アメリカ軍がニューメキシコ州のホワイトサンズ・ミサイル実験場で、飛来する迫撃砲弾とUAVを高出力レーザーで撃墜することに成功。軍事施設をロケット弾や砲撃、巡航ミサイルなどから守る大規模なレーザーシステム構築への重要なマイルストーンとなったようです。
テストしたレーザー兵器は『the High Energy Laser Mobile Demonstrator』と呼ばれており、ごみ収集車のような500馬力の8装輪トラック(HEMTT)に搭載。10キロワットのレーザーを発射し、その実験の様子をYouTubeで公開しています。
【大きな画像や動画はこちら】
弧を描いて飛ぶフットボールサイズの砲弾にバッチリ追従し、見事に無害化させています。ドローンも尾翼を焼かれ地上へダイブ。テスト全体で90発の砲弾といくつかのドローンの破壊に成功したようです。
今回のテストでは10キロワットでしたが、将来的には100キロワットへのアップグレードを計画しており、実用化されれば照準した瞬間にターゲットを無力化するのも夢ではなさそう。
レーザーの速度は秒速約186,000マイル。もう火薬で鉛合金を撃ち合う時代は終わりが近いのかもしれませんね。
HEL MD Success Video 2013[YouTube]
(ロバーツ町田)
関連記事