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【音楽本の紹介】『次世代ミュージシャンのオンガク活動ハンドブック』について。

2014/03/14 00:00 投稿

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  • 同人音楽
  • 永田純
  • ブックレビュー

「同人音楽道標 第三東京市」ですが、早くもネタ切れの予感です!

あと、インタビューやレビューばっかりだとつらいので、音楽にまつわる本などの紹介もしていこうかなと思います。

今作紹介するのはこちらの本………!!

永田純『次世代ミュージシャンのオンガク活動ハンドブック』です。


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”オンガク活動”にはふたつの意味を込めた。音楽を作るだけじゃなく、どう伝えていくか、どう届けていくか、ミュージシャン自らがコントロールできる世の中になってきた。これも大事なオンガク活動だ。(序文)


「オンガク活動」をそのように定義する著者が紹介するのは、大手レコードやインディーズのレコード会社から出されるというだけではない、ミュージシャン自らが販売や流通を手がけられるようになった時代に活躍する様々なプレイヤーやサービスだ。

Part1では新しい音楽活動を展開するミュージシャンたちを。
part2では、大手流通ではない、新しい音楽のサービスや、ライブスペースの作りて、音楽メディアや、アーティストたちを支えるサポートなどが紹介される。
Part3ではセルフプロデュースの方法や、著作権についての解説がある。


最後のpart3でのセルフプロデュース方法は、インターネット時代に併せた新しい方法ではあるけれど、たぶん多くのアーティストたちはすでに実践していることではないかとも思う。むしろ、これをベースにもっと「目立つ」方法を模索することが求められる段階にいるのかもしれない。


一番の詠みどころはやっぱりPart1のアーティストたちの活動だ。
日本中のハンバーガーショップを回りながらひたすらハンバーガーソングをうたうパフォーマンスを行ったSlepyhead Jimieや、ソーラー電力でライブをし続ける佐藤タイジ。ソーラー電力だと音がクリアだ、という。
44歳でデビューした主婦のミュージシャン浜田真理子。

ネットミュージックの世界では知らない人はいないだろう。若手のハイパートラックメイカー、tofubeatsなども紹介されている。

彼らのオンガク活動は、音楽とのふれあい方に様々なレイヤーがあり可能性があることをまさに身を持って教えてくれる。音楽で食べていくことや、音楽とのつきあいかたで悩んでいる人たちにはぜひ読んで欲しいと思う。

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またpart2における音楽サービス群も新世紀の波を感じさせる。チケット販売、資金の獲得、ライブスペースの新しい形もそうだが、著者である永田が代表を務める、ミュージック・クリエイターズ・エージェント等のような、音楽活動をサポートしてくれる団体がこんなにあるとは! (なお、同人音楽でも存在感を発揮するハープシンガーの蒼咲雫さんもちょこっと紹介されています)


この本には、バンドを組み、ライブを重ねて、オーディションに通り、メジャーデビューするとか、厳しい競争を勝ち抜きオーケストラに入るといった、「なんとなく想像できる」音楽とのつきあいかたがもはや過去のものになりつつ有ることを示してくれる。

難しい話はなくて読みやすい! 

新しい波を感じる。音楽活動を始めたい人、もっと音楽と親しくなりたい人たちにぜひ読んで欲しい一冊だ。


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