クラム本

五輪エンブレム撤廃騒動から考える発信者と利用者のこれから

2015/09/13 12:00 投稿

コメント:30

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佐野氏が手がけた五輪エンブレムが実はパクりであり、審査等に携わった人達を調べてみたら、実は全員グルだった。みたいな”五輪エンブレム撤廃騒動”について私が思ったことです。

佐野氏自身は、クリエイターとしては失格かもしれないけれど、ビジネスマンとして見たら、評価はできると私は思うんですよね。
とても褒められたやり方ではないのだけれど、実績は確かに積み上げてきた事には変わりはありません。職場とかにも人のアイディアや手柄を都合のいいように掠め取る人っているじゃないですか。それと一緒だと思うんですよね。

今回の騒動でやたら佐野氏に焦点が当てられて叩かれているけれど、この騒動は佐野氏個人だけの問題ではなく「どこまでがパクりであり、どこまでがパクりではないのか」と言う事を提示せず、責任の所在を明確化しなかった関係者全員の問題ではないでしょうか。
佐野氏ばかりに焦点が当てられて、批判されている現状はちょっと気の毒でトカゲの尻尾きりのような状況にしか見えないです。

競技場の設計などでも色々と揉めていますし、本当に開催まで間に合うのかなと心配です。
何よりも一番可哀想なのは、現場に出る人達ですね。
ケツは決まっているのに、このような上の立場の人達の怠慢により、しわ寄せが全て下の人間に押し付けられるのが本当に気の毒でしかない。

話を戻しますが、本騒動を通して様々な形で発信をしていく発信者やクリエイターの方々に与える影響と言うのは非常に大きいんじゃないかなと考えています。
「どこまでがパクりでどこまでがパクりじゃないのか」
これはインターネット等で発信や、利用者との情報共有が手軽になったことにより、コンテンツが増えすぎた現状だからこそ起こりうる問題です。
全てそれをチェックしようと思ったとしても、人には限界がありますし、個人が持ちえる主観だけではどうしても判断基準が偏ってしまうところがあります。
だからこそ、その判断はブラックボックス化され、曖昧な定義で表面化してこなかったのでしょう。
発信者の方々はこれから、どのようにして発信を行っていくべきなのか。ということを考えなくてはならない一つの分岐点に来ているのではないでしょうか。
TPPで二次創作うんぬんなどの話もありますし、正直クッソめんどくさくなってきましたね。

また、本騒動から、利用者の在り方にも疑問が浮かび上がっていると私は感じています。
勿論、佐野氏がやったことは褒められるようなやり方ではないのだけれど、某大型掲示板などでの晒し具合を考えてみると、あれやこれやとアラ探しをされ、佐野氏の家族も巻き込み、多大な批判をぶつける事が本当に正論なのかと言うのは、佐野氏がやったことと対して変わらないと思うんですよね。誰でも一つや二つ、後ろめたい事ってあるじゃないですか。それを掘り起こされて叩かれても、、、って思っちゃうんですよね。
あの人は犯罪者だ!だから何をやってもいい!という感覚が、まずおかしい。その感覚のせいで知らず知らずのウチに加害者になってしまう事がある。
表現者に限らず、利用者の在り方にモラルが問われる時代になってきたのかもしれません。

あ、この記事の一番上に張った画像はネットから拾ったパクりです。

よければ以下記事もどうぞ。
●【雑記】表現者にとって優しくて厳しい時代
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar603566
●いつから、自分の発信するものに注意書きをしなくてはならなくなったのか
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar860158
●「◯◯じゃないからやり直し!」と言う、言葉の流行りを考える
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar458342
●【雑記】私が考える「生産性のある会話」と「責任」について
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar564473
●【雑記】"表現の自由"="誰かをバカにしてもいい"は違うと思う。
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar726959
●【雑記】利便性や情報が国民にもたらしたモノとは何か
http://ch.nicovideo.jp/kuramubon/blomaga/ar669628

そんな感じで。
おしまい。

コメント

カル
No.29 (2015/09/19 09:35)
佐野氏含め委員会が「国民の理解を得られなかった〜」と嘆いてエンブレム取り下げたけど、委員会の態度自体が理解されるもんじゃない。それこそ国民の理解を得られるように懇切丁寧にこうこうこういうことでこのエンブレムは盗作ではない、胸はって言えますと堂々と説明出来ればここまで反発はなかった。ごにょごにょ歯切れのない言い分は言い訳に聞こえるし、何か誤摩化そうとしてない?と思われても仕方がない。「一般国民には理解出来ない私たちの素晴らしいエンブレム」ってそれ国総出で盛り上げるオリンピックで一番あかんやつや。
実際取り下げたことで損害出る形になったし、もう決めたことを覆す方向には持っていきたくなかったのは分かる。だけど国民の理解度外視でゴリ押そうとするから余計火に油を注ぐ結果に…。ネットでここまで追い詰められるとも思ってなかったんだろうな。
takahalu
No.30 (2015/09/19 17:34)
なんか「げんしけん」で読んだ様な話だな。w
クーアル
No.31 (2015/09/19 17:40)
つまり言いたいのは
発信者(デザイナー等新しい物を生み出す人)は過去の作品のどれにも当てはまらない物を作り出すのは難しい、どうにかしなければならない
て事と
疑惑だけ(ほぼ黒だとしても)の人間をネット上で私刑を行うのはどうなのか、今のネットは余りにも無秩序すぎる
って事か?
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