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時代はもうすぐ? 女性スーパーヒーロー映画を実現させる8つの方法

2013/10/05 22:30 投稿

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先日の記事で、女性が主役のアクション映画20本をご紹介しましたが、これらの作品には、ある共通点があります。

それは、主人公は強い人間の女性であって、スーパーパワーを持つヒーロー(ヒロイン?)ではないこと。

映画『バイオハザード2』以降のアリスなど、スーパーパワーらしきものを持つ主人公もいますが、スーパーマンやアイアンマンのような、いわゆる王道のスーパーヒーローではありません。

なぜ女性のスーパーヒーロー映画は続々と出てこないのか? アメコミ界の巨匠スタン・リーは「ニーズがない」と言ったという話もあるそうですが、本当にそうなんでしょうか?

今回は「io9」から、それでもやっぱり考えてみたい「女性スーパーヒーロー映画を実現させる8つの方法」をご紹介します!
 


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1. まったく新しいヒーローキャラを生み出す

ハリウッド映画のスーパーヒーローは、そのほとんどがアメリカン・コミックを原作としています。しかし過去に登場した女性ヒーローもののアメコミは、男性ものに比べて人気も低い上に、主人公がキテレツなコスチュームを着ていたり、ヒーローになるまでのストーリーが無茶苦茶だったりと、映画化に耐えられる作品があまり見当たりません

そこで、既存の女性ヒーローを使おうとせずに、映画向けに新しいキャラクターを生み出すのはどうでしょう? 知名度のないオリジナルヒーローで映画を作るには勇気がいりますが、『Mr. インクレディブル』や『ハンコック』のように、オリジナルでも成功した作品はいくつもあります。


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2. 既存のアメコミキャラを大胆に変更する

知名度がないと映画会社が首を縦に振らないなら、既存のアメコミキャラを映画化に合わせて変更するのが近道かもしれません。

たとえば『ワンダーウーマン』。1940年代から現在までシリーズが続くDCコミックの女性ヒーロー作品で、映画化の話は度々出るものの実現には至っていません。

原作のワンダーウーマンは、ギリシア神話に登場する女戦士の部族「アマゾネス」の出身。現代のヒーロー映画を作るには、人々に馴染みの薄いこの設定からどうにかする必要があります。

映画版の『アイアンマン』や『マイティ・ソー』は、どちらも原作の世界観をきちんと守りながら、ヒーロー誕生の背景を大胆に作り直して大成功を収めました。大事なのは、そのキャラクター独自の魅力を最大限に際立たせて描くこと。

変更するからといって、ありがちなヒーロー像に押し込めてしまってはキャラが死んでしまいます。そこを押さえて、アマゾネスの女戦士を現代らしい設定にするとしたら...?


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3. エンディングまでヒーロー映画だということを明かさない

『トゥームレイダー』や『バイオハザード』が人気シリーズになったように、女性のアクション映画自体にはニーズもマーケットもあると考えて良さそうです。もし女性の「スーパーヒーローもの」という点だけがネックなら、こんなアイディアはどうでしょう。

大手映画会社が十分な予算をかけて、女性が主人公の新しい映画を作ります。映画は最初から最後まで新作のアクション・ファンタジーとして進みますが、クレジット後のおまけシーンでX−メンのプロフェッサーX、もしくはS.H.I.E.L.D.のニック・フューリーといったキャラクターが現れて、実はマーベル・ユニバースの作品の一つだったことが明かされるのです。

できればプレスや一般向けのプレミア上映もなしにして、最後の秘密は公開初日まで隠しておきたいところ。至難の業かと思われますが、成功すれば観客の度肝を抜くこと間違いなし。爆発的に広まった噂で、初週の興行成績もすごいことになるかもしれません。


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4. 女性ヒーローのドリームチームを結成する

2010年のアクション映画『エクスペンダブルズ』では、スタローンやシュワルツネッガーなど、往年のアクション豪華キャストが夢のチームを組んで話題になりました。

そして現在、女性版の夢のチームを作ったらどうか、という話があちこちで出ています。『エクスペンダブルズ』は傭兵チームでしたが、女性スーパーヒーローが集結する映画にするのです。

たとえばファンタスティック・フォーのスーザン・ストームがX−メンのストームやキティーと、またはマーベル作品のブラック・ウィドウがシャロン・カーターやペッパー・ポッツと組む作品はどうでしょう? グィネス・パルトロウとスカーレット・ジョハンソンがチームで活躍するなんて、それだけで観客動員数が上がるのではないでしょうか。

女性ヒーロー1人で映画1本を作るのが難しいなら、まとめて出しちゃおう! という案ですね。


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5. 男性ヒーロー作品の主人公を女性に変える

もともと男性を主人公にして書かれた脚本を使い、その主人公を女性に変更してしまうのです。この手法で成功したのが『エイリアン』や『ソルト』でした。

ここで最も大切なのは脚本選び。人間として深みのあるしっかりした主人公が描かれている作品なら、人間として深みのあるしっかりした女性ヒーローが出来上がるはず...?

主役には、主人公の人間性をきちんと理解して演じられる女優を選ぶことも必要です。見ている人がそのキャラに感情移入できるかどうかは、何と言っても演技がモノを言いますからね。


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6. コスチュームを着せない

女性ヒーローにコスチュームを着せない...だと? 日本そして世界中のコスチューム好きからブーイングが出そうですが、まずはお読みください。

アメコミ、特にマーベル系の映画では、脱コスチュームが主流になっています。原作どおりのコスチュームを着せると、ピッチピチの全身タイツでかっこ良さも半減し、ギャグになってしまうという懸念からです。

DC系にしても、従来のコスチュームをプロテクターの特殊素材として強調し、「タイツじゃありませんよ!」というアピールをしています。

米「io9」の記者は「ウルヴァリンのように、まったく普通の服でいけるならその方がいい」と言っていますが、いかがでしょうか? 個人的には『アイアンマン2』のブラック・ウィドウ『ダークナイト ライジング』のキャットウーマンが着ていたボディスーツなんか、めちゃめちゃカッコイイと思うのですが...。


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7. 物語の舞台を過去に設定する

スーパーヒーローではないものの、『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』で多くの人を魅了したのが、女性将校のペギー・カーター。今年は彼女を主人公にした短編映画が作られ、テレビドラマ化の噂も出ています。

1960年代以前のレトロなかっこよさを好きな人は多いはず。しかも舞台を半世紀以上の昔に設定すれば、映画における女性の描き方に敏感な人々をそれほど刺激せずに済みそうです。レトロな衣装なら、男性へのウケはともかく、露出度の問題もあまりなさそうですし...。


アイアンマン


8. 恋愛映画にしない

訳者はヒーローものの恋愛要素ほど萌えるものはないと思っていますが、女性ヒーローの映画でこれをやってしまうと、「女の見る映画」というレッテルを貼られてしまう可能性があります。

女性が主役という時点で、アクション映画としてはややマイナスに見られがちなので、ここはヒーローものらしく、アクション重視でいくことが成功へのカギとなりそうです。

もちろんキャラクターの人間性を描く必要はあるので、ドラマ要素の一部として恋愛を描くのはアリ。ですが、それを全面に出してしまうと、せっかくの作品が「女性ヒーロー映画」ではなくなってしまいます。

『アイアンマン』くらいの恋愛要素の割合なら、ほんのりドキドキ感もあって良いのではないでしょうか。


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と、ここまでハリウッドのヒーロー映画について考えてきましたが、日本の実写ヒーロー作品にも女性が主人公のものは少ないように感じます。ポワトリンなどもいましたし、他にもあるにはあると思いますが...。仮面ライダーも主人公は歴代男性ですし、戦隊ものだってレッド/リーダーは必ず男性。

ヒーローもの=男の子が見るもの、なら仕方がないのかもしれません。でも男の子だって、カッコイイ女の子ヒーローの作品なら見てみたいと思いませんか?


[via io9

(さんみやゆうな)

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