人気キャラクターの死は悲しいものですが、その死が馬鹿げていれば話は別です。印象に残るのはもちろんですが、時には爆笑してしまうこともあります。
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そこで今回は、ScreenRantがまとめた「映画史上最も笑える死亡シーン」をご紹介します。
人の死を笑うのは不謹慎ではありますが、これを見れば思わずプッと吹き出してしまうはずです。なお、ネタバレがありますので、ご注意ください。
■『エルム街の悪夢』
フレディらしい無茶苦茶なキル
夢で殺すフレディ・クルーガーはそれはそれはユニークな方法で人々を血祭りにあげていきます。中でも『4』のゴキブリにしてグシャッと潰すキルは一番残酷ではないでしょうか?
しかし、最も笑えるのは、オリジナルのナンシーママが割れたガラス窓から引きずり込まれる死亡シーンでしょう。どう考えても不可能な「漫画の世界か! 」とツッコミたくなります。
■『007 死ぬのは奴らだ』
ロジャー・ムーアボンドらしいバカバカしさ
クールなジェームズ・ボンドしか知らない人はビックリするかもしれませんが、ギャグ要素が多々あるボンドムービーもあります。
例えば、『死ぬのは奴らだ』では、ボンドと刺客のカナンガがサメのタンクに落下。普通であれば、サメが2人に向かって泳いでくるシーンを見たら、カナンガがサメに食い殺される伏線だと考えるでしょう。しかし、ボンドはカナンガの口に圧縮ガス弾を詰め込み、シューッと飛ばして風船のように破裂させてしまうのです。
■『ディープ・ブルー』
例えいいことを言ってても関係なし
熱い演説に酔いしれている間に水から出てきたサメにパックリ食べられてしまう、サミュエル・L・ジャクソン。
一番ヒーローっぽい(上に知名度もあるし出演料も高そうな)サミュエルが、一番盛り上がるシーンで呆気なく殺されてしまうなんとも馬鹿げていて美味しいシーンは、あまりにも印象的です。本作のそれ以外のシーンは覚えていないという人もいるかもしれません。
■『ゾンビランド』
ビル・マーレイらしい最後
冒頭の「対ゾンビの掟」だけでもインパクトがあるのに、ビル・マーレイが本人役で登場するというボーナスまでついています。
しかも、ゾンビ(のフリ)を演じてもマーレイは面白く、優しく、お茶目で、「これから一緒に戦うのかな?」的な雰囲気だったところを襲った突然の死。笑っちゃいけないけど、笑うしかありません。本作の名シーンの1つでしょう。
■『ゴーストハンターズ』
一度見たら忘れない一瞬
「笑える死」のネタで、カート・ラッセルのマーシャルアーツ・ファンタジー映画の『ゴーストハンターズ』ははずせません。
失った肉体復活のために若い女と結婚しようとしていたローパンの呆気ない死にショックを受けた「嵐の三人組」の稲妻は、激しい呼吸をしたかと思ったら体がぷぅ~っと膨れて破裂。口があんぐり空いてしまうアホな展開です。
IGNによると、ドウェイン・ジョンソン主演でリメイクが進んでいるようですが、このシーンも再び見られるのでしょうか?
■『ズーランダー』
死因:バカ
続編の公開が発表された、煌びやかなモデル業界を描いた本作。「馬鹿げたほどかっこいい」デレック・ズーランダー(ベン・スティラー)のキメ顔や、馬鹿げたほど豪華なキャスト、そしてオーウェン・ウィルソンとの駆け引きがウケ、大ヒットしました。
そんな『ズーランダー』の笑える死亡シーンと言えば、何と言ってもデレックの親友達のガソリンファイトでしょう。モデルアワードに選ばれず、しかも勘違いして舞台に上がってしまい、醜態をさらしてしまったデレックを慰めようと「オレンジモカフラペチーノで盛り上がろうぜ!」と気分転換を提案してくれた心やさしき親友達。
しかし盛り上がりすぎたのか、ガソリンスタンドでこれ以上ないほど爽やかかつスタイリッシュにガソリンファイトを始めてしまい、息抜きをしようとした仲間の1人がタバコに着火。
作中「モデルは頭がからっぽ」と言われていますが、このシーンはまさにその通りです。
■『トータル・リコール』
信じがたいけど恐い
火星を舞台にした究極のSFエンターテイメントと言えば『トータル・リコール』!(シュワルツェネッガー主演のオリジナル版)
クライマックスでは、建物の外に放り出されたコーヘイゲンが低酸素と低圧の元であっと言う間に目玉が飛び出し、血管も浮き出し、舌を突き出しながら、悶え苦しんで死にます。
3つのオッパイやジョージの腹部に宿っているクアトーといったショッキングな映像も印象的ですが、この死は「ほんとうにこうなっちゃうの?」という疑問を抱かせる、怖いながらも笑える死亡シーンでした。
■『ほぼ冒険野郎 マクグルーバー』
死んでも許さない3倍殺し
1980年代にアメリカで放送されたテレビシリーズ『冒険野郎 マクガイバー』のパロディである本作には、多くの心に残る死が登場します。
中でもキテいるのが、結婚式の邪魔をしようと現れた宿敵を徹底的に殺そうとするシーン。崖から突き落としただけでは満足できず、落ちていく相手に銃弾を何発もお見舞い。それだけでは満足できず、地面に叩きつけられて絶命しているのに、決め台詞と共に止めの一発で爆破します。
■『トゥルーライズ』
さすがシュワ、殺ることが違う!
ジェームズ・キャメロン監督とアーノルド・シュワルツェネッガーが、一番脂がのっていた時に120億円という巨額の制作費を投じて制作したアクション・コメディ映画。
観た人誰もが覚えているのが、戦闘機に乗ったシュワルツェネッガーがミサイルにぶら下がったテロリストをミサイルごと発射して、近くにいたヘリコプターへ直撃させ、ヘリに逃げ込んだ別のテロリストもろとも一気に爆破するシーンでしょう。
シュワは笑えるキルを量産していますが、思わず「そうくるか!」と言いたくなる、映画史に残るギャグ要素の強い殺し方です。
■『チーム★アメリカ ワールドポリス』
人形だったら何でもアリ?
登場人物が人間ではないからこそ可能なブラックジョークがあるというのを教えてくれたのが、過激描写が多いことで知られる本作。
冒頭、テロリストを倒すことに成功したチーム・アメリカのメンバーの1人が戦いの傷跡残るパリでパリ市民やメンバーのみんなが見守る中、プロポーズ。ところが、生き残っていたテロリストに撃たれて死んでしまいます。チーム・アメリカはすかさずテロリストに銃弾を浴びせ、テロリストは腰を左右にクネンクネンとふる奇妙な「デス・ダンス」を披露。
ちなみに、本作はアメリカをパロディした対テロリストの超ブラックユーモア映画で、北朝鮮の将軍金正日や反戦を歌うハリウッドのセレブが実名で登場する上に残虐な方法で殺されたり、人形劇にしては生々しすぎるセックスシーンが登場したり、ゲロシーンが出てきたりと、人形劇にも関わらず18禁という超問題作です。
監督は2004年に『サウス・パーク』を作ったトレイ・パーカーとマット・ストーン。アメリカをヒーロー視せず、当時のブッシュ政権だけでなく、世間一般的に見ればまともな主張をしている人たちに対しても「ここまでやっていいのか?」という扱いをしているのが見所です(?)。
好き嫌いが分かれる作品ではありますが、かなりインパクトがあるので、見たことがない方は見てみてはいかがでしょうか?
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(中川真知子)
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