世の中には人を引きつける魅惑のものが多数存在しますが、廃墟もそのひとつ。人が住まなくなって寒々と荒れた家は、何か恐ろしい出来事でもあったのではないか、もしや幽霊が出てくるのでは...と妄想をかき立てる一方、かつて住んでいた人たちの生活感と時間の経過による荒廃が生み出す、ある種独特の美しさがあります。
そこで今回は、西洋の廃墟写真をご紹介。洋服や子供の玩具、紙が挟まったままのタイプライター等、当時の生活そのままの状態のようなので、色んなことを連想させられると思いますよ。
それでは、以下からギャラリーをどうぞ。
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この廃墟の元の持ち主は、ドイツ人の医師で、彼らが去ってから20年も放置されているのだそうです。診察室もそのまま、手紙や人物の写真までそのままの様子を見る限り、夜逃げが頭に浮かびましたが、撮影した写真家のダン・マーバイックスさんが知る情報によると、この家に住んでいた家族は交通事故で亡くなってしまい、残された奥さんも程なくして病で家族の後を追うように息を引き取ったのだそうです。
ダンさんは廃墟に魅せられた写真家で、「State of Decay」という廃墟の写真集も出しているほど。彼のFlickrには、この廃墟を含め、他にも沢山の写真が掲載されています。普段足を踏み入れることの出来ない薄気味悪くも美しい廃墟の魅力が堪能出来るので、是非チェックしてみてください。
[via Daily Mail via Kotaku]
(中川真知子)
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