10年前に想像した通りの風向きに暗雲が流れている。忘れもしない。青山のレストランでいかにも高そうな皿に盛りつけられた料理(大根にバルサミコ酢かなんかをかけた「これって要するに洋風おでん?」みたいな)を食べているときに感じた「この代金の10分の1も大根を育てた農家さんには払われていないんだろうな」「だったら大根1本1千万円でも売らない」と農家さんが言い始めたら、食料自給率0%のコンクリートジャングルで暮らし、消費することで生活を成り立たせている僕はきっと飢え死にするんだろう、という最悪の想定に基づいたシナリオだ。
「これは『移民の歌』というフィクションだ。」
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コメント
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私は消費するだけの人として、農家さんのことを考えずに消費しているのですが…
震災等で現実に直面したとき、今回の震災でもそうですが、消費するだけの人にとって、お金があっても食料が手に入らない極限の状態になるまで、生産者について考えることがないんだなと改めて感じました。
「大根1本1千万円でも販売しない」そう言われたとき、私たち消費者は一体どうしていけばいいのか、ライフスタイルの見直しがこれからの将来を変えていくのでしょうね。
(著者)
>>1
僕も何も考えていない消費者でした。日本の農業が衰退してるという話だけは聞いていましたが、調べて分かったのはそのもっとも大きな原因が「無責任な消費者のせい」だということでした。お金があっても食べるものが手に入らなくなってもある意味、自業自得なんだなと。すべての人が「責任ある消費者」になれば実はTPPなんて何も怖くないんですけどね。