こんばんは。土曜日のむしマガをお送りします。今週の後半はグッドな陽気が続く東京。今週は4日間、多摩川沿いをサイクリングしています。これについては、またのちほど。

・ヒアリ、国内で初発見

 先月に特定外来生物のヒアリが日本国内で初めて見つかった、という発表が環境省からリリースされました。

ヒアリ(Solenopsis invicta)の国内初確認について:環境省

 ヒアリは南米原産で、世界各地にその生息範囲を広げている。攻撃性が強く、毒針で刺されると死に至ることもある危険な生物です。今回は中国経由で貨物として神戸に入ってきたところを発見され、駆除されました。でも、日本に定着するのも時間の問題かもしれません。

 ヒアリについては、ヒアリに刺されまくっている専門家の村上さんの記事がおすすめ。

小さな侵入者”ヒアリ”を退治せよ!

 この記事の中でとくに興味深いのがレイチェル・カーソンの『沈黙の春』の影響がヒアリ駆除にマイナスに働いたのではないか、という指摘。保全生態学者の多くに尊敬されているレイチェル・カーソンを批判的な文脈で引用しづらかったりするので、けっこう勇気をもってこの記事を書かれたのでは、と思います。

 ちなみに、村上さんは北海道大学の研究室の先輩。今度会った時に、ヒアリについていろいろと聞いてみよう。

・従順さからの解放

 小さい頃から真面目に先生の言うことを聞いていたのに、社会に出たらあまり役に立たなかったよ、という記事を読みました。

「真面目さ」なんて社会で1ミリも役に立たないと早く気付くべきだった

 どうでもいいけど、この記事を書いた方、プロフィール見たら理系院卒、バイオ系企業研究職の方だった。

 ここでいう「真面目さ」というのは「従順さ」ということだ。上に従うこと、そして、仲間にも従うこと。公立学校は(たぶんほとんどの私立学校も)個人が未来の社会で成功するように教育してくれる場所ではない。組織や国が管理しやすく、ルーチーンワークを文句言わずにこなす人材を育成する場所が、学校なわけで。