴史性から閉じた都市づくりという指摘も。
レインボーブリッジを封鎖できず逆に自分が封鎖され追い込まれる黒マスク・・・ピンチである。

六本木(港区)

山手線の内側にある繁華街で外国人が多い。六本木ヒルズや東京ミッドタウン。
ヒルズは巨大な建物群が「円環構造」で迷いやすいという指摘も。
夜のアフリカ系の人(たぶん名前はボブ)に絡まれ逃げる黒マスク・・・顔が黒いもの同士わかりあえるのか、逆説風な展開に期待である。

下北沢(世田谷区)

若者向けの服屋などの店が多く、小さい劇場も多くある「演劇の街」。道が不規則だったり狭く坂になっているのと、新旧多くの個人店がごちゃごちゃしている猥雑さが庶民文化の活力を生み出している。再開発で街の個性が失われるという指摘も。
劇場に入ったらちょうどロミオとジュリエットが愛し合っていて「ちょっと待ったー」と叫んでしまう黒マスク・・・地下映画監督が起こす次たる神展開に期待である。

代官山(渋谷区)

ブティック、洋菓子店、レストラン、カフェなど小じゃれた上品な街。融資に頼らず周辺空間と調和した開発は六本木と逆のアプローチであるが、居酒屋がなく息抜けない点や、高校生向けの店が多くなった街の個性喪失が懸念されている。
おしゃれなお嬢様達に身バレして囲まれ照れつつ困る黒マスク・・・スキャンダラスである。


吉祥寺(武蔵野市)

アーケード商店街のサンロードがあり、飲食店、雑貨、カフェ、カルチャーと食の融合があげられ、お金持ちも貧乏な人誰もが居場所になると指摘されている。
井の頭公園で「まりにゃん」とスワンボートに乗る黒マスク・・・年貢の納め時である。

その他

他にもサブカルの街中野、古着店が多い高円寺、生主ブロマガ時代にイベントを開催したロフトAがある阿佐ヶ谷、漫画家など文化人が多く住む西荻窪などの中央線沿線、漁業市場の築地、ドヤ街の山谷、オシャレとレトロの三軒茶屋、下町の柴又亀有、多少足を伸ばせば、横浜など様々なスポットがあります。それぞれの街で黒マスクが闊歩し活躍している姿を想像するとおもしろいかもしれません。


参考文献
『東京スタディーズ』吉見俊哉・若林幹夫編、紀伊国屋出版(お台場、六本木)
『新・都市論TOKYO』隈研吾・清野由美著、集英社新書(六本木、代官山)
『大人のための東京散歩案内』三浦展著、洋泉社(吉祥寺)

記者名:九成宮
プロフィール:某国立大学大学院修了。文系。作曲者としてインディーズ会社で活動した過去も。旅好き。リスナー歴が長かったが、これから学術経験を活かしたトーク放送と自身のブロマガで活動予定。
コミュニティ:co2222464
Twitter:@9sei9