四時半頃に目が覚めた。カーテンの隙間から射し込む朝の光のせいだ。窓の外はもう明るい。朝靄の海に漁船が見える。ベランダで今日の食卓に上る鮮魚を想像しながら、ゆっくりと時間をかけて白湯を飲む。体が完全に目覚めた午前五時、海沿いの国道を走り出す。昨日の熱気を夜が冷却した湿気が肌にまとわりつく。六月に入ってみるみる湿度が上がっていた。乾いた風が気持ち良かった五月は振り返ってももう見えない。
「二〇二〇月六月六日」
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コメント
コメントを書く(ID:58259471)
現在、6月9日の3:21です。
あと1時間もすれば、小原さんの起床時間ですね。
今日も同じコースを走られるのでしょうか(^^)
こんな素敵な景色を見ながら走ったら、さぞかし気持ちがいいんだろうなと想像だけはできます。
(四方を山で囲まれた中で暮らしている私には憧れに近いですが…笑)
ご家族で蛍を見に行かれたのでしょうか。
またお話をお聞きできるのを楽しみにしています。