週末、葉山の住宅街にあるビストロで食事をした。この町で暮らすようになって14年。もっとも多く通ったフレンチレストランだ。コロナ前までは記念日のたびに訪れていた。妻と二人で。妻の両親も交えて。娘が小さかった頃はベビーカーですやすやと眠る寝顔を見ながらランチを。様々な記念日に料理とワインで大切な人と食事ができる歓びを噛み締めた。コロナ禍ではテイクアウトで何度も茫漠とした喪失感を満たして貰った。