海の日。天気予報の晴れ記号は見たことのない色をしていた。いつもより濃い赤だった。昨日歩いた東京の朝を思い出す。肌を焼く太陽はじりじりとというよりもひりひりという形容が相応しかった。夜のうちに出された膨大な飲食店の生ゴミが湿気と熱気で蒸し返され空気中に沈殿していた。