連休明けの誰もいない浜辺をランニングしていた朝のことだ。地元の小学生が三十名ほど列を為してやってきた。赤青黄色の体育帽子。一年生から三年生くらいだろうか。遠足か何かかなと思っていると、おもむろにリュックの中からビニール袋とトングをひとり一つずつ取り出して、浜のゴミ拾いを始めた。
「好きな海を嫌いになって欲しくない」
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