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『シェンムー3』の権利獲得は想像以上に簡単だったらしい

2015/06/20 07:30 投稿

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シェンムー 権利 鈴木裕


クラウドファンディングで史上最速の200万ドル到達を達成した『シェンムー3』のニュースは、ファンにとって非常に喜ばしいものでした。


【大きな画像や動画はこちら】

14年ぶりの続編となるのですが、さすがにそれだけ時間が経過していれば、権利問題はややこしかったりしたのかと思いきや......?

ゲーム・クリエイターの鈴木裕さんは、『シェンムー3』を作るためにただお願いしただけだそうです。

随分と拍子抜けした感じですが、それはやはり『シェンムー』を生み出した鈴木さんが頼んだからこそ、セガから快諾してもらえたというお話。

E3に出ていたソニーのブースにて、鈴木さんと話をしたという米Kotakuのナーシス記者。ファンが長い間待ち望んでいたこの続編について尋ねてみたそうです。

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『シェンムー3』を作ることはずっと考えていました。


オープンワールドゲームを作るには、ある程度の金額を用意しないとできないんです。なので、どのように資金を得るのかを、いつも頭の中で考えていました。


そして数年前、Kickstarterについて学びました。数名のファンたちがキャンペーンの始め方を知っていたんです。そこで、私の会社を通じて得た資金と合わせれば、『シェンムー3』が本当に作れるんじゃないか? って閃いたんですよ。


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実は2014年9月の記事「世界のどこかに『ドリームキャスト2』を待ってる人がいる」で、「今の時代ならではですが、Kickstarterで世界中から出資者を募り、独自の『ドリキャス2』と『シェンムー3』なんかを同梱にして作ることだって、それほど遠い夢ではないかもしれないのです」と書きましたが、その夢がひとつ叶うことになって、正直驚いています。後は『ドリームキャスト2』だけ!

ではここで、E3で制作発表された時の様子をどうぞ。



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ちょっと前の話ですが、私の会社YsNetからセガへ、公式に続編制作の権利許可をお願いしたんです。


ご存知の通り、私は『シェンムー』が作られた時にセガにいましたから、彼らは私が続編を作るのなら、許可を出すのも安心だと感じたんだと思います。セガがあったから、私は『シェンムー』を作ることができたわけですから。


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アメリカで開催されたゲームショウで続編製作を発表し、アメリカのクラウドファンディングを通して新作を作ることになるわけですが、それは『シェンムー3』がアメリカのファンたちを意識して作るということなのでしょうか?

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いいえ、全くそんなことにはならないと思います。『シェンムー3』では日本や中国のような場所を作るでしょうし、もちろん東アジアで見られる文化や物事が登場するでしょう。私はそういうゲームから、西洋のユーザーたちにアジア的なアイデアを与えるものを作りたいんです。


ゲームが持つコンセプトの全てを壊すことになってしまうので、『シェンムー3』は西洋的なものにはできませんね。考え方は東洋の哲学と関係が深いので、『シェンムー』を通じて西洋のファンたちにそれを伝えたいんです。とはいえ、私は西洋の人たちに東洋文化を教えたいといったつもりはありません


『シェンムー』が最初から意識しているのは、「テレビゲームがどこまでリアルになれるのか?」なんです。例を挙げると、戦うシーンではただ格闘するのではなくて、そこには精神的な観点が存在します。キャラクターが強いから戦うのではなく、その先に確固たる信念やゴールがあるから戦うんですよ。


人々に対して教育的なものにしたかったわけではなく、一定の現実性の上で娯楽の価値を存分に表現したかったんです。


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ここでちょっとゲームのプレイ動画をどうぞ。主人公の芭月涼がただ戦うのではなく、理由があって戦うのがわかります。



鈴木さんのリアリズムへのこだわりは、モーション・キャプチャーにも及びます。主人公を演じた松風雅也さんは、実際に涼が着ているようなジャケットを着てキャプチャーを行ったのだとか。

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松風さんにジャケットを着てもらったのは、涼が戦う時などのアクションを、よりリアルに再現できるからでした。Tシャツだけの時とジャケット着用の時では、アクションは丸っきり別物でしたね。


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このジャケットは、Kickstarterで1万ドルを寄付した人に贈られるのですが......すでに受け取り手は決まっているようです。

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長年に渡り集めてきた『シェンムー』関係の思い出の品すべての中で、このジャケットは一番貴重なものなんです。どのアイテムよりもゲームを象徴しているものですからね。


それでも、Kickstarterの目玉商品にするには良いアイデアだと思ったんです。これを差し出すことが、私が『シェンムー3』を作る決意の現れだ、とも言えるでしょうね。


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なるほど、ただクラウドファンディングで資金を募集するだけではなく、知らないところではクリエイターさんのこうした思惑情熱が潜んでいたのですね。


Getting The Rights To Shenmue Was Easier Than You'd Think[Kotaku]

岡本玄介

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