コトマの心理学日記、時々趣味

応用行動分析(Applied Behavior Analysis)について

2015/09/10 22:12 投稿

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 今回は、私の専門である「応用行動分析」について簡単に説明させて頂きます。
 
 「応用行動分析」は「オペラント条件付け」の開発者であるアメリカの心理学者「スキナー博士」によって作られた心理学領域です。環境(物・人間関係・言葉・文化etc)が人間の行動
にどのような影響を与えるかを研究し、人間の将来の行動を予測することを主眼に置いた学問です。また、人間が環境を変えることにより、ある社会集団や人にとってよりよい環境を作り出すことを目的としています。

 今では、様々な分野で応用され、企業の能率向上プログラムや発達障害者の療育、療育用器具の開発、スポーツコーチング、地域問題(放置自転車やゴミのポイ捨てなど)など、様々な分野で使われています。また、心理療法の一種としても使用されています。

 基礎理論はとても単純で、以下の5つの用語で説明できます。

 人間含む、動物のほとんどの行動は、以下の①-④の法則に従って、行動が増減するとされています。
 従って、狙いとしている行動がどの法則で動いているのかを判断できれば、その行動が将来増えるのか減るのかを予測することができるとされています。

 ①正の強化
 …何らかの行動の後に、その個体(人)にとって「よいこと」が生じ、その結果としてその行動を起こす数が増えること

ex.見知らぬレストランに入ったら、美味しいご飯が出てきた。その後足しげく、そのレストランに通うようになった。

 ②負の強化
 …何らかの行動の後に、その個体にとって「わるいこと」が無くなり、その結果としてその行動を起こすことが増えること。

ex.ある日の通勤電車で、痴漢に遭ってしまった。そこで、次の日から別の電車で通勤するようにすると、痴漢に出会わなくなったので、その電車で通勤するようになった。

 ③消去
 …何らかの行動の後に、その個体にとって「よいこと」が無くなり、その結果としてその行動を起こすことが減ること。

ex.いつも使っている自動販売機にお金を投入してスイッチを押したが、何も出てこなかった。そのため、その自販機を使わなくなってしまった。

 ④弱化
 …何らかの行動の後に、その個体にとって「わるいこと」が生じ、その結果としてその行動
を起こすことが減ること。

ex.教室の中で暴れたら、先生に怒鳴られた上にどつきまわされた。その結果、先生が怖くなって教室で暴れることがなくなった。

 ⑤三項随伴性
 …行動を 先行刺激(きっかけ)⇒反応(いわゆる一般的な「行動」)⇒結果 
 の三つの段階に分けて説明すること。
 
 例えば、①の「正の強化」であれば、「見知らぬレストラン」がきっかけ、レストランに入るのが反応、おいしいご飯が出てくるのが結果となります。


とまあうだうだ専門用語を並べましたが、まとめると

ある行動の後に、いいことがあったら、将来その行動は増えるだろう

と、ごくごく当たり前のことを言っているだけです。


また、⑤も要するに、

行動には、どこかに行動を呼び起こす何らかのきっかけになるものがある

行動の後に生じる結果をいじれば、その行動を増やしたり減らしたりできる

ということです。

※かっけの検査でやる膝蓋腱反射のような、反射行動は除きます。


ただし、応用行動分析において、もう一つ大きな特徴、法則があります。


それは「心理学」でありながら

『こころ』を行動のきっかけにしない

という、心理学の中では大変珍しい考え方を取っているということです。

これについては、また次回に。


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