無人探査機「ニュー・ホライズンズ」号が、冥王星に近付いた際に撮った写真が米航空宇宙局(NASA)によって公開され、富士山クラスの氷山がゴロゴロ連なっていると話題になっています。
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実は2006年1月に旅立ったこの無人探査機、現在では最新のテクノロジーではなく、ちょっと時代遅れのシステムが搭載されているのだそうな。その内容とは......?
「ニュー・ホライズンズ」号のCPUは、ミップス・テクノロジーズ社が1988年に開発した、32ビットの『R3000』というもの。
ウェブサイト「THE VERGE」の記事によると、このCPUは1994年にリリースされた初代プレイステーションにも、同じ『MIPS R3000A ベース 32 ビットRISCプロセッサ (R3051)』が搭載されているとのこと。つまり、どちらも同じ心臓を持っているってことなんですね。
かつては毎日のように遊び倒し、そして今では押し入れで眠っている初代プレステが、冥王星に行っている無人探査機と兄弟だったなんて、ちょっとロマンがありますよね。
ということで、米Kotakuのコメント欄で読者のdaftgiroさんが投稿していた初代プレイステーションの起動音を聞きながら、冥王星に想いを馳せてみるとしましょう。
今後この兄弟は、2016年~2020年頃にエッジワース・カイパーベルト内の太陽系外縁天体を観測し、その後は太陽系を脱出するそうです。ゲーマーにとっては、心の底から残りの任務も応援したいですね。
ウィキペディア:PlayStation (ゲーム機)、ニュー・ホライズンズ
Pluto Probe Is Powered By The Same CPU As A PlayStation[Kotaku]
(岡本玄介)
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