クマムシ研究者の堀川大樹です。
私のブログ読者やTwitterのフォロワーにはクマムシに興味のある人が多いので、このメルマガでも当面の間、クマムシを中心に取り上げていく予定です。
世界初のクマムシメルマガ。う~ん、マニアック。
1. むしコラム「NASAで働くための方法」
ここでは、堀川が最近気になったネタを紹介したり、思いついた事を綴ります。何でもありのコーナーです。
・NASAで働きたい
米航空宇宙局、NASA。言わずと知れた世界最大規模の宇宙開発機関です。2012年の年間予算は177億ドルで、日本円にして1.4兆円(1ドル78円計算)にも上ります。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の年間予算がおよそ2000億円であることを考えれば、その規模が桁違いであることお分かりになると思います。
そんなNASAで2年間、私は博士研究員、いわゆるポスドクとして働いていました。任期付のポジションとはいえ、自分でもまさかNASAで働けるようになるとは思っていませんでしたし、採用が決まった時はめちゃんこ(死語)びっくりしました。もちろん、周りの人々も皆驚いていました。
アメリカだけでなく、世界中の多くの若者がNASAで働くことを夢見ています。もちろん、日本の若者も。私にも、どうしたらNASAで働けるのか教えてほしい、という質問がよく来ます。
そこで、今回はNASAで働きたい人のために、NASAに入る方法をお教えします。
・NASAに入るための条件
よく耳にする話に「NASAはアメリカ国籍を持つ者しか採用しない」というものがあります。これは半分正解で、半分間違いです。確かに、NASAの正規職員になるにはアメリカ市民である必要がありますが、有期の契約被雇用者などは国籍に縛りはありません。
また、難関大学で航空宇宙工学などを専攻しなければダメだ、ということを主張する人もいます↓
----------
Yahoo!知恵袋「NASAに就職するには・・・」
"東京大学工学部宇宙工学科卒のみNASAに就職できる可能性があります。(中略)東京大学理科一類に合格して下さい。まずはそこからです。じゃないと100%無理です。"
http://bit.ly/x6KS4P
----------
これは完全な誤解です。というのも、NASAは航空宇宙工学の専門家だけを採用しているわけではないからです。NASAで行われている研究分野は、航空宇宙工学だけでなく幅広いジャンルに及んでいます。そしてNASAは超大規模組織なので、当たり前ですが研究のみでなく経理、財務、広告など組織として機能するためのあらゆる部門で人材を必要としています。
また、出身大学の名前もあまり重要ではありません。NASAから見れば、東大だろうがヌアクショット大学だろうが同じです。大事なのはその人の能力でしょう。ちなみに私の出身大学(学部)は神奈川大学です。
・実際にどうすれば良いの?
それでは、NASAに潜り込むには実際にどのような手順を踏めば良いのでしょうか。日本人としてNASAで働いたり勉強するためには、まず自分が以下のどのカテゴリーにあてはまるかを確認します。
1. 研究以外の仕事でもいいからNASAで働きたい(技術職・事務職その他)。
2. 博士号を持っていて、ポスドクや研究員として働きたい。
3. 学生として研究、勉強したい。
まず、1のカテゴリーから。
研究以外の仕事となると、もうほとんどすべての業種がこれに当てはまります。それこそ、清掃員とか売店の店員なども含まれます。私がNASAに居たときに仲良くなった清掃員はメキシコ人の中年女性でした。マリアという名前のかわいいおばちゃんでしたね、そういえば。今でも居るのかなぁ?カフェテリア
で働いていたお兄さん達もメキシコ人でした。
・MegaBites Cafe
余談ですが、NASA Ames Research Centerには「MegaBites Cafe」という店名も料理も大味なカフェテリアがあるんです。そこの5ドルくらいの日替わりメニューはだいたい4種類くらいあるんですが、その中で「食べてもいいかな」と思えるのがたいてい1種類くらいしかなくて、そのメニューが売り切れていると「これは食べたくないわー」というメニューを食べざるを得なくなってしまうのです。
例えばこんなのとか。
MegaBites Cafeのある日の日替わりメニュー
日本の刑務所の方がよっぽどいいもの出すんだろうなー、とその時はちょっとホームシックになりかけました。
でもYelp(アメリカ版食べログ)ではなぜか高評価になっているぞ、MegaBites Cafe。絶対ステマだ。なんちゃって。
・さてさて
話を元に戻します。
私のブログ読者やTwitterのフォロワーにはクマムシに興味のある人が多いので、このメルマガでも当面の間、クマムシを中心に取り上げていく予定です。
世界初のクマムシメルマガ。う~ん、マニアック。
1. むしコラム「NASAで働くための方法」
ここでは、堀川が最近気になったネタを紹介したり、思いついた事を綴ります。何でもありのコーナーです。
・NASAで働きたい
米航空宇宙局、NASA。言わずと知れた世界最大規模の宇宙開発機関です。2012年の年間予算は177億ドルで、日本円にして1.4兆円(1ドル78円計算)にも上ります。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の年間予算がおよそ2000億円であることを考えれば、その規模が桁違いであることお分かりになると思います。
そんなNASAで2年間、私は博士研究員、いわゆるポスドクとして働いていました。任期付のポジションとはいえ、自分でもまさかNASAで働けるようになるとは思っていませんでしたし、採用が決まった時はめちゃんこ(死語)びっくりしました。もちろん、周りの人々も皆驚いていました。
アメリカだけでなく、世界中の多くの若者がNASAで働くことを夢見ています。もちろん、日本の若者も。私にも、どうしたらNASAで働けるのか教えてほしい、という質問がよく来ます。
そこで、今回はNASAで働きたい人のために、NASAに入る方法をお教えします。
・NASAに入るための条件
よく耳にする話に「NASAはアメリカ国籍を持つ者しか採用しない」というものがあります。これは半分正解で、半分間違いです。確かに、NASAの正規職員になるにはアメリカ市民である必要がありますが、有期の契約被雇用者などは国籍に縛りはありません。
また、難関大学で航空宇宙工学などを専攻しなければダメだ、ということを主張する人もいます↓
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Yahoo!知恵袋「NASAに就職するには・・・」
"東京大学工学部宇宙工学科卒のみNASAに就職できる可能性があります。(中略)東京大学理科一類に合格して下さい。まずはそこからです。じゃないと100%無理です。"
http://bit.ly/x6KS4P
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これは完全な誤解です。というのも、NASAは航空宇宙工学の専門家だけを採用しているわけではないからです。NASAで行われている研究分野は、航空宇宙工学だけでなく幅広いジャンルに及んでいます。そしてNASAは超大規模組織なので、当たり前ですが研究のみでなく経理、財務、広告など組織として機能するためのあらゆる部門で人材を必要としています。
また、出身大学の名前もあまり重要ではありません。NASAから見れば、東大だろうがヌアクショット大学だろうが同じです。大事なのはその人の能力でしょう。ちなみに私の出身大学(学部)は神奈川大学です。
・実際にどうすれば良いの?
それでは、NASAに潜り込むには実際にどのような手順を踏めば良いのでしょうか。日本人としてNASAで働いたり勉強するためには、まず自分が以下のどのカテゴリーにあてはまるかを確認します。
1. 研究以外の仕事でもいいからNASAで働きたい(技術職・事務職その他)。
2. 博士号を持っていて、ポスドクや研究員として働きたい。
3. 学生として研究、勉強したい。
まず、1のカテゴリーから。
研究以外の仕事となると、もうほとんどすべての業種がこれに当てはまります。それこそ、清掃員とか売店の店員なども含まれます。私がNASAに居たときに仲良くなった清掃員はメキシコ人の中年女性でした。マリアという名前のかわいいおばちゃんでしたね、そういえば。今でも居るのかなぁ?カフェテリア
で働いていたお兄さん達もメキシコ人でした。
・MegaBites Cafe
余談ですが、NASA Ames Research Centerには「MegaBites Cafe」という店名も料理も大味なカフェテリアがあるんです。そこの5ドルくらいの日替わりメニューはだいたい4種類くらいあるんですが、その中で「食べてもいいかな」と思えるのがたいてい1種類くらいしかなくて、そのメニューが売り切れていると「これは食べたくないわー」というメニューを食べざるを得なくなってしまうのです。
例えばこんなのとか。
MegaBites Cafeのある日の日替わりメニュー
日本の刑務所の方がよっぽどいいもの出すんだろうなー、とその時はちょっとホームシックになりかけました。
でもYelp(アメリカ版食べログ)ではなぜか高評価になっているぞ、MegaBites Cafe。絶対ステマだ。なんちゃって。
・さてさて
話を元に戻します。
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