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不可解な西洋のニンジャキャラクター10選

2014/08/13 22:00 投稿

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不可解な西洋のニンジャキャラクター10選
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私たち日本人は、忍者にどのようなイメージを持っているでしょうか? 

訳者が「忍者」と聞いて思い浮かべるのは猿飛佐助や、手裏剣、屋敷の天井に忍び込んで梅干しを見ながら唾液だけで何日も過ごすといったものでしょうか。

ここに書いた知識は訳者が聞きかじった中途半端な知識なので、忍者マニアの方からお叱りを受けるでしょう。しかし、西洋では訳者のイメージよりも大幅にズレた不可解な忍者像が浸透しているのです。

今日は、io9がまとめた「不可解な西洋のニンジャキャラクター10選」を紹介したいと思います。

(本記事では西洋の忍者を日本のものと区別する為に、映画のタイトル表記以外はニンジャとカタカナ表記することにします)


■ジョー・アームストロング 『アメリカン忍者』


幼い頃に両親を亡くし、ジャングルを彷徨っていた時に終戦を知らされていなかった日本人兵士に拾われて忍術を教え込まれたアメリカ人ジョー。彼は爆発に巻き込まれて記憶を失った為、自分がどうやって忍術を習得したのか覚えていなかった。

成長して米兵になったジョーは、悪のニンジャ軍団に襲われていた司令官の娘を助けるが、その娘の父親は地元のマフィアと手を組んで米軍の武器をブラックマーケットに横流ししていた人物。そして、マフィアは屋敷内に大規模なニンジャ訓練所を作り、ジョーに忍術を叩き込んだ人物を雇ってニンジャを育成していた。

運命の悪戯か。マフィアの屋敷に入り込んだジョーはニンジャ訓練所で育ての親のシンユキと再会し、自分の過去を知ることに

しかし感動の再会もつかの間、シンユキはジョーをかばって悪のニンジャ軍団に殺されてしまう。シンユキの敵、そして悪を叩き潰す為に、アメリカン忍者ジョーは立ち上がった...。
 

シンユキの設定がまんま残留日本兵の小野田寛郎さんですね。


■ショーン・デビッドソン『レッドコブラ』


幼かいショーン・デビッドソンは格闘家の父親が殺される現場を目撃。そして、復讐の為に師匠である日本人男性と来日し、忍術を学ぶ。成長し空手の世界チャンピオンとなったショーンは、世界空手選手権に招待されるが、これはウィルス兵器を開発するテロリストの陰謀だった。マーシャルアーツを得意とするアメリカン忍者ショーンの運命やいかに?!
 

『アメリカン忍者』シリーズ第3段『レッドコブラ』に登場した新ニンジャ、ショーン。日本兵に忍術を叩き込まれたジョー・アームストロングとは異なり、ショーンは自ら日本に赴きニンジャの厳しい訓練を受け、父親を殺した犯人に復讐するというやる気のあるアメリカン忍者です。

そんなアメリカン忍者ですが、陰謀を打破し、テロリストが率いる悪のニンジャ軍と闘い、投与されたウィルスに打ち勝たなくてはいけません。それを全てニンジャパワーだけで対抗しなくてはいけないのです。忍術ってどんなものだと認識されているのでしょうか...?


■ ジョー・カストル『マーシャル・コマンダー 黒の攻襲』


マーシャルアーツの達人ジョーの恋人が誘拐され、12歳の少年と追跡を開始。しかし、誘拐の裏には世界制覇を企む巨大な悪の組織が...。そこで、ジョーと少年は忍術の修行を始める
 

ジョー・アームストロングとショーン・デビッドソンに続き、アメリカン忍者になったのがマーシャルアーツの達人ジョー・カストル。(しかも新主人公にも関わらず『レッドコブラ』でショーン・デビッドソンを演じたデヴィッド・ブラッドリーが演じるというカオスっぷり)

子供も楽しめる忍者映画となった『アメリカン忍者』シリーズ最終章。これまでのシリーズと比較するとジョーは忍者らしいことは全くしていません。もう「忍者」のタイトルすら必要ないのでは、というほど。


■コール『燃えよニンジャ』


日本でニンジャの修行を受け、免許皆伝が許されたホワイト・ニンジャのコールは、フィリピン在住の友人フランクの元へ。コールを歓迎するフランク夫婦だが、彼らは大富豪ベナリウスから受けた土地買収の話を断ってい以来、度重なる嫌がらせを受けていて頭を悩ませていた。

コールは友人の悩みを解決すべく、ベナリウスの元に赴きニンジャ術で次々と襲い来る悪党に対抗。ベナリウスはコールの忍術に勝てるのは日本のニンジャだと考え、コールが忍術を学んだ道場に脚を運び、クセがあるが腕は保証付きのニンジャ、ハセガワをスカウトしフィリピンに連れて来る。

ハセガワがフランクの家で大暴れしていることを知ったコールは、いつのまにか、なし崩しに不倫関係を結んでいたフランクの妻を助けるべく、ハセガワと対決することに。
 

ショー・コスギがブレイクしたきっかけと、後のニンジャブームを作った記念すべきニンジャ映画です。


■ クリスティ『ニンジャ』


警察に包囲され、数十発の散弾を浴びせられたブラック・ニンジャ。彼は死の間際、居合わせたエアロビクスインストラクターのクリスティに日本刀を託した

その夜、日本刀を見つめていたクリスティが、突然ブラック・ニンジャの魂に憑依されてしまった。彼女は復讐に燃えるくの一となり、ブラック・ニンジャを殺した警察を見つけ出し次々と殺す。

一方、ブラック・ニンジャに父親を殺害され、自分も傷を負わされたホワイト・ニンジャのヤマダは、ブラック・ニンジャの後を追ってアメリカに降り立った。そこで、彼はブラック・ニンジャが既に死んでおり、その魂がクリスティに乗移っていて連続警官殺人事件を起こしていることを知る...。
 

『燃えよニンジャ』でブレイクを果たしたショー・コスギが、前作とは打って変わって正義の味方、ホワイト・ニンジャとなって大活躍します。敵は、憑依されたエアロビクス・インストラクターのクリスティ。ニンジャものなのか幽霊ものなのか、ゾンビものなのか、エクソシストなのか分からないジャンルを股にかけた1本です。


■スネークアイズ『地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー』


世界征服を企む悪の組織「コブラ」と闘う正義のチーム「G.I.ジョー」の構成メンバーであるスネークアイズ。本名は知られておらずアニメ版、映画版で細かな設定が変わるも、重度の火傷で顔と声帯に傷を負っているのは同じ。

マーベルのコミックでは、彼は事故の後で日本に渡りニンジャ訓練所に入ったとされている一方で、映画では、白人孤児だったスネークアイズは空腹に耐えきれず寺に忍び込み、そこで後のストームシャドーとなるトーマスに見つかり対決。ふたりの闘いを制止したハード・マスターがスネークアイズの才能を見込んで弟子に迎えたとされている。


■ニコラス・リニーア 『ザ・ニンジャ』シリーズ


日本育ちのアメリカの忍者(原作本の紹介分まま)ニコラス・リニーア。第二次世界大戦後、父親と共に日本に渡り日本人男性から忍術を学び、アメリカの西海岸で起きた連続殺人事件に巻き込まれて行く。
 

『ボーン・レガシー』シリーズの原作者として知られるエリック・ヴァン・ラストベーダー著の『ザ・ニンジャ』の主人公は、忍術使いのアメリカ人、つまりはアメリカン忍者です。

ただ、彼が他のニンジャと異なるのは「ハラゲイ」の達人であるということ。ハラゲイと言っても日本人が考えているような腹芸とはほど遠く、「現実を認識する真の方法」です。

『ザ・ニンジャ』シリーズの第1段は、ニコラスが新しい彼女の父親を暗殺者サイゴウから守るという内容。しかし、シリーズが進むと、サイゴウがニコラスの彼女とニコラスをレイプし、彼女はサイゴウに殺害されるというダークな展開も見せます。


■ ケイシー・ボウマン 『NINJA』


甲賀忍者の血を引く宗家武田の元で忍術を学ぶ白人青年ケーシー・ボウマン。彼はライバルのマサズカとお互いを高め合っていた。しかし、マサズカは残忍な性格故に道場を波紋になり、ヤクザの道に入ることに。

そんな中、宗家の娘のナミコが甲賀に伝わる忍者櫃を受け継いだということを知り、真の後継者は自分だと自負するマサズカが家伝一式を手に入れようとナミコに襲いかかる...。

ケイシー・ボウマン役は、マーシャルアーツを得意とするアクション俳優のスコット・アドキンス。マサズカ役は伊原剛志! ふたりのニンジャが甲賀の忍具一式を巡ってニューヨークで大暴れ。いたる所に死体が並び、警察が翻弄される。
 

2009年の映画ということもあり、映像は奇麗でスピード感もあり、アクションも満足いくだけのもの。毒殺されたナミコを刀に忍ばせていた解毒剤を使って蘇らせると言う強引な展開は、海外の「ニンジャもの」にありがちな謎設定としてヌルく受け入れるのが楽しめるコツです。


■フランク・デューク『ブラッドスポーツ』


日系人から空手を学んだフランクは、香港で開催されるアンダーグラウンドの無差別異種格闘トーナメントに出場。フランクはトーナメント開始前に親しくなったジャクソンと共に、順調に勝ち進む。

しかし、ジャクソンは優勝候補のチョンリに破れ、ジャクソンの敵を打つと勇むフランクもチョンリの卑怯な手により一時的に視力を失ってしまい...。
 

フランクの道着には「甲賀山伏忍術」、「影武者」、「鬼丸」といった文字が書かれており、忍術を習得しているらしきアピールがあるにも関わらず、トーナメントでは忍術は一切使われません

このニンジャ設定は、原作者のフランク・デューク氏が自らをニンジャだと主張しているところから来ています。彼がどれくらいニンジャらしいのかは定かではありませんし、映画はほぼニンジャには関係ありません。本作は、ニンジャとは切り離して純粋なる格闘トーナメントをメインとした映画として楽しむのが良いでしょう。


■ジョン・P・マッカリスター『忍者ジョン&マックス』


第二次世界大戦後も日本に留まりニンジャ道場で厳しい修行を積んだジョン・P・マッカリスター大佐。彼は遂に免許皆伝を許可され、その証明としてペンダントを授けられた。

ある日、門下生の中に報酬をもらい忍術を使って暗殺を引き受けている悪のニンジャ軍団がいることを耳にする。実の娘がアメリカで生きているということを知ったジョンは、帰国。そこでベトナムから帰ってきたばかりという青年マックスに出会う。ジョンはマックスに忍術を教え、マックスはその見返りにアメリカを案内しながらジョンの娘を一緒に探すと言う。

しかし、ジョンのペンダントを狙う悪のニンジャ軍団もまたアメリカに来ていたのだ...。
 

本作は13話で完結したテレビシリーズです。ニンジャものと言えばショー・コスギですが、本作にもやっぱり悪のニンジャ軍団のリーダーとしてショー・コスギが登場しています。あまりに人気のでなかった作品ではありますが、後に上の動画でも分かる通り『MST3K』でネタにされていました。


10 White People Who Inexplicably Became Ninjas[via io9]

中川真知子

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