週末の夕暮れ時、冷えたビール片手にベランダに出ると凪を通り越して波ひとつない澄み切った海が広がっていた。夕焼け空が微かに鏡面反射している。水鏡ならぬ海鏡。まさしく天空の鏡のようだった。