「ほら見て、ママがあがっていくよ」
降下するエレベーターに乗っていた娘がUFOでも見ているような顔で言った。登場階で手を振る妻の笑顔が小さなガラス窓の向こうに遠のきながら消えていく。3歳の娘はエレベーターが上下移動することを知らなかった。自分が下がっていることに気づいていなかった。それで見送った妻が上がって行ったように感じたのだろう。なんて面白い発想なのだろうと感心した。
「彼女の世界は自分という地球を中心に回り続けている」
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