先日、ロボットのテレホンアポインターの話題を紹介しましたが、その続編をio9が報じていたので紹介したいと思います。
どうやら、「サマンサ・ウェスト」はロボットでは無く、米国外に住むテレホンアポインターによって操作されているコンピュータープログラムなんだそうです。
では、以下から詳細をどうぞ。
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アメリカを拠点とするPremier Healthのジョン・ラズマン氏によると、訛りの強い英語を話すテレホンアポインターがシステムを操作し、健康保険の購入を真面目に考えているカスタマーを探し、アメリカのエージェントにつなぐ役割をしているのだそうです。
「私たちの会社に親しみの無い人たちに、このような形でコンタクトを取っているだけです。」とラズマン氏。人間がサマンサ・ウェストの返答をコントロールすることで、アメリカにある健康保険会社のブローカーとなってるようなのです。ラズマン氏は、このシステムには人間が関与しており、「ロボットではない」ということに違いは無いと主張しています。
この件について、TIMEのデンバー・ニック記者は以下のように書いています。
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しかし、サマンサ・ウェストの奇妙な所は、彼女が自動化されているかいないかではありません。彼女が、ロボットか否かという質問に対して、「自分は人間である」と答えるように訓練されているほど、賢く自動化されていることでしょう。
私は、この業界のエキスパートであるクリス・ヒーリッチに、ロボットが嘘をつくことに規制があるかどうか質問してみました。すると、彼女は、「そのような質問は未だされたことが無いので、良くわかりませんね。」と返答しました。
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この「ロボットコール」らしきものに対して、io9のジョージ・ディボースキー記者は、「技術的な話をすれば、このシステムは、人間が直接的にコミュニケーションを取っていないという点で言えば、それが例え予め録音された返答であったとしても、自動化されていると言えるかもしれません。」とコメント。
しかし、「サマンサ・ウェストは自分がロボットであることを頑に否定しています。そして、テレホンアポインターは生身の人間であろうと、定型の返答をするように指示されています。そこに違いはあるのでしょうか?
また、このような自動化された返答は、言語に障害を持つ人たちが使うような補助装置にも見られるでしょう。そのようなものを、私たちはロボットと呼ぶでしょうか?」と読者に疑問を投げかけています。
Kotaku読者の皆さんは、どのようにお考えでしょうか。
より詳しい内容は、Timeでどうぞ。
photo by Thinkstock/Getty Images
[via io9]
(中川真知子)
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