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ゴジラの放射熱線よりも恐ろしい実在の動物の口から放たれる技5選

2014/05/20 22:30 投稿

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ゴジラは口から放射熱線を放つ事で知られていますが、実在する動物にもゴジラ顔負けの恐ろしいワザを持つものがいるとio9が伝えています。

【大きな画像や動画はこちら】

そこで、その口から放たれる恐ろしいワザ5つを紹介したいと思います。


【毒で出来たスピットボール】

ゴジラの放射熱線よりも恐ろしい実在の動物の口から放たれる技5選1.jpg

毒を吐き出すコブラ


コブラには、獲物に噛み付いて神経毒を体内に注入し神経を麻痺させたり、呼吸や心臓を停止させるものもいれば、フードコブラ属のドクハキコブラのように、ピンポイントで獲物の目を狙って毒を吐き、目の細胞を殺すものもいます。

このドクハキコブラの恐ろしいところは、約2〜3m先の獲物の目に毒を飛ばすことが出来るところ。しかも、その距離で10回中9回も的中させるほど正確なんだそうです。

また、ナショナル・ジオグラフィックによると、「モザンビークドクハキコブラとクロクビコブラは、それがどのような相手でも、脅かされていると感じた時に目を狙って毒を吐く」そうです。


目が腫れます

毒液が目に入ると、最悪後遺症も残ることも


ドクハキコブラの毒液が目に入ってしまった場合、その被害は深刻です。過去にヘビの毒が目に入った男性を2人治療したUCLAの医師は次のように話します。

「ヘビの毒が目に入ると、眼球周囲の柔らかい細胞がふくれあがり、広範囲に渡って結膜や角膜を充血させ、角膜びらんを引き起こすので一目瞭然です。」この角膜びらんとは、角膜の表面の上皮の一部が剥がれた状態になることで、本来保護されているべき繊細な部分が常に空気にさらされ、その痛みたるや筆舌しがたい激痛で、治療された後も後遺症が残ることもあるのだそうです。

UCLAで治療を受けたふたりの男性の内のひとりは、長期間に渡り毒を吐きかけられた眼球の視力低下に悩まされたそうです。


【化学兵器級の嘔吐物】

ゴジラの放射熱線よりも恐ろしい実在の動物の口から放たれる技5選3.jpg

有毒物質を体内に貯めこむことが可能


ニシブッポウソウは、ヨーロッパ生まれの渡り鳥です。彼らは食虫目で、好物のひとつにバッタがあげられます。バッタのような昆虫は、命が脅かされると、それまでに食べた植物から接種した有害物質を分泌することが知られています。

PLoS ONEに掲載された最近の研究によると、ニシブッポウソウはバッタを食べることで、バッタが蓄えた有害物質を同じ様に体内に貯め、脅威にさらされた時にオレンジ色の酸性物質を吐き出すと書かれています。

さらに、巣の中で親鳥を待つヒナが嘔吐すれば、攻撃をしかけてきた敵を追い払えるだけでなく、その強烈な匂いで巣に近づく親鳥に警戒するようにと伝える事も出来るのです。

北アメリカ大陸や南アメリカ大陸、フォークランド諸島に分布するコンドル科のヒメコンドルにも同じような習性があります。動物の死体を好んで食べるヒメコンドルは、捕食者が巣に近づくと、成鳥は死体の肉が含まれる強烈な匂いを発するモノを吐き出します。

また、フルマカモメという海鳥は、6フィート(約1.8メートル)以内であれば正確にぶつける事が可能な、オレンジ色に光るオイルを吐き出します。オイルは捕食者の羽をもつれさせ、その防水性を失わせます。オイル攻撃を受けた鳥は、寒さに耐えきれず凍死、また溺死してしまうのです。

Tetrapod Zoologyで、ダレン・ナイシュ氏が次のように書いています。「ウミワシが、フルマカモメの防御行動を受けて死んだと記録されている他、サギ、カモメ、フクロウ、ハヤブサ、カラス、数種のスズメ目の仲間達も命を落としています。カモメとウミスズメに囲まれて身動きの取れなくなった1羽のフルマカモメが、オイルを吐き出して5羽を殺した事もあるのです。」


【1日1本のタバコはクモをも殺す】


口から化学兵器を出すものもいれば、口から毒息を吐き出す幼虫もいます。 スズメガ科のガの幼虫は、タバコの葉を食べてその幼虫期を過ごします。そして、コモリグモや他の生物が襲って来たときに、体内に蓄えたニコチンによる毒息を吐き出して身を守る他、その息で参った捕食者を餌にしてしまうのです。研究者は、このニコチン成分を「防衛口臭」と呼んでいるのだとか。臭い息も役に立つ時があるんですね...。


【水鉄砲】


テッポウウオは、スズキ目・テッポウウオ科に分類される魚です。その名前の通り、エラ蓋をポンプの様に動かして口から水鉄砲の如く水を発射して水面上の獲物を撃ち落とし、落ちて来た小動物の元に秒速で泳いで行って補食します。体調15cm程の魚ですが、口から吐く水は1.5mにも届くことがあると言われています。

テッポウウオの水鉄砲はドクハキコブラ同様、とても正確です。水面を隔てて獲物を狙う場合、獲物が真上にいる場合を除いて位置が屈折して見えますが、テッポウウオはその屈折の角度を計算して水を獲物に当てる事が出来るのです。また、テッポウウオは屈折だけでなく、彼らが放つ水が直線ではなく放物線を描くことから、流体力学と重力も理解しているようなのです。

Wired Scienceのブロガーであるアーティッシュ・バーティアさんが説明するところによると、「テッポウウオは、運動・光学・重力・流体力学の知識を使って狩りをするのです。学生達が必死に勉強してやっと理解するような難しいことを楽々とこなしているのです。」

テッポウウオの水鉄砲に関して詳しく知りたい方は、Wired Scienceをどうぞ。


【舌ミサイル】


舌を伸ばして獲物を捕獲するのはカエルだけではありません。擬態したり体色を変化させることで有名なカメレオンも、体長よりも長い舌を勢いよく伸ばして虫を捕ります。

160種以上が属するカメレオン科は、舌を体長の1.5倍程度伸ばして獲物を捕獲することが出来ます。彼らの舌の中には根元から骨が1本伸びており、周囲には筋肉がついています。この筋肉が伸縮して舌の根元の骨が押し出されるのです。舌を伸ばして、したさっきの粘液で獲物を捕獲し、食べるまでの時間は1/20秒という速さです。


5 Real Life Mouth Weapons More Terrifying Than Godzilla's Atomic Breath[via io9]

中川真知子

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