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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の評判いいですね。既にご覧になった人の中には、見かけよりもお茶目なグルートや渋いロケット・ラクーンにぞっこんという方もいるのではないでしょうか。
しかし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のキャラクターたちには映画では語られていない設定や隠れたストーリーがあるのです。今日は、io9がまとめた「映画では語られない『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の知識12選」を紹介します。
特に、ガモーラとアイアンマンの関係には驚くと思いますよ。
■映画のガーディアンズはオリジナルのチームではない
オリジナルのメンバーとは全くの別物
スターロードもロケット・ラクーンも、グルートもガモラもドラックス・ザ・デストロイヤーも、ガーディアンズが1969年の「Marvel Super Heroes」第18号に初めて登場した時にはいなかったのです。
オリジナルのメンバーは20世紀の地球からアルファ・ケンタウリに向けて1000年の旅をしたヴァンス・アストロ、水晶のような体を持つマルティネックス、木星に住んでいる人間のチャーリー27、そしてケンタウIVから来たブルーのエイリアン、ヨンドゥの4名だったのです。
ヨンドゥだけは映画版『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にもスターロードの指導者的ポジションで登場しています。
■ガーディアンズは31世紀の反乱者だった
ガーディアンズは、元々31世紀に太陽系を侵略しようとしていたバドゥーンを阻止する目的で結成されたチームでした。パドゥーンと闘うために、キャプテン・アメリカやシングなどのヒーローを未来に呼び寄せて力を借りたり、自らが20世紀の地球に行って、過去でバドゥーンの侵略がどのようにして失敗に終わったのかの情報を得たりしたこともあります。
■ガーディアンのコミックが出るまでに21年も要した
ガーディアンズが初めて登場したのは1969年ですが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が初めて公式のコミックになったのは1990年で、終了までに62号発行されました。
第2期が始まったのは2008年で、新たに結成されたチームのメンバーは映画版により近く、活躍の場を31世紀ではなく21世紀に移しています。
また、ガーディアンズは第1期でアース691というマーベル・ユニバースとは別世界で活動していたので、第2期になるまで公式にマーベル・ユニバースに加わっていませんでした。
■スターロードは惑星の子供だった
ピーター・クイルの母メレディスは、複数の惑星が直列する非常に珍しい天文現象が起こった時に妊娠したのです。メレディスは結婚していたのですが、夫は生まれてきた子供が自分に似ていないことを理由に妻が浮気をしたのだと決めつけ、育児に関わろうとせず、幼いスターロードを殺そうとしました。
しかし、あと一歩のところで父親は心臓発作を起こして死亡。ピーターは殺されずに済んだのです。
マーベルはこの設定を随分前に無かったことにして、メレディスはジェイソンというスパルタクスの人型エイリアンと恋に落ち、結婚をしてピーターを妊娠。しかし、ジェイソンは他のエイリアンの種族と戦争していた為に、地球を離れなくてはならず、メレディスは1人で出産してピーターを育てたというものに変更されています。
■ ロケット・ラクーンはザ・ビートルズの「ロッキー・ラクーン」という曲にインスパイアされて生まれた
歌にインスパイアされたキャラクター
ビル・マントロとキース・ギッフェンによって生み出されたロケット・ラクーンというアライグマのキャラクターは、1976年に発行された『マーベル・プレビュー』の第7号で初めて登場しました。しかし、公式にマーベル・コミック・ユニバースにデビューしたのは1982年にマントロが描いた「The Incredible Hulk (271号) 」と初登場から6年も経ってからでした。
このコミックのタイトルは「Now Somewhere In the Black Holes of Sirius Major There Lived a Young Boy Named Rocket Raccoon」で、ハルクとロケット(とロケットの友達ワル・ラス)がハーフワールド・バイブルを盗もうとするジャドソン・ジェイクスを阻止するという内容でした。
このストーリーもザ・ビートルズの「ロッキー・ラクーン」に多大なる影響を受けていることが分かります。歌詞を知っている人は、ニヤリとするはず。
■ロケットが初めて従事した仕事は精神病院患者の世話
ロケットの素性は映画とコミックでは異なります。元々、彼は「キーストーン・クアッドランド」の精神病院の世話係のひとりでした。
エイリアンは「キーストーン・クアッドランド」というギャラクティック・ウォールで隔絶された精神病患者を収容する惑星を作り研究していたものの、予算が底をつきた為に患者の世話をロボットに任せて研究から手をひいてしまいました。
その後、患者たちにコンパニオンが必要だと感じたロボットはエイリアンが残していった地球の動物を遺伝改造して人間並みの知能を与えたのでした。そうして生まれたのがロケット・ラクーンです。
■グルーとは元々話せた
シロアリに敗れたグルート
グルートは60年代に地球に立ち寄りメチャクチャにしようとしたおかしなエイリアンだったのです。グルートが初めて地球に来たのは『テイルズ・トゥ・アストニッシュ』の第13号でのこと。
プラネットXの君主だと名乗るグルートは、研究の為に小さな街を自分の住む惑星に持ち帰ろうとしたのです。しかし、Dr.レスリー・エヴァンスという人間の科学者が特別に繁殖させた大量のシロアリでグルートの計画を破ったのでした。
2006年にリブートされるまで、彼は悪役だったのです。
■ガモーラとアイアンマンはセックスしたことがある
アイアンマンがガーディアンズに参加したとき、ロマンチックな時間を過ごしたことがあります。証拠をどうぞ。
トニーのテクニックは?
さて、試合開始です。
お、おぅ...。トニーったらお盛んですな。
■サノスはガモーラにクリスマスプレゼントを渡したことがある
意外に良いパパ
マーベル・ユニバースの中でも特に大きくて極悪で死の化身であるレディ・デスに異常な執着を見せ、彼女の関心を買う為だけに全宇宙の生命の半分を抹消したこともあるサノスですが、そんな彼も家族想いの優しい一面を持っています。
確かに、サノスは幼かったガモーラを兵器として使う目的で連れ帰ってきて養女にしましたが、だからといって酷い扱いをしていたわけではなく、クリスマスを祝ったりプレゼントを渡していたのです。また、サノスはクリスマスツリーを手に入れてガモーラを喜ばせたのです。
■ ドラックス・ザ・デストロイヤーは元々不動産エージェントだった
彼の元々の名前はアーサー・ダグラスで、サックスの演奏が好きな不動産エージェントでした。地球での活動を見られたと思ったサノスが、妻と娘を乗せた車を運転するアーサーを攻撃したのです。
それを知ったサノスの父親であるメンターは、唯一生き延びたアーサーの娘を保護し、また、サノスと闘う闘志を必要としていたので、この事故で死んだダグラスの魂を強靭な肉体に移してサノス殺害を使命とする「ドラックス・ザ・デストロイヤー」として蘇らせたのです。
ドラックスはコミックの中で幾度と無く命を落とし、1度だけサノスを殺すことに成功したもののサノスは後に復活しています。映画のドラックスがサノス殺害のミッションを抱えているかは別として、今や彼は100%エイリアンであり、サックスを吹くことも無ければ不動産売買をすることもないのです。
■ロナン・ザ・アキューザーはそこまで悪いヤツではない
ロナンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメインヴィランで、マーベルユニバースでの殆どの時間を悪役として描かれていますが、彼は徹頭徹尾悪いヤツというわけではないのです。
コミックでは、クリー帝国で法を執行するアキューザーの筆頭という立場であり、クリーが戦争や占領を楽しむので、彼も侵略を行うのですが、サノスほどの悪ではありません(サノスも子供には優しい顔も見せますが)。
事実、2007年にロナンはスターロードを彼の軍事アドバイザーとして雇ったことがあるのです。スターロードは、ファランクスにクリー帝国をテクノ・ウィルスでで侵略させてしまうという結果を導いてしまいましたが、一時でも彼らは仲良くしていたのです。
■サノスの弟は相手の快楽中枢を刺激できる
スターフォックスは全ての女と「合意の上で」ヤれる
サノスの娘のネビュラは映画に登場して活躍していますが、サノスの弟のスターフォックスが映画に登場する確率は今後も低いでしょう。というのも、このスターフォックス(任天堂のキツネキャラと名前が一緒ですが、両者に共通点は一切ありません)、相手の快楽中枢を刺激して自分に惚れさせることが出来るスーパーパワーを持っている快楽に溺れただけのヤツなのです。
サノスがどれほどの悪であろうが、ヤリまくりの弟がいるなんてことが映画で描かれたら、それまで築いてきたサノスのイメージが一気に崩れてしまいます。
しかも、幸せな結婚生活を送っていた女性をスーパーパワーで誘惑し無理矢理関係を結び、ジェニファー・ウォルターズ(シーハルク)に弁護してもらったこともあるのです。
サノスもこんな情けない弟に頭を悩ませているのではないでしょうか...。.
12 Guardians Of the Galaxy Facts The Movie Won't Tell You[via io9]
(中川真知子)
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