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"Hooniganゆかりのneed for speed"番外編 "二人の日常"

ゆかりさんの気になること

2016/08/06 20:19 投稿

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  • 結月ゆかり
  • 弦巻マキ

「マキちゃん、マキちゃんってバンドやってましたよね?」

ガレージで愛車のGT-Rの走行前チェックをしながら、ゆかりはそう尋ねた。

「うん、そうだけど?どうかしたー?」

「いや、まぁ…、メンバーは何人でしたっけ?」

「私も含めて5人だよ〜。私と〜、カナちゃん、リズムちゃんに、カノンちゃん、あとマリーちゃんだね〜。あっ、正確には5人と1台かな?ロボタ君も入れると!」

「5人、ですか…。それで、バンドでの移動はどうしてるんです?」

「最近は私がゴルフ君を買ったから、もっぱら車で移動してるかな?メンバーのみんなを学校から家まで送ったりしてるよ?」

「おおう…。あの小さいゴルフに…。窮屈じゃありません?」

「そうだね〜。でも、楽器を担いで家まで帰るよりはずっといいかな。私やカナちゃん、マリーちゃんはまだギターやベースで背負って運べるからいいけど、リズムちゃん達はドラムとキーボードだからね〜。大変だったと思うよ〜?」


ーーーーー


「にしても、いきなりマキ先輩が車を買うなんて、あの時は驚きましたよ!」

そうマリーはマキに対して問いかける。

「そうニョロ〜!何かあったニョロ?」

「そうですよ〜!どういう風の吹き回しで?」

それにつられてリズムとカノンも問いかける。

「…気になる。」

少し遅れ気味、小声でカナも続く。

「う〜ん…、まあ、みんな楽器を運ぶのを大変そうにしてたし、この街は車移動が主流だから、バンドのリーダーの私が車を持っててもいいかな〜って。」

車に楽器たちを積み込みながら、へ〜、と四人が返事をした。

「さて!積み込みも済んだし、出発しよっか!さあさあみんな、乗って乗って!」



マキがそう言うと、四人はトランクスペースに入りきらなかった楽器やカバンを抱えて車に乗り込んだ。御手師マリーが助手席、鼓リズムとカノンはバスドラムを抱えながら後部座席に、その後、天音カナも後部座席に座った。そして最後に座席を元に戻して、マキも運転席に座る。

「うう〜、やっぱりきついニョロ〜…。なんでもっと大きい車にしなかったニョロ〜?」

「お姉ちゃん…!マキさんが私達の事を思って買ってくれたんだよ〜!今まで家まで運ぶの大変だったんだから…。すいませんマキさん…。」

「まあ、そうだよね〜。もっと大きい車が良かったけど、少し高かったし、運転しづらそうだったから…。ごめんね〜。」

「いえ!マキさんが謝ることじゃないですよ〜!マキさんが車で送ってくれて一番助かってるの、私達ですし!」

「ふふっ、ありがとうね!カノンちゃん!」

そう言いながらキーを回して、ギアを1速に入れ、アクセルを少しふかしながら、マキは車を発進させた。



「そういえば、なんでマニュアル車なんですか?運転難しそうなのに…。」

不思議そうにマリーはそう尋ねた。

「んー…、行った車屋さんでこの車が一番安かったからね〜。というか、この車以外はちょっと高くて買えなかったかな〜。それに、慣れちゃえば簡単だよ〜!モノを扱う楽しさっていうのかな〜?そう言うのが感じられて楽しいよ〜?」

「そういうものでしょうか?なんだか男の人みたいですね。」

そう言われて、ゆかちゃんの男の子っぽい部分がうつってきちゃったかな?と、マキはゆかりの事を思い出す。

「…この車、いくらしたの…?」

「えっと〜…、1500ドル、だったかな?だいぶまけてもらったよ?」

「うーん、車としては安いけど…、学生の私達にとっては大金ですね〜…。マキさんに感謝です!」

「その値段だと、ちゃんと走るか不安になっちゃうニョロ〜…。そこんところ大丈夫ニョロ?」

「多分そこは大丈夫じゃないかな?ゆかちゃんが、たまにボンネットを開けて何かしてるみたいだから!…そう言えばなんだか買ったばかりの頃よりもキビキビ走るし、ふらつくのも無くなった感じがする!」

"ゆかちゃん"と聞いて4人は不思議な顔をする。最近マキの口からよく聞く名前なのだが、詳しく聞こうとすると、なぜかはぐらかされてしまうのだ。

「マキ先輩…、前から思ってたんですけど、その…、"ゆかちゃん"っていうのは、誰…、ですか?」

恐る恐る、そうマリーは聞いてみた。

「あっ…、また言っちゃってたかぁ…。そうだね、みんなにも紹介しないと…。この車を買ったきっかけの人でもあるしね…。」

そう言って、マキはその"ゆかちゃん"なる人物について話し始めた。

転校生としてやってきて、車が好き。夜な夜な街に繰り出し、ストリートレースに参加している事。最近ではこの街にやってきている"カリスマ"なる人物たちに挑戦し、その内2人から認められた事。そして、マキは車に貼るステッカー作りをしたり、カスタムの手伝い等で"ゆかちゃん"に協力していて、それに加えて、助手席に乗り、レースを楽しんでいる事など、楽しそうにバンドメンバーに話した。

「今までは、言ったら驚いちゃうだろうな〜、と思って紹介しなかったんだけど…、どう?みんな驚いちゃったかな?」

4人はぽかーんとして、返事をする様子がない。

「おー、やっぱり驚いちゃってるね〜。…おっ、信号が赤か!よし!あれをやってみようかな!」

そう言ってマキはブレーキ、少し遅れてクラッチを踏み、右手をシフトノブにかけシフトダウン、右足のかかとでアクセルを踏もうとした瞬間!

「「「「うぐっ!」」」」



「あああっ!ご、ごめん!…うーん、失敗かぁ…。どうしてもアクセルを踏もうとすると力が入っちゃって、ブレーキを踏みすぎちゃうんだよね〜…。ゆかちゃんはどうやってるんだろう…。」

急停車してシートベルトが食い込み、苦しそうな声を出す4人。全員顔を見合わせ、なんだかおかしくなって笑い出してしまう。

「マ、マキ先輩!今のなんです〜!びっくりしましたよ〜!あははっ!」

「…練習が必要、ブフッ!」

「ちょっ!マキさ〜ん!しっかりしてくださいよ〜!うふふふっ!」

「あははははっ!こんな事するって事は、もしかしてマキはその"ゆかちゃん"に憧れてるニョロ〜?まさか、車を買った一番の理由もその人の影響かニョロ!」

「ええーっ!な、なぜバレたし!」

「バレバレだニョロ!あれだけ"ゆかちゃん"さんの事を楽しそうに話して!それに加えて車を買った!変な事を試そうとする!もうそれ以外考えられないニョロ!」

「えっ!その話本当ですか!?詳しく聞かせて下さい!」

全員が身を乗り出してマキに詰め寄る。少しばつが悪そうにしながら、マキは信号が青に変わった事に気付いて、車を発進させながら答えた。

「ああ〜…。うん、そうだね。この車を買った一番の理由は、ゆかちゃんが凄く楽しそうに車を運転してたから。私も運転してみたくなっちゃって…」

「まっ!まさか!マキ先輩もストリートレーサーに…!」

「いやいやいや!それはないよ〜っ!運転のスキルもさっきの通りだし!…私はのんびり走るだけ!それでも運転楽しいから!」

「それで、その!マキ先輩は"ゆかちゃん"さんに憧れてるんですか!?」

興奮気味でマリーがそう尋ねる。

「ううっ…、そう言われればそうかも…。」

「…!…マキ先輩はぼくの……」

マリーはそうぶつぶつ呟き始めてしまった。

「…。ところでみんなは将来の事について考えてる事ある?」



一同、えっ?という顔をしてマキの方を見る。マキが真剣そうな顔をして、前を向いたまま運転を続けているのを見て、最初に口を開いたのは、

「私は…、このままバンドを続けていきたい…!」

カナだった。

「いつまで…、続けられるか、わからないけど…、それでも…!私は…!」

みんな頷く。

「そっか〜!!なんだかありがたいね〜!もちろん、やれるだけやっていくつもりだよー!」

4人は安堵し、胸をなでおろす。

「う〜ん、でも、そっちの将来じゃなくて、夢とか、野望?っていうのかな?そういう突拍子もない、大きな、将来叶えたい夢とか、ある?」

う〜ん、と、またメンバー達は悩んでしまう。

「昔はそういう途方もない夢とかあったんだけど、なんか、高校生になってから妙に現実的になっちゃって…。なんだか、そこにあったものがぜーんぶ、頭の中から無くなって、空っぽになっちゃった様な感じがしてたんだ〜…。ああ、でも!バンドをやるのは凄く楽しいし、やりがいも感じてる…。もちろんこのまま続けて、有名になれたらいいな〜、なんて思ったりするよ?だけどね、どこかで『そんなのできっこないよ』って言う自分がいる…。」

「でもね、ゆかちゃんは、そんな途方もない夢に向かって文字通り走り続けてる…。この街にやって来たカリスマの一人、ケンブロックさんっていう有名なドライバーに勝つ、っていう突拍子もない夢…。その為に車を直して、自分の車を手に入れて、レースに勝って有名になって…、着々とその夢に近づいていってる…。すごいよね…、私と同い年なのに、そこまでしちゃうその行動力…、迷い無く、一直線に、すごいスピードで、夢に向かって走り続ける…。憧れちゃうよ…。」

「ん〜、ただ単に無鉄砲なだけかもしれないニョロ!」

「あはは!確かにそうかも!」

「マキさんの憧れの人、かぁ〜。一度会ってみたいです〜!」

「…私も。」

「あー…、そうだね!近いうちに会わせてあげるよ!」

「あの!マキ先輩!!」

「うわっ!どうしたマリーちゃん!?」

今までぶつぶつと呟いていたマリーからの突然の問いかけに、マキは驚いてしまう。

「マキ先輩は、"ゆかちゃん"さんの事…、好き、なんですか?」

「えっ?あ〜…、まあ、好き、かな?」

「まさか、男の人じゃ!?」

「え〜っ、違うよ〜!確かに男の子っぽい趣味してるけど、女の子だよ?」

「ほっ…、よかった…。」

「…??」

「女の子なのに好き…。ひょっとかしてキマシタワー!ニョロ!?」

「えっ!ええーーっ!!」

「ああーっ!ほらほらマリーちゃん!うちの前まで着いたよ!降りて降りて!」

ごまかすように話しながらマキは車を停め、マリーに降りるよう促す。自分自身も車を降り、トランクを開け、マリーのギターを取り出し持ち主に手渡した。



「じゃあ、また明日!」

「マキ先輩!ぼくも……!…いえ…、また明日…。」



その言葉を聞いて、マキは満足そうに笑みを浮かべ、車に乗り込み、次の目的地に向けて走り始めた。

「も〜!リズムちゃん!」

「おっ!その反応!満更でもないニョロ!?」

「お、お姉ちゃんが名探偵みたいになってるぅ〜…。」

「…タワー、建てないと。」

「うぅ〜。」


ーーーーー


「…確かに、キーボードやドラムセットは大変でしょうね〜…。…マキちゃん、ぼーっとしてどうしたんです?」

「あっ!いや〜、メンバーのみんなを送り迎えした時の事を思い出してね!あっ、そうだ!メンバーを近いうちに紹介してあげるね!」

「ええ、お願いします!…ところで、屋根にキャリーを付けたりはしませんか?5人乗って、更に楽器まで車内に乗せるとなると、やっぱり窮屈そうですから…。」

「大丈夫大丈夫!大切な楽器だから、しっかりとしたところに置いておきたいんだ〜。」

「そうか、そうですよね!」

そう言って、ゆかりはまたチェック作業に戻る。

「心配してくれてありがとうね〜!ゆかちゃん!」

「いえいえ!前から気になってたことですから!もし困った事があったら相談してくださいね!…マキちゃんの為なら出来る限りのこと…、協力、したいですから…!」

ボンネットに顔が隠れて見えないが、おそらく顔を真っ赤にして言っているのだろう。

そう思いながらマキは、バンドのメンバー達に言われたことを思い出し、少し頬を赤らめた。



使用させて頂いた素材
弦巻マキ もものは様
天音カナ しえら様
鼓リズム nya様
鼓カノン nya様
御手師マリー もものは様
星のタマ(ドラム) どら/naz様 ※一部改変
ギターケース(ギグバック) kaz@pgdc様
GreenerShader 下っ腹P様



撮影協力



BBAインダストリー(学校っぽい建物)
そこ!ババアって言わない!



あとがき
 jamバンドのメンバーと楽器全部載せてゴルフは走れるのか…。すごく気になったので書いてみました!実はこのお話が「ショートストーリー版を作ろう!」と考えた時、真っ先に書き始めた物なんですね~。バスドラムだけは膝の上で、後は大体載るのではないでしょうか?後、ゆかりさんの知りえぬところで始まっている三角関係…!
 そして、書いているうちに気づいた事…。一時期、マキちゃんはこのラップをいたく気に入り、乗ってたわけです…。



…他のバンドメンバーはどういう気持ちだったんでしょうね…。

 で、その後ゆかりさんが作ったラップ



動画ではほんの少しの登場でしたが、これには、色々小ネタが仕込んであります



まず後ろ、ウサギマークとマキマークが入っていますが、そのすぐ下、よ~く見てください…!多分マキちゃんが後から追加したんでしょうね~。



ボンネットに入っている”ZEX”のロゴ…。ナイトロメーカーなんですねー…。ゆかりさん、無言の妬み…。

こんなところか。では、次回をお楽しみに!






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