1976年公開の伝説的ホラー映画『オーメン』をベースとしたドラマ『ダミアン』が放送されます。本作は、悪魔の子供を「全く異なる視点」で描くもので、私たちが考える悪魔の存在を裏切る内容になるそうです。
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今回はティーザーとともに、io9が得た情報をご紹介します。
『オーメン』の25年後を描く『ダミアン』を指揮するのは、ドラマ『ウォーキング・デッド』や『ザ・シールド ルール無用の警察バッジ』のプロデューサーで、『オーメン』の大ファンを公言するグレン・マザラ氏。
本作は、30歳の戦場カメラマンで、悪魔の力を持っていた過去をすっかり忘れているダミアンが、ある日突然自分の中にアンチキリストを発見し、その事実とどう向き合ってくのか? を中心に展開していきます。彼の悪魔的幼少期は何年にも渡って抑えつけられてきたにも関わらず、突如として想像だにしなかった運命に直面するのです。
ファースト・シーズンではダミアンが悪魔の力をどのように受け入れるかという描写はそこまで多くなく、彼を導く者や対立する者を紹介する形ですすめられ、ダミアンの運命は謎のままで終わるとされています。
ホラーとサスペンスに加え、「ダミアンはサタンが仕組んだ陰謀に巻き込まれる」ことになるようで、「ダミアンは常に運命か自由意志かという選択に直面するんだ」とマザラ氏は説明しています。
どうやら、とてつもない力がダミアンをどこかへ向かわせようとするものの、彼はそれに抗うようです。そして、この普通の男としての人間性とルシファーが計画した運命の間で起こる葛藤が、シリーズ全体の主軸になるのではないかと考えられます。
また、「ルシファーは『光をもたらすもの』を意味しているから、アンチキリストが啓蒙の時代を連れてきたと言えるかもしれない」と、観客にサタンに対する見方を問うだろうとのこと。
全体的に1976年の映画と同じスタイルをとっており、ダミアンの能力を表現するために特殊効果は使用されるものの、リアルで地に足のついた、私たちの住む現実の世界にフィットしたドラマを目指しているそうです。
宗教色が強いため、宗教的な批判のターゲットになる恐れのある『ダミアン』ですが、マザラ氏は心配していない模様。
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良いホラーというのは衝撃的でなくてはならない。根拠がないものはご免だけど、強烈な反応を求めているよ。僕はキャリアの中で、見た人を不快にするような、限界に挑むようなストーリーを作ろうと努力してきた。全員にではないけれど、確実に強い視点があるよ。
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トレーラーを見る限り、ダミアンは人間の面よりも悪魔の面が強そうな印象を受けますが、果たして......。
ダミアンを演じるブラッドリー・ジェームズが報道陣に語ったところによると、ダミアンは悪役ではなく、「善でも悪でもない人間性」を持っているのだとか。
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彼は僕らと同じだよ。日々を生きている。でも、不思議なことが起こって、他の人とは違う人生のように見えて来るんだ。
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他にも、ダミアンのアンチキリストを後押しするキャラクターとして、ダミアンを出生から見守るバーバラ・ハーシー演じる、アンが登場。ハーシー曰く、彼女は単なる悪の操作者ではなく、ダミアンを守ることをモチベーションとする、複雑な人間のキャラクターとのことです。
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彼女は影に存在するの。そういう場面に導いて、彼を亡き者にしたいものや、取り込みたいと考えている全てのものから守るのよ。
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さらに、『ウォーキング・デッド』でもおなじみのスコット・ウィルソンが、ダミアンの両親を知り、アンと旧知の役として出演。ウィルソンによると、面白い形で正体を明かすことになる重要な役柄とのことです。
マザラ氏はスコット・ウィルソンだけでなく、『デッドウッド ~銃とSEXとワイルドタウン』のロビン・ワイガートも「ダミアンの周囲で起こる不可解な出来事を調査するようにバチカンから派遣されてきた人物」として出演することを明かしています。
『ダミアン』は、2016年にアメリカのA&Eにて放送予定。日本でも是非放送してほしいですね。
[via io9]
(中川真知子)
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