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コード・スケール・8

2015/01/28 21:10 投稿

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ブロマガ活用の一環として、音楽理論的な話題を投入。
今回もまだコード・スケールの話。
まとめようと思った分の終盤に差し掛かったあたりで
あとちょっとコード・スケールの話になる予測。
使っている用語等については、学問的には誤っている可能性があります。
なお、状況に応じて、ここの文章を加筆・修正することがあり得ます。
(間違いとか直せるところは後でこっそり直す予感)


コード・スケール・8

前々回前回と、
コードの機能の代理関係に基づく形でコード・スケールの構成を検討しました。
今回も、その続きです。

今回は、ドミナントセブンス・コードの代理関係について整理します。


ドミナントセブンス・コードの代理関係

キーのドミナントセブンス・コードや、セカンダリードミナント・コードは、
長3度短7度という全三音の間隔のトライトーンと呼ばれる音程関係を持つ音を含み
その不安定な響きからの解決を求める強い進行感を生む、という特徴があります。
また、セカンダリードミナント・コードを含むドミナントセブンス・コードには
裏コードと呼ばれる、やや特殊な代理コードがあります。

裏コードとは、ドミナントセブンス・コードが持つトライトーンについて、
それと重なるトライトーンを持っていることが特徴で、
そのトライトーンの共通性からドミナントセブンス・コード代理機能を持ちます。
具体的には、あるドミナントセブンス・コードに対し、
そのルート音から増4度の音をルートとするドミナントセブンス・コードを指し、
度数で表現するならV7に対しては、bII7が相当します。
また、この代理関係相互方向で成立する関係で、
bII7から見ると、その裏コードV7になります。

この裏コードについて、相互関係をまとめてみます。

ドミナントセブンス・コードの音程関係
P1stb9th9th#9thM3rdP4th#11thP5thb13th13thm7thM7th
#11thP5thb13th13thm7thM7thP1stb9th9th#9thM3rdP4th
裏コードとの対応関係

ドミナントセブンス・コード裏コードについて、
その各音の対応関係を整理した表が上の表になります。

ドミナントセブンス・コード長3度-短7度トライトーンは、
それと同じ音を持つ裏コード上でも当然、同じトライトーンを形成しますが、
裏コード上では短7度-長3度とそのルート音に対する位置関係逆転しています

また、他のコードトーンであるルート音完全5度は、
裏コードではそれぞれ#11thb9thオルタードテンションに相当します。

ドミナントセブンス・コード上のナチュラルテンション(9th13th)は
裏コード上ではオルタードテンション(b13th#9th)に相当します。

またドミナントセブンス・コード上のオルタードテンションは、
b9th裏コードコードトーン完全5度
#9th裏コードナチュラルテンション13th
b13th裏コードナチュラルテンション9thに相当します。

また、この関係は前述の通り相互方向で成立しており、
両者の立場を逆転させても同じ関係が成り立つ特徴があります。


ドミナントセブンス・コード上で考えられるオルタードテンションは、
裏コードにおいてはコードトーンナチュラルテンションに相当します。
#11thルート音 b9th完全5度 #9th長6度 b13th長2度
ドミナントセブンス・コードのコード・スケールとして、
テンションをすべてオルタード化したオルタード・スケールを適用した場合、
そのコード・スケールを元に裏コードのコード・スケールを考えると
次のようになります。

裏コード:リディアンb7th・スケール

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th
#iv
bv
vbvivibviiviiibiiii#iiiiiiv
ドミナントセブンス・コード(オルタード・スケール)との対応関係

このリディアンb7th・スケールは、
ルート音半音下行進行を伴うドミナントモーションで解決する
ドミナントセブンス・コードのコード・スケールとして活用されます。
(平たく言えば、すべての裏コードのコード・スケールとして扱われます。)

ドミナントセブンス・コードからトニック・コードへの解決は
ルート音の進行で言えば、V7Iという完全5度下行/完全4度上行で示されます。
一方、裏コードは、ドミナントセブンス・コード増4度ルート音
そこからトニック・コードへの進行を表すと、bII7Iという形になり、
ルート音の進行半音下行という形で解決します。

なお、リディアンb7th・スケールは、
メロディックマイナー・スケール上行第4音(完全4度)、
あるいはオルタード・スケール第5音(増4度/減5度)を基点として
並べ直したスケールに相当します。

裏コード上でのテンションノートの活用については、
ナチュラルテンション9th13th、およびオルタードテンション#11thが主となり
裏コード上での他のオルタードテンション(b9th#9thb13th)の活用は
やや変則的なものとして扱われることが多くあります。
(裏コード上のオルタードテンションは、元のドミナントセブンス・コード上では
ナチュラルテンションコードトーンに相当しています。
共有するコードトーンがトライトーンに限られる裏コード
元のドミナントセブンス・コードコードトーンを多く鳴らすと
裏コードとしての響きが弱まり、曖昧になる可能性があります)

ただし、裏コードのコード・スケールについては、
リディアンb7th・スケール以外のスケールを適用する例外も多くあります。

裏コードを設定する元のドミナントセブンス・コードについて、
そのコード・スケールがリディアンb7th・スケールであった場合、
その裏コードのコード・スケールをオルタード・スケールにする場合があります。
このような例は、メジャー・キーIV7マイナー・キーbVI7で見られます。
(IV7裏コードVII7bVI7裏コードII7です)

また、裏コードセカンダリードミナント・コードと重なる場合、
セカンダリードミナント・コードのコード・スケールを
裏コードのコード・スケールに流用することがあります。

以下、ドミナントセブンス・コードセカンダリードミナント・コードについて
その裏コードのコード・スケールを表にしてまとめておきます。

メジャー・キーの場合

本来代理コード
(裏コード)
代理コードのコード・スケール解決先
I7#IV7
(bV7)
リディアンb7th・スケールIV系統
II7bVI7リディアンb7th・スケールV系統
III7bVII7リディアンb7th・スケールVI系統
IV7VII7リディアンb7th・スケール
[オルタード・スケール]
bVII系統
※ この進行は解決先のルート音キーのスケール外で、あまり見られません。
#IV7I7リディアンb7th・スケール
[ミクソリディアン・スケール]
VII系統
※ この進行は代理コードがより活用されています。
#IVルート音は、キーのスケール外の音になります。
V7bII7リディアンb7th・スケールI系統
VI7bIII7リディアンb7th・スケールII系統
VII7IV7リディアンb7th・スケールIII系統

マイナー・キーの場合

本来代理コード
(裏コード)
代理コードのコード・スケール解決先
I7bV7リディアンb7th・スケールIV系統
II7bVI7リディアンb7th・スケールV系統
bIII7VI7リディアンb7th・スケールbVI系統
[ハーモニックマイナーP5thビロウ・スケール]
III7bVII7リディアンb7th・スケール
[ミクソリディアン・スケール]
VI系統
※ この進行は代理コードの使用が主流になっています。
IIIルート音は、キーのスケール外の音で、
bVII7マイナー・キーセカンダリー・ドミナントでもあります。
IV7VII7リディアンb7th・スケール
[オルタード・スケール]
bVII系統
V7bII7リディアンb7th・スケールI系統
bVI7II7リディアンb7th・スケール
[オルタード・スケール]
bII系統
※ この進行は解決先のルート音キーのスケール外で、あまり見られません。
VI7bIII7リディアンb7th・スケール
[ミクソリディアン・スケール]
II系統
※ この進行は代理コードがより活用されています。
VI7ナチュラルマイナー・スケール上にない長6度ルートとする
セカンダリー・ドミナントです。
またbIIIマイナー・キーセカンダリー・ドミナントでもあります。
bVII7III7リディアンb7th・スケールbIII系統
※ この進行はあまり見られません。
なお、bVII7VII系統に結びつく裏コードとしてよく活用されています。

ディミニッシュ・コードのドミナントセブンス的機能

ディミニッシュ・コードが、後続のコードに対して
ドミナントセブンス・コード的な機能を持つこともあります。
ディミニッシュ・コードトライトーンを内包するコードで、
そのトライトーンがドミナントモーションに類する働きを見せるためです。
これは主にパッシング・ディミニッシュ・コード上方進行に現れ、
その際には、パッシング・ディミニッシュ・コード
同じトライトーンを持つセカンダリードミナント・コードと類似した機能を帯び
代理コードのような関連性を持つとみなすこともできます。

セカンダリードミナント・コードとトライトーンを共有する
パッシング・ディミニッシュ・コードの関係を整理すると、
以下のようになります。

上方進行

セカンダリードミナント対応するディミニッシュ・コード解決先
VI7#Idim7II系統
VII7#IIdim7III系統
II7#IVdim7V系統
III7#Vdim7VI系統
I7IIIdim7IV系統
IV7VIdim7bVII系統
V7VIIdim7I系統

下方進行

下方進行するパッシング・ディミニッシュ・コードについては、
II系統に結びつくbIIIdim7のみがよく活用されています。
これは、V7に解決するII7(ダブルドミナント)について、
解決先のV7トゥーファイヴ化し、II7IIm系統→V7となる進行において、
そのIIm系統に進行する時に、
bIIIdim7ダブルドミナント・コード代理コード的な働きを持ちます。

パッシング・ディミニッシュ・コードのコード・スケールは、
キーとの関連について検討した回(メジャー・キーマイナー・キー)の
ディミニッシュ・コードの項目で整理しました。
ドミナントセブンス・コードのコード・スケールは、
オルタードテンションの導入の関連から様々なスケールが想定できますが、
パッシング・ディミニッシュ・コードとの代理コード的な相関性を踏まえて、
関連するドミナントセブンス・コードのコード・スケールをいくつか、検討してみます。

なお下方進行についてはメジャー・キーbIII
上行進行については、メジャー・キーメジャー・スケール
マイナー・キーナチュラルマイナー・スケール
スケール上の空白にあたる音をルートとする
パッシング・ディミニッシュ・コードを取り上げます。
ただし、実用例の少ない減5度を持つコードに連結する進行は割愛します。

メジャー・キーの場合

#Idim7

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thdim7thm7thM7th

VI7:スパニッシュ8ノート・スケール

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th
bvibbviibviiviiibiiiibiiiiiiivbvv
#Idim7との対応関係

#IIdim7

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thdim7thm7thM7th

VII7:スパニッシュ8ノート・スケール

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th
bvibbviibviiviiibiiiibiiiiiiivbvv
#IIdim7との対応関係

#IVdim7

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thdim7thm7thM7th

II7:無名

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th
bvibbviibviiviiibiiiibiiiiiiivbvv
#IVdim7との対応関係

#Vdim7

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thdim7thm7thM7th

III7:スパニッシュ8ノート・スケール

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th
bvibbviibviiviiibiiiibiiiiiiivbvv
#Vdim7との対応関係

bIIIdim7

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thdim7thm7thM7th

II7:無名

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th
viiibiiiibiiiiiiivbvvbvibbviibvii
bIIIdim7との対応関係

マイナー・キーの場合

IIIdim7

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thdim7thm7thM7th

I7:スパニッシュ8ノート・スケール

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th
bvibbviibviiviiibiiiibiiiiiiivbvv
IIIdim7との対応関係

#IVdim7

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thdim7thm7thM7th

II7:スパニッシュ8ノート・スケール

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th
bvibbviibviiviiibiiiibiiiiiiivbvv
#IVdim7との対応関係

VIdim7

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thdim7thm7thM7th

IV7:無名

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th
bvibbviibviiviiibiiiibiiiiiiivbvv
VIdim7との対応関係

VIIdim7

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thdim5thP5thm6thdim7thm7thM7th

V7:スパニッシュ8ノート・スケール

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th
bvibbviibviiviiibiiiibiiiiiiivbvv
VIIdim7との対応関係

パッシング・ディミニッシュ・コードセカンダリードミナント・コードについて
その代理コード的な役割と関連性を検討する際、
ディミニッシュ・コードのコード・スケールから、
セカンダリードミナント・コードのコード・スケールを導くと、
上記のように多くの例において、スパニッシュ8ノート・スケールが構成されます。
また、一般的ではないコード・スケールが構成される場合にも、
スパニッシュ8ノート・スケール短6度長6度に変化したスケールになります。
この関連性が共通して見られる点においても、
パッシング・ディミニッシュ・コードが、ある種の形で
セカンダリードミナント・コード代理コード的な役割を果たし得ることが
示されていると見ることもできます。

ディミニッシュ・コードには2セットのトライトーンが内包されていますが、
上行進行パッシング・ディミニッシュ・コードは、
ルート音とみなされている音を含むトライトーンについて、
それと重なるトライトーンを持つセカンダリードミナント・コードとの間に
機能の共通性が見られます。
(セカンダリードミナント・コード長3度をルートとする
パッシング・ディミニッシュ・コード
逆から見れば、パッシング・ディミニッシュ・コード短6度をルートとする
セカンダリードミナント・コードとの間に、
機能の共通性を見ることができます。)

また、bIIIdim7下行進行については状況が限られますが、
パッシング・ディミニッシュ・コードの構成を見直すと、
ルート音とみなされている音を含まないトライトーンについて、
それと重なるトライトーンを持つII7との間に機能の共通性が見られます。


以上、ドミナントセブンス・コード代理関係について、
そのコード・スケールを軽く整理してみました。
次回は、後続するコードとの関係からコード・スケールを構成する話について
触れていく予定です。
参考になれば幸いです。

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