再び春のように殺伐としてきた。生命か財産か。いやどちらもだと異なる利害が真っ向から衝突している。衝突したり、どちらもだと言っているうちはどちらにとっても厳しくて惨い冬に向かっていくような気になってしまうのは悲観的過ぎるだろうか。だからこそどちらも手放した第三の選択肢にこそ望むべき夏があると考えている人がいるのも分からないではない。