エレキギター練習しよう@ブロマガ by LeadMan

スケールの覚え方(ロック系ギター視点)

2014/11/28 20:30 投稿

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配信の中で出た話を、ブロマガの話題にしてみる。
配信で言ってたことと違う!という時は、こちらの方が冷静な意見と思っていただければ。
なお、状況に応じて、ここの文章を加筆・修正することがあり得ます。


スケールの覚え方(ロック系ギター的観点から)

スケールの覚え方について、ロック系ギター的観点からまとめてみます。

スケールと一口に言っても数多くの種類がありますが、
ロックブルーズ系統のギターとして手始めに覚えておくと便利なのは、
マイナー・ペンタトニック・スケールです。

ブルーズ系統ではマイナー・ペンタトニック・スケールは
ブルーズの特色といえるブルーノートとの関連や
ブルーズで定型的に使われるブルーズ進行と相性がよく、非常によく活用されています。
また、ロック系統にはブルーズからの影響を強く受けたミュージシャンも多く、
ブルーズで活用されているスケールもよく使われます。
またロックの影響を受けたギターを取り込む音楽などでも、
こうした背景から同様のスケールが活用されている例が見られます。
ギター(特にエレキギター)にとっては、
マイナー・ペンタトニック・スケールは非常によく活用されるスケールなので、
これを覚えるのが手始めとしてはお勧めです。

マイナー・ペンタトニック・スケールの覚え方

マイナー・ペンタトニック・スケールの覚え方についてですが、
ギターの場合は、まずはスケールの構成音のポジションを
視覚的に把握してしまうこと
をお勧めします。

以下に、よくあるマイナー・ペンタトニック・スケールの配置図を示します。
いわゆるボックスポジションという、
ネックの縦方向に手を移動しなくてもカバーできる範囲
マイナー・ペンタトニック・スケールの音の分布を拾ったものです。
1つの弦に2つのポジションということで、覚えやすい図だと思います。

なお、この配置図を覚える時には、
音のインターバルの関係を併せて覚えることを強くお勧めします。
ただポジションの形だけで覚えて、その一つ一つの音の内訳を意識しないでいると
この図を背景として応用していくことが難しくなります。
少なくとも、基準となるスケールの中心音(P1st:赤文字)の位置
覚えるようにするのが良いでしょう。

また、マイナー・ペンタトニック・スケールの配置図として、
もうひとつボックスポジションの図を示します。
こちらも比較的よく見ることがある図と思います。

なお、今挙げた二つの図を見比べてみると、
同一フレット上で全弦に渡って音が並ぶ箇所の音の配置が
両者の間で一致することがわかると思います。
この配置が重なるところは、連結することが可能です(下図)。

ボックスポジションの配置図については、
見通しが立てやすいようにスケール構成音の分布の一部を切り取ったもの
実際にはもっと広範に配置が分布しています
配置図を覚える上では、実用性や覚えやすさの観点から
まずはボックスポジションでの配置を覚え
そこから指板全体の配置図へと拡張して記憶していくのが良いでしょう。
最終的には、0~12fの範囲での配置を網羅できれば完璧です。
(12fは0fから1オクターブの差があり、13f以降は同じ配置が反復します)
以下に、以前の記事に掲載したマイナー・ペンタトニック・スケールの
指板全体に渡る配置図をつけておきます。

なお、手始めに覚える配置図については、経験上
最初にあげた図を少しだけ広げた形で覚えることをお勧めします(下図参照)。
1~3弦については前の図に1音上まで、低音弦側は1音下まで範囲を広げてあります。

これらの配置図を具体的なポジションに置き換える時には、
スケールの名前で示される中心音のポジションを指板上で捉え、
その位置と上の配置図のP1のポジションを合わせて特定します。
Aマイナー・ペンタトニック・スケールであれば、6弦P1のポジション5f17f
Gマイナー・ペンタトニック・スケールであれば、6弦P1のポジション3f15f
Eマイナー・ペンタトニック・スケールであれば、6弦P1のポジション開放弦12f
それぞれ合わせることで具体的なポジションを得ることができます。
つまり、配置図の相対的な位置関係を保存して、それを平行移動させれば、
同じスケールを簡単に移調することができます。
下に、レギュラーチューニングの時の音の配置図を置いておきます。

指板上の音名を覚える

ギターのスケールを覚える場合は、
ここまでの配置図のように相対的な音程関係を捉えることも大事ですが、
その配置図を具体的なポジションにリンクさせるために、
指板上の音の配置を覚えること要点になります。

指板上の音の絶対配置については、基本的にチューニングに依存します
レギュラーチューニングの場合、開放弦の音名は6弦からE-A-D-G-B-eで、
6弦1弦E2オクターブの差があります。
まずはこのチューニングの音名・音程関係をよく踏まえておくと良いでしょう。

音名を覚える際のコツですが、まず基本として1fの差=半音差であり、
同一弦上で1f上がると半音上がることが絶対の法則と捉えると良いでしょう。
同一弦上である限り、その法則は変わりません。
また同様に、先ほども書きましたが、
0-12f間の配置は、12f以上のポジションでは
オクターブ上の音で反復されます
同一弦上の1fと13fの音は1オクターブ差の同じ音です。
なお、ギターのポジションマークは基本的に12fを境界として
3f-15f5f-17f7f-19f9f-21fというように
ポジションマークがオクターブ差で対応する関係になっています。
これは、演奏中のポジションの対応関係の目安としても非常に役立ちますので、
しっかりと覚えておくと良いでしょう。

また、レギュラーチューニングでは
先に書いたように1弦と6弦は2オクターブ違いの同じ音に合わせます。
つまり、この二つの弦の音の配置は同じになります。
この共通したところは、関連させて覚えるようにすると、
覚える時の手間を効率化することができます。

また、6弦上の特定の音は、
5弦上では5f下同じ音7f上1オクターブ上の音が、
4弦上には2f上1オクターブ上の音が、
3弦上には3f下1オクターブ上の音が、
2弦上には5f上2オクターブ上の音がそれぞれ存在します。
同一弦上での音の並びは絶対的なものですので、
それぞれの弦上の音は上記の差の分だけズレた状態で
一定の配列を保持して並んでいる
ことになります。
一つの音名に注目して、その音が各弦の上でどのように分布しているのか、
それを丁寧に拾ってみると、異弦間の相対的な音程関係の把握につながりますし、
各音名の並びを覚えるのにも役立つでしょう。

ただし、この対応関係はレギュラーチューニングが基準です。
半音下げ1音下げなどのように、
レギュラーチューニングから全弦均等に移調するチューニングであれば、
音程関係も保存されるため、この相対的な対応関係を応用することができますが、
ドロップDチューニングオープンチューニングなど、
レギュラーチューニングの音程関係を崩す変則チューニングでは、
相対的な音程関係も変わるため、相対的な音程関係を応用できません
また各ポジションで出せる音名は、
チューニングが変わればその配置もすべてズレていきます

音名を覚える上では、それぞれの音の相関やつながり等を意識して
関連付けて覚えるようにすると効率化が図れる余地があります。
覚えやすいようにいろいろと工夫してみると良いでしょう。
また、当然ながら配置そのものを覚えるには、
度重ねてそれを意識的に捉えることも大事です。
じっくりと記憶に刻みこむように、時間をかけて捉えることもお勧めします。


マイナー・ペンタトニック・スケールを捉える

スケールの配置図を視覚的に把握することも大事ですが、
そのスケールを活用することにつなげるためには、
実際に使われているフレーズとスケールの関連を捉えることも大切です。
フレーズの展開を追い、それがスケール上でどのように動いているのか
その関連性も含めて捉えるようにすると、
より実用的な形でスケールを捉えることができます。

たとえば、ギターソロなどについて、
そのフレージングをスケールと照らし合わせてみると良いでしょう。
その時、参照するフレーズはTAB譜を読みながら対比するのでもかまいません。
フレーズの動き方や反復する部分、スライドやチョーキング等特殊奏法の使い方、
動きが落ち着く箇所で鳴っている音や、そこに至る音の動き方など
ポイントを絞って注意してみると良いと思います。
そうした実際のフレーズの中でどのようにスケールが関係しているのか、
実例をもって捉えておくと良いでしょう。

また、常套句的に使われるフレーズについても、
スケール上での展開と絡めて把握してみると良いでしょう。
複数の曲のギターソロを比較してみると、同じスケールを共有している場合に
類似したフレーズ展開が見られることがあります。
そのようなフレーズは常套句的なものとして覚えて、
可能なら指にも馴染ませておくと、いろいろな面で後々有利です。
それらもスケールの把握の一助として活用すると良いでしょう。

なお、その上でのポイントは、できるだけ多くのフレーズ、曲を参照して
たくさんの例を通じて把握を進めること
です。
数多くの例を引く方が、理解を深める上では有利になります

なお、マイナー・ペンタトニック・スケールの場合、
3弦上での1音チョーキングが入る箇所は特に
このスケールらしい特徴的なフレーズにつながることが多くあります。
マイナー・ペンタトニック・スケールの3弦上でのチョーキングは
完全4度から完全5度に音を持ち上げていることが多々あり、
そのチョーキングは5度のブルーノートが絡むために、
ブルーズ的なフレーズを作る上では非常においしい音になります。
ギターソロなどで3弦上の1音チョーキングが絡むところは、
常套句的なフレーズも多く見られるため、
その部分を含むフレーズなどを意識的に押さえておくと、
マイナー・ペンタトニック・スケールの効果的な実用例として
スケールの理解を深めるのに役立つでしょう。
また、他にもこのスケールで良く使われる特徴的なポジション・奏法はたくさんあります。
そうした特色を探してみるのも、面白いかも知れません。


覚えたスケールを応用する

マイナー・ペンタトニック・スケールを覚えたら、
それを応用してスケールの把握を進めていくとよいでしょう。
例えば、マイナー・ペンタトニック・スケールに対して、
それと類似しているメジャー・ペンタトニック・スケールを把握するなどです。
メジャー・ペンタトニック・スケールは、
マイナー・ペンタトニック・スケールの第3度から並べ直したスケールとも捉えられ、
基準となる音の位置が違うものの構成音の配列が重なる関係があります。
図表の方が捉えやすいと思うので、
上に挙げたマイナー・ペンタトニック・スケールの配置図4例を
メジャー・ペンタトニック・スケールに置き換えた図を下に列挙します。

前項1枚目の配置図をメジャー・ペンタトニック・スケールとして解釈した図です。

前項2枚目の配置図をメジャー・ペンタトニック・スケールとして解釈した図です。

前2枚の配置図を連結した図です。

前項5枚目の配置図をメジャー・ペンタトニック・スケールとして解釈した図です。

メジャー・ペンタトニック・スケールの指板全体に渡る配置図です。

この二つのペンタトニック・スケールは、
非常に近い関連性があるものとして捉えると、把握しやすいでしょう。

また、他のスケールについても、このペンタトニック・スケールをベースに
把握している内容に関連付けて理解を深めていく方法があります。
メジャー系スケールであれば、メジャー・ペンタトニック・スケール
マイナー系スケールであれば、マイナー・ペンタトニック・スケール
それぞれベースとして捉え、それに対して
各スケール上でペンタトニック・スケールにはない音を付加したり、
あるいはペンタトニック・スケール上にあったはずの音の変化を捉え、
整理して覚えるやり方です。

上記のボックスポジションの図と絡めて、いくつか例を挙げます。

メジャー・スケール

長調の基盤となる1オクターブ7音のスケールになります。
同じ配列を持つスケールとして、ダイアトニック・スケール(全音階)、
イオニアン・スケール等があります。
メジャー・ペンタトニック・スケールとの関連で捉えると、
完全4度(P4th)長7度(M7th)の二つの音が追加されます。

見通しやすいように中心を移動した図も併せて提示します。

リディアン・スケール

メジャー系スケールの一種です。
メジャー・ペンタトニック・スケールとの関連で整理すると、
増4度(aug4th、+4)長7度(M7th)の二つの音が追加されます。
リディアン・スケールは、メジャー・スケール第4音から並べ直した音階で、
増4度の音程を含むことが特徴的なメジャー系スケールです。

こちらも見通しやすいように中心を移動した図も併せて提示します。

ナチュラル・マイナー・スケール

短調の基盤となるスケールで、メジャー・スケール第6音から並べ直した音階です。
同じ配列を持つスケールとして、エオリアン・スケールがあります。
マイナー・ペンタトニック・スケールとの関連で整理すると、
長2度(M2nd)短6度(m6th)の二つの音が追加されます。

メロディック・マイナー・スケール

メロディック・マイナー・スケールは、ナチュラル・マイナー・スケール
第6音第7音半音上げたスケールです。
マイナー・ペンタトニック・スケールとの関連で整理すると、
長2度(M2nd)長6度(M6th)の二つの音が追加され、
短7度(m7th)長7度(M7th)に移動したスケールになります。

ドリアン・スケール

マイナー系スケールの一種です。
マイナー・ペンタトニック・スケールとの関連で整理すると、
長2度(M2nd)長6度(M6th)の二つの音が追加されます。
ドリアン・スケールは、メジャー・スケール第2音から並べ直した音階で、
長6度(M6th)を含むことが特徴のマイナー系スケールです。

このような形で、知っているスケールをベースにして
その関連性や相違点を中心に把握するようにすると、
他のスケールに関しても把握しやすくなると思います。


以上、スケールの覚え方について、ロック系ギター的な観点から触れてみました。
なお、メジャー系・マイナー系といった系統から外れるようなスケールに関しては、
(ホールトーン・スケールやディミニッシュ・スケールなど)
ここで挙げたようなやり方では捉えにくいかもしれません。
その場合は、それらのスケールを各個に丸暗記していく方がよい場合もあります。
参考になれば幸いです。

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