おこがましいと思いつつも、娘のためにひとつくらい作品が残せたらと父親になった時から常々思っていた。もちろん思っているだけじゃ何もできない。待っているだけじゃ始まらない。常にアンテナを張り、頭を捻り、私的な企てを懐に潜ませ、働きかけもしていた。