娘は野に咲く花を見つけるとその前にしゃがみ込んで、ぼくの顔を見上げる。
「いい?」
「誰にあげるの?」
「××せんせ」
「訊いてごらん」
「いいですか?」
大切にしてね、とぼくが花の声を代弁すると、娘はうれしそうに花を摘んで、保育園の先生へのおみやげに持っていく。「ありがとう」と言われてうれしそうにはにかむ娘の幸せそうな顔が目に浮かぶ。
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