・日本

 研究以外の色々な用事があって、火曜日から日本に帰ってきています。先週はパリも暑かったのですが、やはり東京の暑さは比べ物にならないですね。電車の中で通勤通学の方々を見るたびに、お疲れさまと言いたくなります。実際に言ってみたらどんな反応するんだろう。

★むしコラム【日本人の海外サバイバル術】

ルーマニアで女子大生が殺害される

 ルーマニアにインターンをしに行った20歳の女子大学生が現地の男に殺害されるという、何とも痛ましい事件が起きました。ブカレストの空港に深夜に到着し、この男性に声をかけられて車に乗ったようです。犯行現場が空港から車で5分ほどの場所であったことから、この容疑者は最初から犯行目的で大学生
に近づいたものと思われます。

 この大学生がブカレストの空港に到着したのは深夜で、迎えの手配もなかったようです。このような旅程を組んだインターン仲介団体に非があるのではないかとも言われていますが、詳細は今のところ不明です。いずれにしても、トラブルを誘発するような危険な要素がいくつも揃っていたことになります。

・日本人の特徴

 これに関連して、僕が海外生活をしている中で感じたことをお話ししたいと思います。

 日本というのは例外的に安全な国で、僕も帰ってくるたびに精神的にも肉体的にも弛緩してしまいます。逆に言えば、フランスでは知らず知らずのうちにどこか構えながら生活しているということです。路上を歩いていても電車の中で座っていても、どこか注意を払っていないと財布を盗まれたりする可能性が
あるからです。

 僕はなぜだか人の分類能力に長けているところがあり、ある人を見てその人が何人なのかを割と高い確率で当てることができます。同じ東洋人でも日本人、中国人、韓国人、台湾人の区別も大体できます。日本人旅行者の場合は、目視して1秒もかからずに見抜けます。なぜなら、ほぼ全ての日本人旅行者が「狙われやすいオーラ」を発しているからです。無防備で無害なオーラとでもいうか、歩き方とか表情とかが「弱そうな人間」に見えてしまうんです。

 これはきちんと定量的に説明することが難しいのですが、