台風が近づくと立石公園の駐車場が閉鎖になる。いつもは釣り人が咥え煙草でのんびりと糸を垂れている堤防を荒々しい波が何度も叩き、穏やかに凪いでいた海面で高波が踊り出す。そして、ランニング姿の子供たちもボールを追い掛ける犬も姿を消した海岸にサーフボードを手にした者たちが姿を現す。