エレキギター練習しよう@ブロマガ by LeadMan

コード・スケール・5

2015/01/28 20:40 投稿

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ブロマガ活用の一環として、音楽理論的な話題を投入。
今回もまたコード・スケールの話。
まだまだもう少しコード・スケールの話になる予測。
使っている用語等については、学問的には誤っている可能性があります。
なお、状況に応じて、ここの文章を加筆・修正することがあり得ます。
(間違いとか直せるところは後でこっそり直す予感)


コード・スケール・5

前回まで、キーのスケールに基づく形で
よく使われるコードのコード・スケールを簡単に整理しました。
今回は、キーのスケールにこだわらず、
調性外の音に逸脱するケースについて触れていきます。


メロディーノートとの整合性

これまでは各コードのコード・スケールについて、
そのコードがキーの中で持っている機能に着目し、
そのキーが基盤とするスケールとの関連ノンコードトーンを補完し
コード・スケールを構成することを主としていました。
ただし、これはコードとキーとの関連を主として整理したもので、
メロディーノートとの関連については考慮していません。

でき上がっているメロディーにコードアレンジを施す場合など
メロディーが主になる状況でコード・スケールを設定する時、
コードの機能とキーとの関連から導かれる原則的なコード・スケールと
メロディーノートが整合しない場合は、
メロディーノートを基として修正を加えたコード・スケールを設定した方が、
より実用的な結果が得られるでしょう。


キーのスケールから外れた音の導入

ドミナントセブンス・コード上においては、
本来はアヴォイドノートになる音もテンションノートとして活用され得る余地があり、
それらもキーのスケールから外れた音を導入したコード・スケールを構成します。
また、ある種の意外性を狙って、キーの枠を逸脱したスケールを活用することもあります。

オルタードテンションの導入

改めて整理すると、テンションノートには二つの種類があり、ざっくりと分類すると
ナチュラルテンションは、
コード・スケールの基準とするスケール上にあり
コードトーンに対して長9度(長2度)上にある音
を指し、
対してオルタードテンションは、ナチュラルテンションが変化した
ナチュラルテンションに含まれないテンションノートを指します。
オルタードテンションには、
ドミナントセブンス・コード以外の機能のコード上ではアヴォイドノートとされる
コードトーンに対して半音差の音も含まれ、
それらのオルタードテンションを導入する上で
ドミナントセブンス・コード上に特有のコード・スケールが構成されることがあります。

なお、ドミナントセブンス・コード上でも、
ドミナントモーションで結びつく先のルート音に当たる完全4度の音は、
アヴォイドノートとされ、テンションノートとしては活用されません

オルタードテンションの導入によりドミナントセブンス・コードには
多数のコード・スケールを設定できる余地がありますが、
メロディーとの関係や後続のコードとの関係などを考慮する必要があるため、
実用面を考えると、導入できるコード・スケールは局面ごとに絞られます

以下、ドミナントセブンス・コードと関連付けられるスケールを
オルタードテンションの導入という面から整理していきます。


ミクソリディアン・スケール
[オルタードテンション:なし]

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th

ドミナントセブンス・コード上でオルタードテンションを含まず、
ナチュラルテンションのみで構成されるコード・スケールは、
ミクソリディアン・スケールになります。
メジャー・キードミナントセブンス・コードや、
メジャー・キーI7II7マイナー・キーbIII7などの
セカンダリードミナント・コード
キーのスケールからコード・スケールを構成するとこのスケールになります。
以下、このスケールを基点として触れていきます。

なお、ドミナントセブンス・コード上のテンションノートの分類を考える場合、
このミクソリディアン・スケールに含まれているテンションノート
ナチュラルテンションに分類され、
それ以外がオルタードテンションに分類される
と捉えておくと整理しやすいでしょう。

ミクソリディアンb6th・スケール
[オルタードテンション:b13th]

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th

ミクソリディアン・スケール長6度短6度に変化させると
ミクソリディアンb6th・スケールになります。

ハーモニックマイナーP5thビロウ・スケール
[オルタードテンション:b9th b13th]

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th

ミクソリディアンスケール長2度長6度を、短2度短6度に変化させると
ハーモニックマイナーP5thビロウ・スケールになります。
マイナー・キードミナントセブンス・コードや、
メジャー・キーIII7VII7マイナー・キーII7VI7VII7などの
セカンダリードミナント・コードでは、
キーのスケールを基にコード・スケールを構成すると、このスケールになります。

スパニッシュ8ノート・スケール
[オルタードテンション:b9th #9th b13th]

P1stm2ndM2ndaug2ndM3rdP4thaug4th
dim5th
P5thm6thM6thm7thM7th

ハーモニックマイナーP5thビロウ・スケール
増2度(≒短3度)のオルタードテンションを追加すると、
このスパニッシュ8ノート・スケールになります。

リディアンb7th・スケール
[オルタードテンション:#11th]

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th

ミクソリディアン・スケール完全4度増4度に変化させると、
リディアンb7th・スケールになります。
この時の#11thは、オルタードテンション扱いになります。
(ドミナントセブンス・コードの基本的なコード・スケールは
ミクソリディアン・スケールで、そのスケール上の完全4度が変化して
増4度に代わっているためです)

コンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケール
[オルタードテンション:b9th #9th #11th]

P1stm2ndM2ndaug2ndM3rdP4thaug4thP5thm6thM6thm7thM7th

リディアンb7th・スケール長2度を変化させた短2度増2度を導入すると
コンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケールになります。

ホールトーン・スケール
[オルタードテンション:#11th b13th]

P1stm2ndM2ndm3rdM3rdP4thaug4thP5thaug5th
m6th
M6thm7thM7th

リディアンb7th・スケール完全5度増5度に変化させて長6度を削除、
あるいは完全5度を削除して長6度短6度に変化させると
ホールトーン・スケールが構成されます。

オルタード・スケール
[オルタードテンション:b9th #9th #11th b13th]

P1stm2ndM2ndaug2ndM3rdP4thaug4thP5thaug5th
m6th
M6thm7thM7th

スパニッシュ8ノート・スケール完全4度増4度に変化させ、
完全5度増5度に変化させて長6度を削除、
あるいは完全5度を削除して長6度短6度に変化させた場合、
または、コンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケール
完全5度増5度に変化させて長6度を削除、
あるいは完全5度を削除して長6度短6度に変化させた場合、
もしくは、ホールトーン・スケール長2度を変化させた短2度増2度を導入した場合、
このオルタード・スケールになります。
オルタード・スケールは、完全5度がありませんが、
オルタードテンションをすべて含むという特徴があります。


特殊な効果を狙った音階外音の導入

時には、ある種の意外性を狙ってキーのスケールにない音
コード・スケールに導入して活用することがあります。
その結果として、部分的に調性がつかみ難くなる効果が得られます。
なお、ドミナントセブンス・コードへのオルタードテンションの導入も
この一環と見ることもできますが、
そのほかのコード上でも特殊な効果を狙って、
キーのスケールから外れた音を取り入れたコード・スケールを設定することもあります。

調性外の音・スケールの導入をする例としては
トニック・コードにおいて増4度(#11th)を持つリディアン・スケールを設定し、
トニック・コードの安定感を崩してサブドミナント・コード的な雰囲気を持たせる
というようなケースや、
あるいはダブルドミナント・コード増4度を持つ
リディアンb7th・スケールホールトーン・スケールを設定するなど
セカンダリードミナント・コードオルタードテンションを取り入れ
調性感をかく乱するなどといったケースが考えられます。
こうしたケースは、意図して調性を乱すことで、ある種の特殊な効果を狙うものといえます。


以上、コード・スケールについて、
キーのスケールを基に構成するケースの例外について簡単に整理してみました。
ここまでに触れてきたキーのスケールを基に設定されるコード・スケールは、
あくまでも原則的なもので、
状況によっては、その原則を逸脱することも許容されうる余地がある
ということも意識しておくのがよいでしょう。

次回以降は、前回予告した
コードの機能の代理関係に基づくコード・スケールの構成について
整理していこうと思います。
参考になれば幸いです。

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